「昨日までMicrosoft Copilot(コパイロット)が使えていたのに、急に動かなくなった…」「チャットができない、応答しない…」
Microsoft Copilotは、普段のWeb検索や資料作成、アイデア出しなど、私たちのデジタルライフを強力にサポートしてくれるAIアシスタントです。それだけに、突然使えなくなってしまうと、本当に困ってしまいますよね。
ご安心ください! Microsoft Copilotが使えなくなる原因はいくつか考えられますが、多くの場合、初心者さんでも簡単に試せる対処法で解決できます。あなたのパソコンやCopilotが壊れたわけではありません。
このページでは、「突然Copilotが使えなくなった!」と困っているあなたのために、考えられる原因を分かりやすく解説し、それぞれの解決策を手取り足取りご紹介します。この記事を読めば、Copilotが使えるように戻り、また快適なAIライフを送れるようになりますよ!
1. Copilotが使えない!まずはここを確認【簡単チェックリスト】
Copilotが使えないと感じたら、まずは焦らず、以下の基本的な項目を確認してみましょう。意外とシンプルな原因で解決することが多いですよ。
1-1. インターネットに接続されていますか?
Copilotは、Web上の情報を利用したり、クラウドでAI処理を行ったりするため、インターネット接続が必須です。
- 確認方法:
- Webブラウザで普段通りGoogleやYahoo!のサイトが開けるか試してみましょう。
- Wi-Fiの接続が切れていないか、LANケーブルが抜けていないか確認してください。
- 対処法:
- ルーターやモデムの電源を入れ直してみる(コンセントを抜き差しして数分待つ)。
- Wi-Fiの接続を一度切って、再度接続し直す。
1-2. Microsoftアカウントにサインインしていますか?
Microsoft Copilotの機能を利用するには、通常Microsoftアカウントでのサインインが必要です。
- 確認方法:
- Copilotの画面右上に、あなたのアイコンや名前が表示されているか確認してください。
- 表示されていない場合や、「サインインしてください」といったメッセージが表示されている場合は、サインインが必要です。
- 対処法:
- Copilotの画面の指示に従って、Microsoftアカウントでサインインし直しましょう。もしパスワードを忘れてしまった場合は、Microsoftのパスワード再設定の手順に従ってください。
1-3. Copilotサービス自体に障害が発生していませんか?
ごく稀に、Microsoft側のシステムに一時的な障害が発生している場合があります。これは、あなたのデバイスの問題ではありません。
- 確認方法:
- Microsoftの公式サービス稼働状況ページや、X(旧Twitter)などのSNSで「Microsoft Copilot 障害」といったキーワードで検索してみましょう。他のユーザーも同じように使えないと話題になっていれば、サービス側の問題の可能性が高いです。
- 対処法:
- この場合は、復旧するまで待つしかありません。定期的に稼働状況ページを確認し、サービスが復旧するのを待ちましょう。
2. Copilotの「モード」が原因かも?意図しない制限
Microsoft Copilotは、利用する環境や設定によって、機能に違いがあったり、一部の機能が制限されたりする場合があります。
2-1. 「Copilot in Windows」と「Web版Copilot」の違い
Copilotには、Windows 11に統合されている「Copilot in Windows」と、https://copilot.microsoft.com/からアクセスできる「Web版Copilot」があります。
- Copilot in Windows:
- Windowsのデスクトップ画面の右側に表示されるサイドバー。
- Windowsの設定変更やファイル操作など、PCのシステムに連携した操作も可能。
- 一部の組織では、セキュリティポリシーにより機能が制限されている場合があります。
- Web版Copilot:
- Webブラウザ(Edgeが推奨)でアクセス。
- Web検索結果に基づいた情報提供や、文章・画像生成が中心。
- Edgeブラウザとより密接に連携します。
対処法:
- もしWindowsのCopilotが使えない場合は、一度Web版Copilot(https://copilot.microsoft.com/にアクセス)を試してみてください。
Web版が使えるなら、Windows側の設定やアップデートが原因かもしれません。
2-2. 商用データ保護モードのオン/オフ
企業や学校などでMicrosoft 365のアカウントを利用している場合、「商用データ保護」がオンになっていることがあります。これは、組織のデータがAIの学習に使われないようにするためのセキュリティ機能ですが、これにより一部の機能や情報のやり取りが制限される場合があります。
- 確認方法:
- Copilotの画面上部に「商用データ保護が有効です」といった表示があるか確認してください。
- 対処法:
- これは組織のセキュリティポリシーに基づく設定なので、基本的には利用者が変更できません。もし特定の機能が必要な場合は、IT管理者やシステム担当者に相談してみてください。
3. デバイスやブラウザが原因?具体的な解決策
上記を確認しても解決しない場合は、お使いのパソコンやブラウザ側に問題があるかもしれません。以下の対処法を試してみましょう。
3-1. ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする
Webブラウザに保存された古い情報(キャッシュやCookie)が、Copilotの動作を妨げることがあります。
- 対処法(Edgeの場合):
- Edgeブラウザを開き、画面右上の「…」(設定など)をクリックします。
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を選択します。
- 「閲覧データをクリア」の項目で「クリアするデータの選択」をクリックします。
- 期間を「すべての期間」に設定し、「キャッシュされた画像とファイル」「Cookie およびその他のサイトデータ」にチェックを入れて「今すぐクリア」をクリックします。 <!– end list –>
- ポイント: これをすると、ログインしていた他のサイトから一度ログアウトされる場合があります。
3-2. ブラウザの拡張機能をオフにする
ブラウザに入れている拡張機能(アドオン)が、Copilotの動作と競合することがあります。
- 対処法(Edgeの場合):
- Edgeブラウザを開き、画面右上の「…」(設定など)をクリックします。
- 「拡張機能」を選択します。
- インストールされている拡張機能を一つずつオフにしてみて、Copilotが使えるようになるか確認します。もし使えるようになったら、それが原因の拡張機能なので、その拡張機能を無効にするか、削除することを検討しましょう。
3-3. ブラウザを最新バージョンに更新する
古いバージョンのブラウザでは、最新のCopilotが正常に動作しないことがあります。
- 対処法(Edgeの場合):
- Edgeブラウザを開き、画面右上の「…」(設定など)をクリックします。
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edge について」を選択します。
- 自動的に最新バージョンが確認され、アップデートがあれば適用されます。
3-4. デバイスの再起動
パソコンやスマートフォンのシステムに一時的な不具合が発生している場合、再起動することで解決することがよくあります。「困ったら再起動」は、トラブル解決の鉄則です。
- 対処法:
- パソコンやスマホの電源を一度完全に切り、数分待ってから再度電源を入れてみましょう。
3-5. Windows Updateを行う(Copilot in Windowsの場合)
Copilot in Windowsが使えない場合、Windowsのシステム自体が最新ではないことが原因の可能性があります。
- 対処法(Windows 11の場合):
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能なアップデートがあればインストールします。インストール後は、PCの再起動が必要な場合があります。
Teams、Excel、WordでMicrosoft Copilotが機能しない?アプリ別の対処法
「WindowsのCopilotは使えるのに、なぜかTeamsやExcel、Wordといったアプリの中でCopilotが出てこない…」「特定のアプリでCopilotが動かなくて、仕事が止まってしまう!」
Microsoft Copilotは、Microsoft 365アプリと連携することでその真価を発揮します。それだけに、いざ使おうと思ったアプリでCopilotが機能しないと、途方に暮れてしまいますよね。
ご安心ください。これはよくある問題で、アプリごとの特性を理解すれば解決できることがほとんどです。このページでは、Teams、Excel、Wordなど、Microsoft 365アプリ内でCopilotが使えない場合の、それぞれの具体的な原因と対処法を、初心者さんにも手取り足取り解説していきます。
4. アプリ共通の基本チェックリスト
Copilotが特定のアプリで機能しない場合でも、まずは基本的な設定を再確認しましょう。これは、どのアプリでも共通する、トラブルシューティングの第一歩です。
4-1. Microsoft 365 Copilotのライセンスは有効ですか?
CopilotをTeams、Excel、Wordなどのアプリで利用するには、Microsoft 365の契約に加え、**Microsoft Copilot for Microsoft 365のライセンス(有料)**が必要です。
- 確認方法:
- Microsoft 365の管理者アカウントでサインインし、ライセンス状況を確認してください。
- もし会社や学校で利用している場合は、IT管理者やシステム担当者に問い合わせて、あなたのMicrosoftアカウントにCopilot for Microsoft 365ライセンスが割り当てられているか確認してもらいましょう。
- 対処法:
- ライセンスがない場合は、購入または割り当てを依頼する必要があります。
4-2. Microsoft 365アプリは最新バージョンですか?
Copilotは常に進化しているため、連携するMicrosoft 365アプリも最新バージョンである必要があります。古いバージョンでは、Copilotが正しく機能しないことがあります。
- 確認方法:
- Word、Excelなどのアプリを開き、「ファイル」→「アカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」を選択して、最新の状態になっているか確認してください。
- または、自動更新が有効になっているか確認しましょう。
- 対処法:
- アプリを最新バージョンにアップデートしてください。アップデートには時間がかかる場合があるので、時間に余裕のある時に行いましょう。
4-3. Microsoft 365にサインインしていますか?
Copilotを使うには、使用しているMicrosoft 365アプリで、Copilotライセンスが紐づけられているMicrosoftアカウントにサインインしている必要があります。
- 確認方法:
- 各アプリの右上などにあるあなたのアイコンや名前が表示されているか確認してください。
- 対処法:
- サインアウトして、もう一度正しいアカウントでサインインし直してみてください。
4-4. インターネット接続は安定していますか?
Copilotはクラウドベースのサービスなので、安定したインターネット接続が不可欠です。
- 確認方法:
- 他のウェブサイトが問題なく開けるか、動画がスムーズに再生できるかなどを確認してください。
- 対処法:
- ルーターの再起動、Wi-Fi接続の再接続、有線LANケーブルの確認などを行いましょう。
5. TeamsでCopilotが機能しない場合の対処法
TeamsでCopilotが使えない場合、以下の点をチェックしてみましょう。
5-1. Teamsのチャットまたは会議の種類を確認する
Copilotが利用できるTeamsのチャットや会議には種類があります。
- 会議のCopilot:
- Copilotが会議の要約や議事録作成を行うには、Teams会議の「文字起こし」機能が有効になっている必要があります。
- 会議が録画されているか、文字起こしが開始されているか確認してください。
- 開催者がCopilotの利用を許可している必要があります。
- チャットのCopilot:
- Copilotは、通常のチャネル、グループチャット、1対1のチャットで利用できます。
- チャットが十分な長さやコンテキストを持っているか確認してください。Copilotが機能するために、ある程度の会話量が必要な場合があります。
5-2. Teamsアプリのキャッシュをクリアする
Teamsアプリのキャッシュが破損していると、Copilotの機能に影響が出ることがあります。
- 対処法(Windowsの場合):
- Teamsアプリを完全に終了します。タスクバーのTeamsアイコンを右クリックし、「終了」を選択します。
- Windowsの検索バーに
%appdata%\Microsoft\Teams
と入力してEnterを押します。 - 開いたフォルダ内の全てのファイルを削除します(Teamsの設定やチャット履歴はクラウドに保存されているため、通常は失われませんが、念のため重要なファイルはバックアップしてください)。
- PCを再起動し、Teamsを再起動します。
5-3. TeamsのWeb版で試す
デスクトップアプリで問題がある場合、TeamsのWeb版(teams.microsoft.com
)でCopilotが機能するか試してみてください。Web版で問題なければ、デスクトップアプリ側に固有の問題がある可能性が高いです。
6. ExcelでCopilotが機能しない場合の対処法
ExcelでCopilotが使えない場合、データやファイルの準備状況が原因のことがよくあります。
6-1. ファイルがクラウド(OneDrive/SharePoint)に保存されていますか?
ExcelでCopilotを利用するには、ファイルがOneDriveまたはSharePointに保存されている必要があります。ローカルに保存されたファイルではCopilotは機能しません。
- 確認方法:
- Excelファイルを開き、タイトルバーに「OneDrive – [あなたの会社名/個人名]」や「SharePoint」のような表示があるか確認してください。
- 対処法:
- ファイルをOneDriveまたはSharePointにアップロードして開いてください。
6-2. ファイルがサポートされている形式ですか?
Copilotは、.xlsx
または .xlsm
形式のExcelファイルで最も良く機能します。古い形式(.xls)や他の形式では利用できない場合があります。
- 対処法:
- ファイルを新しい
.xlsx
形式で保存し直してください。
- ファイルを新しい
6-3. データはテーブル(表)形式になっていますか?
CopilotがExcelデータを分析したり操作したりするには、データがExcelの「テーブル」として書式設定されている必要があります。単なる範囲選択されたデータでは機能しません。
- 確認方法:
- データ範囲を選択し、「挿入」タブの「テーブル」をクリックして、既にテーブルとして認識されているか確認してください。
- 対処法:
- データ範囲を選択し、「ホーム」タブの「スタイル」グループにある「テーブルとして書式設定」を選択するか、「挿入」タブの「テーブル」をクリックして、データ範囲をテーブル形式に変換してください。
6-4. ファイルに保護がかかっていませんか?
パスワード保護されたファイルや、読み取り専用のファイルではCopilotは機能しません。
- 対処法:
- ファイルの保護を解除し、編集可能な状態で開いてください。
7. WordでCopilotが機能しない場合の対処法
WordでCopilotが使えない場合、ファイルの保存場所や内容が影響していることがあります。
7-1. ファイルがクラウド(OneDrive/SharePoint)に保存されていますか?
Excelと同様に、WordでCopilotを利用するには、ファイルがOneDriveまたはSharePointに保存されている必要があります。ローカルに保存されたファイルでは機能しません。
- 確認方法:
- Wordファイルを開き、タイトルバーに「OneDrive – [あなたの会社名/個人名]」や「SharePoint」のような表示があるか確認してください。
- 対処法:
- ファイルをOneDriveまたはSharePointにアップロードして開いてください。
7-2. ドキュメントに十分なテキストがありますか?
CopilotがWordドキュメントの要約や草稿作成を行うには、ドキュメント内に最低でも2000文字以上のテキストが必要です。これより少ない場合、Copilotが機能しないことがあります。
- 確認方法:
- ドキュメントの文字数を確認してください。
- 対処法:
- 十分なテキストがあることを確認するか、Copilotに要約や生成を依頼する前に、より多くの情報をドキュメントに含めるようにしましょう。
7-3. ファイルに保護がかかっていませんか?
Excelと同様に、パスワード保護されたファイルや、読み取り専用のファイルではCopilotは機能しません。
- 対処法:
- ファイルの保護を解除し、編集可能な状態で開いてください。
8. それでも解決しない!困ったときの最終手段
上記の対処法を試してもCopilotが使えない場合、さらにいくつかの方法を試してみましょう。
8-1. 別のブラウザやデバイスで試す
もし可能であれば、普段使っているブラウザやデバイスとは別のブラウザ(例:Chrome、Firefoxなど)や別のデバイス(別のPC、スマホなど)でCopilotが使えるか試してみてください。これにより、問題が特定のブラウザやデバイスに起因するものなのか、Copilotのアカウント自体に問題があるのかを切り分けられます。
8-2. Microsoftコミュニティやサポートに相談する
ここまで試しても解決しない場合は、Microsoftの公式サポートやコミュニティを活用しましょう。
- Microsoft Copilotのヘルプページ: 公式サイトにはよくある質問やトラブルシューティングの項目があります。
- Microsoftコミュニティ: 他のユーザーや専門家が質問に答えてくれるフォーラムです。同じ症状で悩んでいる人がいれば、解決策が見つかるかもしれません。
- Microsoftサポート: 最終手段として、Microsoftの公式サポートに直接問い合わせてみましょう。具体的な状況を伝えれば、個別のサポートを受けられる可能性があります。
9. Copilotと快適なAIライフを送るために
Microsoft Copilotが使えなくなるトラブルは、AIツールがまだ発展途上であることの現れでもあります。しかし、ほとんどのトラブルは、今回ご紹介したような簡単な対処法で解決できるはずです。
もしCopilotが突然使えなくなっても、焦らず、一つずつ原因を探って対処してみてくださいね。Copilotは、あなたの日常をもっと便利に、もっと楽しくしてくれる強力なパートナーです。このガイドが、あなたのCopilotライフを快適に送るためのお役に立てれば幸いです!
関連記事
- 【徹底比較】CopilotとChatGPT、あなたに合うAIはどっち?初心者向けに機能と選び方を解説
- 【徹底比較】GeminiとCopilot、どちらを選ぶべき?初心者向けに機能・活用シーンを解説!
- Copilotの始め方・使い方を徹底解説!無料版からMicrosoft 365連携まで、AI活用で作業を爆速化