業績好調らしいホンダ技研工業株式会社が55歳以上を対象に早期退職を募ったところ、予想を上回る2000人もの応募に人事も驚いているという。
まぁ、早期退職制度とはいうものの体のいい「リストラ」ですからね、業績好調と言われているのになぜリストラなんでしょうか?
早期退職に応募したのはどんな社員?
ホンダで進みつつあるリストラまがいの早期退職制度に応募した社員には以下のような傾向があるみたいです。
最大勢力は「妖精」などと呼ばれている人のようだ。新型コロナ禍が始まる前で言えば、朝6時に出社し、終日「何をしているのか解らない」まま過ごし、就労規定時間の15時を過ぎたらすぐ帰宅する人達だという。新型コロナ禍によりテレワーク化したため、もはやそういった人達は本物の妖精になっていたと聞く。ホンダに限らず、どの会社にもいるかもしれません。 参照:YAHOOニュース
妖精とは初めて聞いたな。
一日中どこにいるかわからない、何をしてるかわからない様な社員のことを指すようですが、現在はそうかもしれないけど若かりし頃はバリバリ働いて多いに会社の業績に貢献した人もいるかもしれないのに、十把一絡げに「妖精」呼ばわりはどうなんでしょうかね?
人事から見て都合の良い人材かそうで無い人材かということなのかもしれないけど、人それぞれ隠れた良さはあるもんですけどね、「職場にいるだけで全体が何だが和むやつ」とか「書類整理をやらしたら右に出るものはいないほど作業が早い」とか。まぁ、ほんとに箸にも棒にもかからないやつもいるでしょうけど。
ちなみにピーマンもサラリーマンやってた頃はこのタイプだったような…。とはいっても拘束時間中に必死で働いてやるべき事はすべて終わらせ定時で「お先に、サヨナラ〜」でした。
印刷業なので忙しい時は平気で終電まで残業やるが、必要の無い時や頑張れば終わりそうな時はできるだけ残業などせず定時で帰れるようにやってたな。まぁ、古い体質の会社だったので良くは見られていなかったようでしたね。残業が当然の業界なのでね。
ホンダの場合、給料は就労年数によって決まってくるため、55歳以上の仕事をしていない人達にも巨額な人件費を払っているという。本人達からすれば、55歳以後を“手応えの無い仕事をしながら会社で過ごして貰う給料”と、早期退職してその分を先払いして貰うのは同じ。ちなみにホンダは電気自動車への注力を発表しているが、妖精の皆さん、意欲が低いため、新しい仕事も回せない状況だったようだ。
参照:YAHOOニュース
給料を就労年数で決めていいるのはホンダの給与制度であって社員には関係ないと思うんですけど、時代に合っていないと思うのなら社員側と協議して給与制度を変えていけばいいのにと思うのはピーマンだけか。
それにしてもホンダと言えば大企業だから55歳にもなれば結構な給与をもらってるんだろうな。
もう一つの早期退職希望者のタイプは「会社に逆らって社内で干されている人達」。これまたどこの会社にもいると思う。優れた能力を持っているのに組織の中に居られない人のこと。上司と当たったりチームワークが出来ないと、会社では仕事が出来ない。若い頃は何とか受け入れる部門もあるが、55歳以上になると面倒くさくてどこも引き受けてくれず窓際になってしまう。会社からすれば「居なくなって欲しい人」の筆頭か? 参照:YAHOOニュース
能力を認めているならうまく使えばいいのに、結局上司に人を使う能力が無いってことの証明じゃね?
とは言うものの、上司の方が年下なんて言うケースも多いでしょうから「やりにくい」のは確かでしょうね。
上司が部下に敬語使ったりしてるのが思い浮かびますよ。やりにくいだろうなぁ。
自動車の電動化に向けての人材入れ替えのつもりみたい
ホンダをはじめとする自動車業界は激動のの時代に足を突っ込んでますからね。何しろ二酸化炭素を出せなくなっちゃうんですから。ガソリンを燃やす以上排気ガスはつきものですしね、内燃機関は全滅かな。
ホンダも一足お先にと言うつもりなのか、2040年に電動化100%にするとぶち上げていますから、その人材確保のために、今いらない(と思われる)社員を早期対象制度で追い出す代わりに、電動化に役立つ新しい知識や技術を持った若い技術者をそろえるという主旨のようですね。現状は電動化に対応できる技術者が圧倒的に少ないんだって焦ってるみたいです。
- 効率の悪い高齢者に辞めて貰い若返りを目指す。
- 電動化のため新しいジャンルの技術者を揃える。
というのが今回の早期退職制度の主眼だったようです。
単なる人減らしかもね
ふと思ったのだが、「55歳以上の仕事をしていない人」というのは年代的に考えるとホンダに就職したのはバブル崩壊よりちょっと前の頃ではないですかね。とすると、バブル後期に大量採用した社員によって年齢構成がいびつになっているのを修正したかった…というのはどうだろう?
バブル期の採用って、能力関係なしに人の奪い合いだったみたいだから、ろくでもない社員もいっぱい残っているのではと推察した次第です。会社側もしびれを切らしたんだ…
退職した人は大変だろうな?
会社に逆らっていたとしても才能があるなら再就職もなんとかなるだろうけど、ただの55歳だとしたら次に正社員など望んでも職場など見つからないでしょうねぇ。
と思っていたら、55歳で早期退職の場合割増退職金8,000万円だそうで、退職金にかかる税金を浅し引いても6,500万円程度は手元に残るようです。
「今のうちにやめちゃお!お得じゃん!!」もありかもしれませんねぇ。
※税金の計算はこちら「退職金の税金」でできます。
手元に残った資金で今流行の「50代でFIRE」を目指すのもよし、慎ましやかに早すぎる老後を送るのもよしといったところでしょうか。
選択肢があるだけマシかなとも思うのですが「FIRE」で成功するとは限らないし(失敗する方が確率高いでしょ)思案のしどころですな。あまり理想や夢を追わない方が良いかもしれない…。
ホンダジェットも好調なようで
ホンダが開発、販売している「ホンダジェット」も業績は好調なようです。
1機5億8000万円のようですが年間30機程度売れ続けているとのこと。
ホンダのビジネスジェット、ホンダジェットの販売が好調だ。コロナ禍の影響を受けながらも、2020年のデリバーリー数は31機を数え、小型ジェット機のカテゴリーで4年連続して世界1位となった。
参照:ベストカーWEB
さらに新型の「ホンダジェット2600」で大型化、アメリカ大陸横断可能とすべく航続距離を伸ばすのだとか前向きな話題が続きます。
ホンダが新型ジェット構想 大型化で米大陸横断可能に
新型機の名称は「ホンダジェット2600」。現行機と比べ全長と全幅がそれぞれ約4割大きく、定員はパイロットを含めて11人と現行機の原則7人から増える。最大航続距離を約1・8倍の約4862キロとし、米東海岸のニューヨークと西海岸のロサンゼルスを無給油で飛べるようにする。
ホンダジェットは昨年の納入数が31機で、小型ジェット機分野で4年連続の世界首位になった。
参照:THE SANKEI NEWS
日本の製造業がこぞって衰退を続けている中で数少ない明るい話題ですね。
三菱重工業の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の事業化は事実上の凍結(ということは開発失敗)になってしまったのを横目で見ながら、ホンダは自社開発のジェット機をひっさげて着々と実績を積み上げているようです。
うまくすすむことを願ってますぜ!
ちなみにピーマンはホンダの自動車を買ったことはありません(^_^;)
なぜか日産車に乗り続けています。
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