
本業には就いているんだけどプラスルファの収入源としてDTPオペレーターを在宅・副業でやってみたいのだけどできるかな?
収入を増やしたいのでぜひ挑戦したいのだけど…?!
そんな疑問について考えてみましょう。
本業のほかに在宅・副業でDTPオペレーターですか。都合良くできるのでしょうか???
DTPオペレーターは副業でもできるの? たぶん無理じゃね?

副業でDTPオペレーターの仕事をこなすのって思った以上に大変だよ。
納期仕事だから「できませんでした」は通用しないし、無理じゃないかなぁ。
DTPオペレーターは書籍・流通チラシ・ポスターなどの制作工程で、デザイナーの指定通りに印刷用のデーターを作りあげるのが本来の仕事です。印刷会社によってはこのあたりの線引きが曖昧なケースも多いですが、基本は印刷用データーを作り上げるのがDTPオペレーターの本筋の仕事です。
で、このDTPオペレーターの仕事は、MACであれWindowsであれ原則としてパソコン上で完結する仕事です。現場に出向いたり仕入れたりなどの作業は必要としません。そのため、派遣やアルバイトで在宅勤務を行っている方も多くいるようです。
ただ、副業となるとどうですかね。
副業というからには本業を持っているはずでしょうし、本業をこなしながら副業でDTPオペレーターの仕事もこなす…、たぶん無理じゃね!というのが結論として頭に浮かびました。
DTPオペレーターで在宅・副業は無理だと思う理由

本業優先でDTPオペレーターの仕事は無理そうだという理由を思いつくままに書いてみました。実務に関わっている者のリアルだと思って下さい。
前提として、先に挙げたように本業(サラリーマンでも板前でもなんでも良いですが)をこなしながら空いた時間でDTPオペレーターとしての仕事もこなすという状況だとします。
時間が取れないのでは?
サラリーマンの場合、朝9時頃から夜5時頃までは時間を拘束されてしまいます。定時で退社したとしても通勤の往復で1〜2時間は取られてしまいます。2時間残業をやることになったら更に時間を取られます。睡眠時間5時間・食事・風呂その他で平均2時間くらいだとすると残りは4時間くらいしかありません。4時間DTPオペレーターとして副業をこなし、朝起きたらまた本業、こんな生活続けたいですか?
本業がある限りそちらが優先でしょうから毎日副業のための時間がとれるとも限りませんし、急に残業を言いつけられたりするかもしれません。付き合い上断り切れない飲み会に参加しなければならないかもしれません。
DTPオペレーターの仕事はまず大部分が納期厳守の仕事ですから「本業が忙しくて納期を守れませんでした」は言い訳になりません。
やっぱり無理じゃね?
急には動けない
本業の拘束時間中に
「お願いしている案件に大幅変更が出たので今すぐ直接会って打ち合わせしたい」
などといった連絡が入ったら万事休す。本業を横に置いてこっそり抜け出すわけにも行かないし、さりとて打ち合わせに行かないと信用がなくなる…、進退窮まるというのはこういうことでしょう。仮病でも使いますか。
やっぱり無理じゃね?
DTPのスキルはあるの?
本業持ちではDTPオペレーター未経験ですか?だとしたらやっぱり無理じゃね?
DTPの仕事を行うにはそれなりのスキルが必要なのはいうまでもありません。DTPに必須のソフト,インデザイン・イラストレーター・フォトショップは最低でも人並みに使えなければ仕事になりません。それに印刷の知識全般もね。
まずそこらあたりを覚えなければならず未経験ではまず無理じゃね?
結構経費がかかる
DTPオペレーターの仕事をする上で必要なAdobeのソフト、最近はサブスクリプションで使えますが毎月6,000円以上かかります。その上日本語フォントもそろえなければ仕事になりませんので、モリサワのMORISAWA PASSPORTが毎月4,500円程度として、最低でも11,000円前後は固定費として考えなければなりません。
校正用に大判カラープリンタ(20万円〜40万円)もそろえる必要があるかもしれませんし結構費用がかかるものなのです。やっぱり無理じゃね?
仕事が見つかればいいけど、納期まで余裕があって単価も高くて融通が利く、そんな副業に向いた仕事はなかなかない、いやまずないです。
DTPオペレーターで副業の仕事を探す方法

それでも「困難を乗り越えてどうしてもやりたい!」という方のための仕事の探し方です。単なる一例ですので、このほかにもいろいろとあるでしょうから調べてみると良いでしょう。
とはいってもやはりDTPオペレーターで副業をしたいといった場合に、どうやって仕事を探したら良いのでしょう。思いつくままに書いてみました。
オンラインで探す
ネットで「DTPオペレーター 仕事」とかで検索すると結構ヒットするものです。まめに探して納期の長いものや手頃な内容の仕事を探すと見つかるかもしれません。なかなかないけど…。流通関係より出版の方が多ページな分納期が取れる、つまり時間をかけられることが多いかな?あくまで感じだけど。
流通系の折り込みチラシなどだとそもそも原稿の入りが悪い場合が多いし、折り込み日は決まっていて絶対に動かせないので日程的にタイトな案件がほとんどです。そこそこにスキルがないと時間内にこなせないなどの最悪な状態になってしまいます。これ、一番やってはいけないことです。
求人サイトに登録しておく
実績が増えてきたら、求人サイトに自分を登録しておくことをお勧めします。忘れた頃に仕事が舞い込むかもしれませんよ。
自分のできることや実績を多少誇大に登録しておくといいかもしれません。(是非やれとはいいませんが(^_^;))
人脈を作る
最初からこれは無理かな。
仕事での実績を作りつつ、業界での人とのつながりを作っていく。そこから仕事を獲得するという感じですかね。
やはり副業としてではなかなか無理がある感じがします。
自分のHP(ブログ)で集客
ある程度仕事をこなしたら、その実績を公表して仕事を募集するという感じ。ピーマンはやったことないけど、結構やっている人いるんじゃないですかね。効果の程は不明ですが…。
DTPオペレーターで副業でどの位の収入になるか?
「案件により千差万別です」としかいいようがありません。
ただ、傾向としては更に安くといった方向に流れているように思えます。
例えばよく見かけるパチンコ店のチラシ、あの「新装開店」とか「新台入替」とかで新聞に折り込まれてくるB4・4色のチラシなどは、大体が片面2,000円とか3,000円ですからちょっと手を出す気にはなれない料金ですよね。まぁ、なれればテキパキとデータの使い回しなどで量産できるのかもしれませんが、あまりやりたくはないなあ。
とにかく「料金は差万別」につきますね。
出版系でも流通系でも納得できる価格なら受ければ良いし、イヤなら断るしかない…、ただそれだけなんですけどね。なかなか難しいところではあります。
まとめ
DTPオペレーターで副業をしようと考えている方にはあまりうれしくない話になってしまいました。
でも結論は「本業と並行してDTPオペレーターで副業・無理じゃね?」です。
紙媒体の印刷業は斜陽産業だといわれて久しいですが、今のところ探せば仕事はあります。新型コロナ騒ぎで印刷業界も結構ダメージを受けているようですので前にも増して厳しさはひどくなっているでしょうが実力さえあればなんとかなります。実力さえあれば。
割の良い副業なら将来性のあるWeb・IT業界
でも今から「割の良い副業を」と考えているのならDTPよりITですよ。絶対にそうです。おすすめです。IT業界はまだまだ伸びる業界ですから。なんたって日本政府がデジタル庁をつくろうですからね、将来性もバッチリです。
Webデザインとかプログラミングとか、調べてみていただければわかりますが万年の人手不足ですから「仕事はたくさんある」状態です。それも初心者向けの案件からよりどりみどりで単価も高い、スキルをを身につけなければならないのはDTPもWeb・ITもおなじです。だったら将来性のある実入りの良い業界・職種を選んだ方が良いに決まっています。
いずれを選ぶにしろ頑張ってみて下さい。自分のためです。
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