貝殻のような形をした捕虫葉を持つハエトリソウという食虫植物、時々立ち寄るホームセンターで売られていたのを見つけ面白そうなので1ポット購入してみました。
ここのところあちらこちらでハエトリソウをはじめとする食虫植物をよく見かけるようになったのですが、流行なんですかね?
とにかく、ハエトリソウを育てるのは初めてなので、ハエトリソウの正しい育て方や手入れの仕方、植え替え方法などを調べてみたという覚え書きのような内容です。
店頭に置いてあった期間が長かったせいかこのハエトリソウすでに黒くなった葉もあるのでどうしたらいいのか、枯れちゃったらイヤだななどなどちょっと焦ってます。
購入したハエトリソウ
画像が先日購入したハエトリソウ。すごい姿をしています。いまにも「虫食うぞ〜!」といった感じで昆虫を絡め取って養分を吸い取ってしまいそうですが、まあかわいさも併せ持っていますね。
食虫植物は4種類ほどありましたが区別せず「食虫植物」として大雑把に分類しているのが笑えます。
購入価格は498円(税別)でした。
ハエトリソウの育て方
ハエトリソウはとても育てやすい植物だそうで、初心者にもピッタリなんだそうですが本当だろうか?
その特異な外観を見ているととても簡単そうには見えないんだけど枯らしてしまうのもかわいそうなのでしっかりハエトリソウの育て方を頭にたたき込んでおこう。
ハエトリソウの置き場所
ハエトリソウの性質上、地植えにできないため鉢植えで育てることになりますが、さて、その鉢をどのような場所に置いておけば良いのでしょう?
ハエトリソウは日光浴が好きなそうで日当たりの良いかつ風通しの良い場所を好むそうです。ただし、日本の真夏の日差しは強烈すぎるため、半日陰の明るいところに置くようにします。
また、寒さには強いので、寒冷地など夜間に凍結してしまう場合などを除き冬の戸外でも越冬させることができるとのこと。ピーマンの居住地であれば、冬も屋外で管理できそうです。
ハエトリソウの水やり
ハエトリソウは湿地帯に住む植物なので水切れを起こさないようにすることが肝心です。夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方の2回定期的に水やりをするのが良さそうです。
冬はハエトリソウの休眠期なのでそれほど水分を必要とはしませんが、乾燥が過ぎないように注意することが必要です。
腰水で管理の簡略化
適度な湿り気を維持する方法として「腰水栽培」があります。
浅めのお皿に1〜2cmほど水を入れ、そこにハエトリソウを植えてある鉢を置いておくという方法です。こうすることでハエトリソウの用土を湿った状態に保つことができます。
冬はそれほど水が減らないでしょうが、長期間放っておくと水が腐る可能性がありますので、適当な間隔で水を入れ替えるようにします。
ハエトリソウの肥料
ハエトリソウは食虫植物と呼ばれていますが、必要な栄養分のほとんどを根から吸収します。だからといって過度に肥料を与えると肥料過多となってかえって生育が悪くなるそうです。肥料は特に必要ないという結論ですね。
また、食虫植物だからと虫を捕虫葉にあげたりするのもやめた方が良いようです。夏場にこれをやると、虫と一緒に捕虫葉まで溶けてしまうそうですよ。
ハエトリソウの培養土
ハエトリソウの培養土は肥料分の少ない土もしくは水苔を使用します。土の場合は、小粒の赤玉土と鹿沼土とピートモスを同量混ぜて作ります。
ハエトリソウの葉が黒くなってしまった
買った来た時には目立たなかったのですが、日が経つにつれて一部の葉が真っ黒になってしまいました。
病気かとも思ったのですがどうやらそうでもないらしい。いろいろと調べていくと、いくつか原因があるようでした。
葉が黒くなる理由あれこれ
- ハエトリソウの捕虫葉(パカぱかするところ)は、寿命が短く、多くて5回動いたら寿命で枯れて黒くなる。触りすぎに注意です。
- 夏場に虫を与えると、消化する前に腐って、捕虫葉もダメになる。夏に虫を与えるのはやめる。
- 中心の葉は生きているのに、外側から黒くなり枯れていくのは、古い葉を落とし、新芽を伸ばすための新陳代謝。自然現象。
- 夏に日差しが強すぎると葉焼けして、黒くなる。夏はなるべく涼しく過ごせるように工夫します。
- 休眠期に葉が全部黒くなり、落葉したのか枯死したのかわからない状態もあるけど、春まで待てば芽が出てくる可能性があるので、水やりは忘れずに。
参考サイト:Konoha Boy
黒くなった葉はほっとけば良いのだろうか?疑問は次々にわいてくるが、ようするに葉が黒くなるのは病気じゃないってことらしいのでとりあえず様子を見てみることにしよう。
とりあえず植え替えてやりたいのだが
現状は購入時のままビニールのポットに植え付けてあるのですが、なんか土がポットの半分くらいしかないので見ていてハエトリソウも息苦しそうにしています。ほんとの所はどうなのかわかりませんがもう少し余裕を持たせて植えてやりたいので近いうちに実行しようとは思っているのですが…。
植え替えの時期
ハエトリソウはいつの季節が植え替えに向いているのかというと、休眠に入っている12月〜2月が良いのだそうです。休眠期である寒い季節に植え替えれば株に与えるダメージを最小限に抑えられるようですので、もう少し待つことにしますか。無理に植え替えて枯れたりしたらまずいからね、じっと我慢です。
水苔
植え替えは水苔を使ってやろうと考えています。特に理由もないのですが、水苔は通気性と保水性に優れているそうなので後々管理が楽かなあと…。
季節が来たら植え替えてみようと思います。
むやみに葉に触らない
無数の触手が生えているハエトリソウの葉、閉じたり開いたりを見たくてつい触ってしまいがちですが、何度も葉の開閉をさせるとエネルギーを消費してしまい弱って枯れてしまうこともあるようですので、触らずに見ているだけの方が良いそうです。
ハエトリソウについて
- モウセンゴケ科 (Droseraceae)ハエトリグサ属 (Dionaea)
- 学名 Dionaea muscipula
- 別名 ハエトリグサ、ハエジゴク
- 北アメリカ原産の食虫植物でノースカロライナ州とサウスカロライナ州に生息。
- ワシントン条約で輸出や輸入は禁止されています。しかし栽培繁殖がやさしいので多く流通している手に入りやすい植物です。
- 食虫植物ですが昆虫を匂いでおびき寄せたりする能力はないので捕虫能力はあまりないそうです。
そのためなのか、虫を捕らなくても成長していけるという面白い植物です。
まとめ
ド初心者のハエトリソウ栽培はうまくいくのでしょうか。
もともと育てるのは簡単な植物だそうなので枯らしたりしたら恥ずかしいですね。
穴があったら入りたいとか…。
ヤバイ! ハエトリソウが枯れそうだ!!
穴があったら入りたい状況になってしまいました。
なんと、枯れそうです。(^_^;)
致し方ないので季節外れですが植え替えてみました。水苔を買ってきてそれに植え替えてみましたが、多分…多分この感じだと枯れちゃうかな?
11月16日 ハエトリソウは結局こうなりました
枯れてしまいそうなハエトリソウでしたが、その後も回復することもなく黒ずんでいきすべての葉がなくなりました。しかし、良く見てみると枯れてしまった訳ではなさそうで、株の中心部分は緑のままなので春になって暖かくなれば復活するかもしれません。期待しましょう。
11月27日 新しい葉が生まれてきました
10日前は枯れてしまいそうだったハエトリソウですが、新しい芽というか葉というかが成長してきました。
寒さに苦手な植物ですので、室内育成で温度を保ち植物育成用LED照明で光を当てています。
環境があっているのでしょうか、大きくなっておくれ。
2022年1月9日 復活してきたハエトリソウ
室内育成で温かい環境だからなのか、徐々に元の姿に戻りつつあるようです。
ただ暖房が効いた暖かい室内に置いておくと休眠ができず春に生育が鈍くなることがあるそうなのですが、さてどうしようかな。今更寒風に当てるのも気がすすまないし、今年はこのままの環境で突き進むことにしよう。
まぁ、このハエトリソウは休眠していないのは確実ですよね。
2024.6.5 ハエトリソウに花が咲く
だいぶ間が空いてしまいましたが、ハエトリソウに花が咲きました。
といっても初代ハエトリソウはなぜか枯れてしまいまして、花が咲いてるのは2代目ハエトリソウとなります。
去年の秋頃に2代目ハエトリソウをわが家にお迎えしたんですが、植え替えもせずに冬を越しめでたく開花となりました。
個性的な草姿からは想像できないような可憐な花を咲かせています。
色々と調べたところ、花を咲かせるには多大なエネルギーを必要とするので、株そのものを元気に育てたい場合は花芽を早いうちに取ってしまった方が良いらしい。
とは言ってももう咲いてしまっているのでこのまま様子見ですかね。ハエトリソウの花を見られただけでも幸運だとでも思った方がいいのかもしれません。見たところでは弱っている感じでもないので枯れたりすることはないと信じたい。
肥料はいらないと言われるハエトリソウですが、薄い液肥でもあげてみようかな。
2024.7.10 ハエトリソウの種が採れました
こんな感じに。
1年の内でいつの季節が良いのか、どういった手順でなど調べてみると以下のような感じみたいです。
すごく時間がかかりそうな印象ですね。こちらが先に死んじゃうかもね(^_^;)
ハエトリソウの種蒔き時期と注意点
ハエトリソウの種まきには、2つの時期があります。
- 12月~2月: ハエトリソウの休眠期です。種の発芽率は低いですが、管理が比較的簡単です。
- 5~6月: ハエトリソウの花が咲き終わった後です。種の発芽率が高くなりますが、高温多湿に注意する必要があります。
いずれの場合も、以下の点に注意しましょう。
- 種: 新鮮な種を使う。種は乾燥に弱いので、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管する。
- 土: 水はけと通気性が良く、酸性の土を使う。ハエトリソウ専用の土も販売されている。
- 容器: 発芽率を高めるために、密閉容器を使う。
- 温度: 発芽適温は20~25℃。冬に種まきする場合は、加温が必要になる場合がある。
- 湿度: 土を常に湿らせる。腰水状態にするのがおすすめ。
- 光: 明るい場所で育てる。ただし、直射日光は避ける。
種まき手順
- 容器に土を入れ、湿らせる。
- 種を土の上に撒き、軽く押さえる。
- 容器の蓋を閉め、暗所で管理する。
- 土が乾燥しないように、適度に水を与える。
- 1~2ヶ月で発芽する。
- 苗が大きくなったら、徐々に蓋を開けていく。
- 本葉が数枚出てきたら、別の容器に移し替える。
注意点
- ハエトリソウは成長が遅いので、気長に育てる必要があります。
- 種まきから開花まで3~4年かかる場合もあります。
- ハエトリソウは食虫植物の範疇ですが、虫を与えなくても育てることができます。
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