【レビュー】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン|1650円の音質や使い勝手は?

【レビュー】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン

300円で様々なグッズを販売しているスリーコインズ(3COINS)ですが、その中でも最近話題になっているのがワイヤレスイヤホン。しかも1,650円と手に入れやすい価格とあっては話題にならないはずがありません。あまりの人気で、入荷してもすぐに売り切れてしまうのだとかなんとか、とにかく大人気なんだそうです。

この話題の「スリーコインズ ワイヤレスイヤホン」を購入してみましたので、ペアリングの仕方や取扱説明書ではわからない音質や使用感などを根掘り葉掘りレビューしてみます。

  • 低価格で実用的なワイヤレスイヤホンを探していた
  • ワイヤレスイヤホンに興味はあるが高価なので手を出しかねていた
  • とにかく安いワイヤレスイヤホンを探していた

などの方の参考になれば幸いです。

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スリーコインズ 完全ワイヤレスイヤホン (カナル型)

スリーコインズのワイヤレスイヤホンには「インナーイヤー型」と「カナル型」の2種類があるのですが、今回購入したのは1,650円の「カナル型」のワイヤレスイヤホンとなります。
スリーコインズ・300円ショップとしては高めの製品ですが、500円硬貨3コインだということなんですかね??

カナル型は耳栓のようなイヤーパッドを使用するため密閉性が高く音漏れしにくいのがメリットなのですが、耳に押し込むことから圧迫感を感じたり、汗をかいて蒸れることがあるため耳がかゆくなるといったデメリットもあります。

スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの製品仕様

ワイヤレスイヤホンの製品仕様は以下のようになっています。

Bluetoothのバージョン Ver.5.0
接続距離 約10m
対応コーデック SBC
対応プロファイル A2DP/AVRXP/HSP/HFP
イヤホンバッテリー 30mA
充電ボックスバッテリー 300mA
出力 DC5V/1A
連続再生時間 本体のみ:約5時間 ケース込:7回の充電に対応
充電時間 約1〜2時間
イヤホンサイズ/重量 約25×20×27mm/5g
充電ボックスサイズ/重量 約72×40×31mm/28g
材質 ABS樹脂

製品仕様で気になるのは、対応コーデックがSBCのみの所。Bluetooth接続でSBCというのは最も基本的なコーデックで音質はあまり期待できない上に遅延も多いというデメリットを持っています。
ただ最近はBluetooth機器の性能向上も著しく、昔ほど音質も遅延も気にならないレベルにまで改善されているようです。
SBC以上に高音質で低遅延なコーデックとしてiOS系ならAAC、Android系ならaptXがありますが、1,650円といった低価格のワイヤレスイヤホンにそこまで期待する方が間違っているのかもしれません。
「いい音が聞きたければ高いのを買え!」そういうことです。

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パッケージ内容

製品のパックージには

  • ワイヤレスイヤホン本体1組
  • 充電ケース1個
  • 充電用マイクロUSBケーブル(約30cm)
  • 取扱説明書(保証書)

となっています。
価格面での制約なのか、この手のイヤホンに付属している調整用のイヤーパッドは同梱されていません。3,300円の高音質タイプには同梱されているのでやはりコストの問題なのでしょう。
はじめから取り付けられているイヤーパッドのサイズが合わない場合、別途購入する必要がありますね。
これはお近くのダイソー等の100均に行けば手に入れられるでしょう。

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スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの特徴

1,650円と低価格

ちょっとまともそうなワイヤレスイヤホンですと最低でも3,000円程度はする感じでしたが、この3コインズワイヤレスイヤホンは1,650円(税込)と気軽に手を出しやすい価格に抑えられています。
ワイヤレスイヤホンに興味があったので試してみるか…といった場合でも手に入れやすい価格はウレシイですね。

自動ペアリング

初回に端末(スマホやパソコンなど)とのペアリングを済ませれば、2回目からはイヤホンをケースから取り出すだけで自動でペアリングされます。毎回ペアリングの手順を行う必要がないので面倒くさくありません。

自動電源オン・オフ

使うたびに電源のオン・オフを行うのは意外に面倒なものです。そういった手間を気にせず気軽に充電ケースへの出し入れで電源のオン・オフが連動するのでこれまた面倒くさくありません。

音質もまあまあ

音質に関しては個人の好き嫌いは大きく影響するので評価も様々になるのでしょうが、総じて重低音がいい感じ、全体的にも価格を考えると実用に耐えるレベルという評価が多いようです。
実際に使ってみても「こりゃひどい、使えんな〜」と感じることはなくて、ふつうにBGMとして流しているならまあまあじゃねといった感じを受けました。

再生時間が長い

ワイヤレスイヤホン本体で連続再生5時間、充電ケースに満充電でイヤホン本体に約7回充電できる(仕様上)のでトータルで40時間前後は追加充電なしで使用できる感じです。カタログの記載を司祭を信じればこうなりますが、長時間再生できることに変わりはありませんし。

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スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの評判

SNSでの評判ですが「値段の割に良さげだった」とか「スリーコインズワイヤレスイヤホン、出たばっかりの時に物珍しさで買ったんだけど普通に使えて1,500円はすごい」とか、肯定的な評判が多いような感じでしたね。

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スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの外観

充電ケース

充電ケースは白い筐体と透明な蓋の組み合わせでこじゃれた感じのする見た目をしています。細かく見れば価格なりの作りの荒さも感じますが、まぁそれなりの作りはしています。

充電ケースの大きさはカタログより約72×40×31mm、重量は約28gとなっています。丸っこい作りをしているので余計小さく見えるようです。

蓋は良くある磁石で本体と密着するのではなく、筐体のへこみに蓋の出っ張りをはめ込むことで固定するようになっています。

ケース中央にある丸いボタンですが、これは充電のオン・オフのためのものです。イヤホンをケースに収納すると自動的に充電が始まるのですが、それとは別にこのボタンを押すことで強制的に充電のオン・オフができます。
どういったときにこのスイッチを使う必要があるのかは、ちょっと思いつきません。
なくても困らないんじゃね?

充電オン/オフボタン
充電開始 ボタンを1回押す
充電停止 ボタンを2回押す

充電ケースの裏側には充電用のマイクロUSB端子が搭載されています。

充電ケースの裏にはPSEマークや技適マークがきちんと表示されています。

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ワイヤレスイヤホン本体

カナル型の本体は下の写真のような外観をしています。本体部分が丸いので見た目にはちょっと大きいかと感じてしまいますが、事実ちょっと大きめです。でもしっかりと耳には装着できますのでご安心あれ。

ワイヤレスイヤホンの大きさは約25×20×27mm、重量は5gとごく軽いものです。
本体はプラスチック(ABS樹脂)で高級感はありませんがそれほどチープでもありません。価格相応です。
真ん中の丸く見える部分が操作ボタンです。長穴は状態を示すLEDの表示部分です。

防水機能はない

残念ながら、このスリーコインズ ワイヤレスイヤホンには防水機能はないようです。
ダイソーのワイヤレスイヤホンも新型旧型とも同じく防水機能はありませんが、低価格なのでそこまでは出来ないのでしょう。
水気のあるところ、雨の日や暑い日のスポーツでの汗などには注意しないといけません。

使用中のピーピー音は何?

このスリーコインズ ワイヤレスイヤホンですが、使用中に「ピーピー」といった音がすることがあります。かなり大きな音でビックリするかもしれませんが、これは電池残量の減少(要するに電池切れ)の合図です。
一時ケースに収納するなどして充電することで解消します。

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スリーコインズワイヤレスステレオイヤホンのペアリング方法

このスリーコインズのワイヤレスイヤホンもスマホなどのデバイスとはBluetooth接続となりますので、一般のBluetooth機器と同じ手順です。一度ペアリングの設定をしてしまえば、次回からは自動的に接続・切断をしてくれるようになります。

ペアリングの手順は説明書にありますがここにも書いておきますね。
このワイヤレスイヤホンの場合デバイス名は「BEANS MUSIC」となっています。
ちなみに、スリーコインズのワイヤレスイヤホンでもインナーイヤー型の場合のデバイス名は「AIR MUSIC」となるようです。

種類 カナル型 インナーイヤー型
デバイス名 BEANS MUSIC AIR MUSIC

Androidの場合

Androidの場合は以下の手順でペアリング可能です。
ここでのスリーコインズ ワイヤレスイヤホンの名称は「BEANS MUSIC」となります。

  1. イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
  2. スマホの「設定」をタップ
  3. 「Bluetooth」をタップ
  4. 「新しいデバイスとペア設定」をタップ
  5. BEANS MUSIC」が表示されているはずなのでこれをタップ
  6. 「ペア設定をする」をタップ
  7. 「コネクティッド」と音声が聞こえてくれば接続完了

iOSの場合

iPhoneなどのiOSデバイスは以下の手順でペアリング可能です。多分これでできると思います。

  1. イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
  2. iPhoneの本体で「設定」をタップ
  3. 「Bluetooth」をON
  4. 「その他のデバイス」を選択
  5. BEANS MUSIC」が表示されているはずなので選択
  6. 「ペア設定をする」を選択
  7. 「コネクティッド」と音声が聞こえてくれば接続完了

OSのバージョンによって画面表示やアイコンの形状などが変わる場合もあると思いますが、大筋は上記の通りとなります。

上記のペアリング手順は初回のみ必要です。2回目からは充電ケースからワイヤレスイヤホンを取り出すと自動的にスマホなどのデバイスと接続されるようになります。

パソコンでも接続できますよ

ノートパソコンなどのBluetoothと接続する時でも大筋ではこの手順通りですが、各OSの手順に従うことになります。スマホだけでなくWindowsやMacなどのパソコンでも使えるんですよ。
こちらの記事が参考になるかもしれません。

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ワイヤレスイヤホンのボタン操作

イヤホン本体の操作ボタンは機械式のスイッチなのですが、操作感も軽く、力ずくで押さないと操作できないといったこともありません。タッチ式のように触れてしまうだけで意に沿わない動作をするといったこともありませんのでかえって操作はしやすいといえるかもしれません。

音楽の再生

動作・状態 左側(L) 右側(R)
再生/一時停止 どちらかを1回押す
音量を上げる 2回押す
音量を下げる 2回押す
曲送り 3回押す
曲戻し 3回押す

電話操作

動作・状態 左側(L) 右側(R)
電話に出る どちらかを1回押す
電話を切る どちらかを1回押す
着信拒否 どちらかを約2秒間長押し

片耳で使用している場合のボタン操作

動作・状態 操作方法
再生/一時停止 1回押す
音量を上げる+ 2回押す
曲送り 3回押す

※音量を下げる場合、曲戻しを行う場合は接続側機器(スマホなど)で行って下さい。
※電話操作は両耳使用時と同じ操作です。

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3コインズ ワイヤレスイヤホンの使用感

充電ケースへの充電

充電ケースに内蔵されている電池に充電するには、ケース裏側のマイクロUSB端子にUSBケーブルを差し込むだけです。ケーブルの反対側はパソコンのUSB端子や5ボルトのACアダプタに差し込んで下さい。
これで充電が始まります。

充電時間は説明書によると空の状態から満充電まで1〜2時間といったところだそうです。

注意しなければいけないのは、パソコンのUSB端子から充電する場合は問題ありませんがACアダプタから充電する場合、ACアダプタは1アンペア規格のものを使用することと、充電完了か所定の充電時間が過ぎた場合は直ちに充電を終了させなければならないとの記載が取扱説明書にあります。

おそらくコストダウンのために過充電や過電流保護回路などが省かれているのではなかろうかと思えます。
どちらにしても過充電は発熱や電池の劣化に繋がりますから避けた方が良いですね。

充電状態の確認

ケース前面には電池残量表示の青色LEDが4個付いています。
青色LEDが点灯している個数で充電状態がわかるようになっています

LED点灯個数 ○○○ ●●○○ ●●● ●●●●
充電状態 1〜25% 26〜50%  51〜75%  76〜100%

イヤホンへの充電

充電ケースにイヤホンを収納すると自動的に充電が始まるのは他の製品と同じです。
充電中はイヤホンの赤色LEDが点灯し、充電が完了すると消灯します。

充電確認用のLED

充電確認用の赤色LED、カメラでとるとぼやけているようですが目で見るともっと赤くハッキリと光っています

耳への装着感

実際にイヤホンを耳に装着してみると、ちょっと大きいかなと感じます。多分本体が正円に近い形状なので収まりが悪いのではないかと推察します。落ちてしまいそうとかすぐズレるとかはないんですけどね。

あと、イヤーパットは1種類しか付いてきませんので耳にしっくりこない大きさだった場合は別途イヤーパッドを探して購入する必要がありますね。こうなるとちょっと面倒かな。3コインズで別売りしてるのかもしれませんが未確認です。

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音質について

音質に関しては主観的な内容ですので参考程度にご覧下さい。

3コインズ ワイヤレスイヤホン

日常使いには十分な音質の3コインズ ワイヤレスイヤホン

スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの対応コーデックは「SBC」のみとなっています。
比較的高額なワイヤレスイヤホンはSBCのみでなくAACやaptXに対応しています。その方が音質を確保できるからで、SBCのみに対応したスリーコインズ ワイヤレスイヤホンはスペックとしてそれほど音質には期待できないということになるのでしょうか。

スリーコインズ ワイヤレスイヤホンとゲオのワイヤレスイヤホンとを比較して聞いてみましたが、音質にはやはり結構な差がありました。

デバイスとの距離が近ければ音飛びなどはありませんが、音質は全体的に音がこもっている感じがするし、平べったい音というか何というか抜けが悪いというか、うまく表現はできませんがそういう感じです。
といっても他のワイヤレスイヤホンと比較すればの話で、スリーコインズ ワイヤレスイヤホンが聞くに堪えない音ということではありません。それどころか1,650円という価格を考えるとそれなりの音を聞かせてくれるとも言えます。ダイソーのワイヤレスイヤホンとはいい勝負といったところですが、日常的に気軽に使えるワイヤレスイヤホンとしては十分な音と言えましょう。

音声遅延

Bluetooth接続につきものの音声遅延ですが、音楽を再生したり等の使った範囲ではあまり気にならなかったです。

主なコーデックと特徴

SBC

SBCはA2DP対応の製品には必須となるコーデックで、全てのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンが対応しています。製品によって違いがありますが、SBCコーデックは遅延を感じることが多く音質は必要最低限の音質のものから上位コーデックに劣らない音質のものもあります。

AAC

主にiPhoneに対応している高音質・低遅延コーデックです。
AACはSBCよりも音質が良くまた遅延も少なく感じるといわれています。

aptX

aptXは、主にAndroidや音楽プレイヤーに使われている高音質・低遅延コーデックです。
aptXはSBC、AACと音の圧縮方式が異なり、SBC、AACよりも音質が良く遅延も少ないといわれています。
SBC・AACが高音域をカットすることでデータを1/20に圧縮しているのに対して、aptXは高音域をカットせずに元の音源に比較的近いままデータ全体を1/4に圧縮しています。

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通信距離

デバイスとスリーコインズ ワイヤレスイヤホンの通信可能距離ですが、仕様では10mとなっています。
実際に試してみたところ、見通しの良い障害物なしの場合は7〜8mがいいところで、それ以上離れるとブツブツと途切れ途切れになってしまいました。
カタログ通りの距離10mはちょっと無理かなという感じですが、これはデバイスが違うとまた違った結果が出るでしょうし,7m離れて使うこともほとんどないでしょうから実用上の支障はないでしょう。

見通しでないところ、例えばドア越しとか壁の向こうとか障害物のある場合ですが、木造の場合は通信距離は下がるとしても壁越し・ドア越しになると通信できなくなるということはありません。十分実用的な動作をしてくれます。

マンションなどの鉄筋コンクリート住宅ではどうか、実験していないのでなんとも言えませんが、木造住宅より構造物の密度が高い分条件は厳しいと思います。想像ですけどね。

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【まとめ】3COINS(スリーコインズ)ワイヤレスイヤホン

1,650円のスリーコインズ ワイヤレスイヤホンですが、いかがだったでしょうか。
低価格で気軽に使える人気のワイヤレスイヤホンでしたね。

  • 低価格で実用的なワイヤレスイヤホンを探していた
  • ワイヤレスイヤホンに興味はあるが高価なので手を出しかねていた
  • とにかく安いワイヤレスイヤホンを探していた

といった方、一度使ってみて損はないと思いますよ。

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