DTPオペレーターは、デザイナーが作ったデザインを印刷可能な状態のデータに作り上げる仕事です。簡単なデザインまでまかせられることも多くデザイン系の仕事を目指す人には魅力的ですが、反面仕事も長時間労働で「やめとけ」と言われることの多いDTPオペレータ、本当のところはどうなのか探っていきましょう。
DTPオペレーターという仕事は長時間・低賃金といわれることがあるけど
本当のところはどうなの?ちょっと興味あるんだけど…。
友人からはやめとけっていわれたりするんだけど??
結論 正直キツい仕事だと思うことは多いです。
長時間労働・低賃金も当たっているかもしれません。
やめといたほうがいいかも!
DTPの仕事はつらいだけ?やめといた方がいいの??
といいきってしまうのもどうかと思いますが、
DTPオペレーターの労働環境という面から考えると全体的にあまりほめられたものではないかなぁというのが、この業界に長く関わってきた者の感想です。まぁ、DTPオペレーターはやめとけとかといた方がいいたくなる気持ちもわからないでもありません。
DTPオペレーターという仕事が抱える問題点を整理するとおおよそ次のようになりそうです。
DTPオペレーターという仕事はやめとけといわれる所以かも知れません。
- 時間に追われる激務が待っている
- その割に低賃金だったりする
印刷・デザイン業界は長時間労働・低賃金が普通なの?!
本当に低賃金なの?
長時間労働・低賃金というのは大筋で本当です。
ですので、ボーナスも控えめです。(´д`)
印刷業界の賃金レベルが他産業より低いので、いきおいDTPオペレーターの賃金も仕事のキツさから考えるとより安く思えるのではと推察します。その上、会社によっては残業代が出ないところもあるようですし、こうなるともう今流行の「ブラック企業」ですね。
参考として印刷業界大手の平均年収1位〜10位を調べてみました。やはり印刷業界のガリバーといわれる大日本印刷がダントツでトップになっています。(全て2020年度、42歳前後の従業員の平均年収です)ただし、上位の印刷会社は現状では印刷などはごく一部の事業に過ぎず、他の事業(半導体関係とか)に重きを置くようになっているようですので、そのあたりの配慮は必要かもしれません。そのあたりは大日本印刷の事業領域を参照していただければと思います。超大企業だけに印刷だけを事業としている会社とはちょっと趣が違ってきています。
印刷業界のトップ企業なのであまり参考にならないかもしれませんが、大企業はこの程度になっているということがわかります。ちなみに33位のウイルコホールディングスは390万円まで落ちてしまいます。
この額だと他産業全体の平均年収432.2万円をかなり下回ってしまいます。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
1位 | 大日本印刷 | 726万円 |
2位 | トッパン・フォームズ | 673万円 |
3位 | TAKARA&COMPANY | 671万円 |
4位 | NISSHA | 666万円 |
5位 | 凸版印刷 | 664万円 |
6位 | ザ・パック | 656万円 |
7位 | 日本創発グループ | 581万円 |
8位 | 共同印刷 | 571万円 |
9位 | クレステック | 547万円 |
10位 | 中本パックス | 532万円 |
※出典:年収ランキング・印刷企業の平均年収ランキング【2020年最新版】
本当に長時間労働なの?
DTPオペレーターというか印刷業界の労働時間にしても、もともとキツい日程を組まれていることが多い上、納期は絶体遵守なのでそれを達成するためには徹夜でも何でもするわけです。
納期仕事である以上はある面仕方がないのかなとあきらめ気味の自分がいます。
グチになりますが、こういった日程に余裕のない案件ほど大幅変更がはいる確率が高いような気がします。DTPのあるあるかも知れません。
ただ、ある程度大きな規模の印刷会社では労働基準法の手前、それほどひどくはないと思います。傾向としてですね。
DTPオペレーターという仕事にはやりがいがない?
これはDTPオペレーターという仕事をどうとらえるかで全く違う結論になるでしょうね。
何かを作り上げるのが好きな人にとっては、たとえ流し込みの作業でもだんだんと出来上がっていくデータを見てそこはかとない喜びを感じる人もいるかと思うと、こんなのクリエイティブじゃないとばかりに毛嫌いする人もいるといった感じでしょう。
どんな仕事でも
- 相性のいい人
- 相性の悪い人
- 良い所を探そうとする人
- 悪いところばかり探そうとする人
いろいろな感性の人がいるので、DTPオペレーターという仕事の捉え方も千差万別でとなるのでしょう。
まだ若い方ならやりがいを求めて他の道に進むのも良し、現状維持でそのまま立ち止まってみるのも良し、好きにすればいいんですよ。自分の人生なんだし引け目を感じる必要などありません。
ド〜ンといきましょう!
DTPデザイナーが働く印刷・出版業界に将来性がない、やめとけ!
これは本当の話。印刷・出版業界は斜陽産業と呼ばれることもあるようにじり貧の業界ですから。
この業界の将来性には疑問符がつくかなぁ。オススメはできませんね。
出版は「若者が本を読まなくなった」というニュースが流れるように作っても売れないのが日常のようですし、紙ではなく電子書籍が台頭してきていることを考えても先細りでしょう。
流通関係の折り込みチラシもまたしかりなのですが、ここにきて世間を騒がしている「武漢肺炎・新型コロナウイルス」の影響がものすごくて、一時仕事が激減してしまいました。
スーパーなど、折り込みチラシでバーゲンなどを打つと人が集まるでしょ。これはまずい(密ですよ)ということでチラシそのものの発行をやめていた時期があって、これには参りました。仕事がないんですから。
コロナウイルスの影響もまだまだ続きそうですし、業績の回復はより難しいのではないでしょうかねぇ。
ということで「印刷・デザイン業界先細り」が現状〜将来の展望ではないですか。
DTPオペレーターは得られる経験・技術も乏しい
これ、悪く考えすぎじゃね?というのが率直な感想。
たとえば、DTPオペレーターという仕事の将来性に疑問符を感じている方がいるとしますよね。
その方が言うわけですよ。
DTPで得られる技術や経験は応用が利かない、役に立たない!! どうしたらいいんだ〜!?#!【】
でもさ、それって「私はは無能で応用の利かない人間です」って宣言しているのと同じでは?
どういうことかっていうと、
DTPオペレーターではアドビのイラストレーターやフォトショップなど日常的に使うわけですよ。その上、紙媒体の印刷という分野でもそれなりの知識は積み上がっているはずです。
こういう知識の積み上げができない人は何やっても伸びないでしょうね。
5つ教えて10身につける人と10教えても5しか身につかない人との違いですよ。
将来を見据えて行動すると経験が生きてくるゾ!
将来性に不安を感じているなら現状維持ではなく何かやらなきゃいかんでしょ。
すぐに思い浮かぶのがDTP系からWEB系への鞍替えですよね。今はWEB系の業界の方がダントツで将来性が見込めます。なんといっても常に人手不足だそうですから食い込みやすいわけですよ、就職にしろ何にしろ。
とすると、WEB系で必要な技術っていろいろあるけど、イラストレーターやフォトショップなどもやはり日常的に使うわけですよ。ほ〜ら、DTPの経験と技術が応用できるではないですか。
それに、WEB系一辺倒の人は印刷関連の知識なんてないでしょ。WEBの仕事って紙媒体も同時進行というケースは結構あると言われているので、ほ〜らここでもDTPの技術と経験が強みになるじゃないですか。
さらに向上心があるならDTPに関係する資格に挑戦してみたりとやることはいっぱいあるはず。
資格があることで損することはないですよ。
ポジティブかネガティブかで将来の姿に差が出てくるでしょう。
ようするに考え方と行動なんですね。
現状を嘆く暇があったら将来を見据えて行動を起こせといいたいですね。チャレンジは若者の特権でしょ!
時間を無駄にせず行動を起こせ!
これからはWEBデザイナーの方が将来性が確実です!
DTPオペレーターという仕事も今すぐなくなるわけではないし、そこで培った技術や知識は必ず役に立つものです。
ただ、これから知識を深めてDTPオペレーターという仕事に就こうと思うんですが…、と聞かれたら
DTPオペレーター? やめとけ!
と答えるでしょう。
正直なところをいいますと、今から勉強をと思われているのならDTPオペレーターやDTPデザイナーより
WEBデザイナーを目指す方が将来性は数億倍確実です。
就職するにもフリーとして活動するにもWEB・IT業界はまだまだこれからの業界ですから、将来を託すには適した業界といえます。求人の規模もDTPに比べて数倍〜数十倍もありますし、作業報酬もかなり高いところになっているようです。
常に人手不足が叫ばれる業界ですので、WEB・IT系の技術を身につけて転身するのも捨てたものではありません。それどころか個人的には「是非やってみた方が良い!」とさえ思います。
ただ、DTPの知識が活かせるといってもWEBにはそれなりの知識や技術は必要です。独学で学ぶことも不可能ではありませんが、体系的に学んだ方が後々応用が利くというものです。
費用はかかりますが、自分への投資と考えて下のようなWEBスクールを利用するのも手です。経験豊富な講師陣の知識を吸収することで実力がつくことでしょう。
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まとめ
DTPオペレーターの仕事ややめとけといわれる理由がなんとなく感じていただけたでしょうか。
これから勉強してデザイン系の仕事に就きたいと思うのであれば印刷よりWEB・IT系です。これは断言できます。
使用するアプリなどに共通する部分が多いのは事実ですので、今DTPに携わっている方は是非WEB・IT系にも目を向けていただけたらと思います。誰のためでもない自分のためですからね。
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