小型のデスクトップPCケース、その使い心地はいかに

そこそこの性能で小さなデスクトップPCが欲しくなったのでまたまた自作することにしました。
自作PCはやめとけとか時代遅れだとか一部ではいわれているようですが、個人的にはPC自作は結構楽しいのであまり深くは考えずに楽しんでいます。
自作PCにしろBTOやメーカー製PCでもそれぞれにメリット・デメリットがありますから良〜く考えて自分に合ったものを選べば良いでしょう。

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pcケース ミドルタワー pcケース 透明強化ガラスモデル micro-atx ブラック(black) MINI型

長い名前だ。というより、固有の商品名がついてないのだろう。
今回購入したこのPCケースは、マザーボードがマイクロATXなので、このマザボの規格に対応し、なおかつ最少の部類に入るケースを選びました。さらに使えるかどうか不安だったので、購入時に同類のケースで一番安かなものを選んでいます。

PCケース

このケースはAmazonPrimeではなく中国からの発送みたいなので一抹の不安が残ります。案の定、発送から到着までは1週間ほどかかりました中国発送でも1週間だと早いほうでしょうか。

さてさて、届いた現物を開梱し点検してみたところ…

角が1個所つぶれている

中国郵政は品物の扱いが超荒いので有名ですが、そのせいなのか背面の角が1個所つぶれていました。堅い物にでもぶつけたのかもしれませんか、梱包は緩衝材にこれでもかと包まれた状態だったので多少ぶつけたところでつぶれるとは考えづらく、ということは製造時には既につぶれていたのではという疑念が頭をよぎります。
「まぁ、この程度なら大丈夫っしょ!」位のノリなのでしょうか。

歪んだPCケース

背面の角1個所が変形している

とはいえ、たいしたことないし返品交渉で中国に送り返すのも荷厄介なのでこのまま使用しました。

このPCケースの特徴

  • とにかく小さい。ケースの寸法は「34.8奥行き x 15.8幅 x 28.5高さ cm」となっています。ミニタワーの半分くらいでしょうか。
  • このケース軽いです。小さいという理由もありますが、それよりも使用している鉄板が薄いのが原因でしょう。しかし最低限の強度は確保できているようです。
  • 冷却ファンの類いは一切付属していません。販売ページにも付属しないとの記載があります。
    この価格でファンなど付属してたまるか!という強固な意志を感じます。
  • フロントパネルには電源スイッチ、USB3.0コネクタ、USB-Cコネクタがついています。加工精度は良い方で遊びはほとんどありません。オーディオの入出力やアクセスランプなどは一切ありません。
  • 取扱説明書は存在しない。その類いのものは一切入っていませんでした。

PCパーツを揃える

このケースに詰め込むPCパーツですが、ケースの他は手持ちの物を再利用することにしています。ですのでかかった費用はPCケースの5,300円だけですみました。

使用した主要パーツ

  • MB:ASUS ROG STRIX B-365 GAMING
  • CPU:INTEL Core i7-8700
  • GPU:AMD RADEON RX-5500XT 4Gbyte
  • Memory:DDR4-2666 8Gb×4
  • Storage:Kingston A2000 M.2 NVME 500Gbyte

見てわかるように第8世代のCPUなどなど大体5年ほど前の仕様です。これでも通常の使用でしたら何ら問題はありません。サクサク動いてくれます。Windows11にも正式対応してますし、まだまだ使えます。

各パーツの組み込みと組み立て

自作PCの組み立てはYoutubeに掃いて捨てるほどありますので詳しくは書きませんが、こちらのYoutubeチャンネル「吉田製作所」で詳しく解説してくれています。ちょっと古い動画ですが基本は変わりませんからね。

サイズに余裕があるケースであれば

  1. マザーボードにCPUやメモリなど必要なものを取り付けてケースに組み込み
  2. 電源や冷却ファンも組み込んだら
  3. 各種の配線をつなげて
  4. 組み立て完了

といった感じで進むのですが、とにかくケースが小さいので上手く組み込めるでしょうか。

このPCケースの使用感

といいつつ、簡単に組み上がってしまいました。たいした苦労もなかったね。以外と余裕があったので驚いたくらいです。価格の割にはそれなりに出来上がっているケースではありますが、消化不良というかこなれていない部分も多々見うけられました。

ケース全体

加工そのものはきちんとしてあるし塗装も黒だからというわけではないですがまあまとも。
前面パネルの電源スイッチあたりの穴加工もずれもなくきちんとしたもの。遊びもほとんど無し。

取り外しのできる面は強化ガラスの部分だけで、裏配線といったことは全く考えられていませんので、キレイに配線を隠したい人には不向きなケースです。

電源ユニットですが、AT電源を使うのであればプラグイン式の方が良いかもしれません。また、長〜い大型のグラボを使う場合はSFX電源でないとスペースの関係上配線できなくなるかもしれません。
CPUクーラーは純正のものを使用するか、サイドフロー式でしたらファンサイズ90ミリでないと入らないでしょう。

前面パネル

前面パネルは塗装されたただの鉄板で、右下の方に電源スイッチ、USB-3、Typa-Cの3つがついているのみ。
TYPE-CコネクタはなんちゃってTYPE-Cコネクタで、マザボのUSB-3,0コネクタにつながります。機能はただのUSB3.0Gen1になる(マザボの仕様によります)ので、ここから映像出力や高速転送を行うのは不可能です。
要するに、UEB3.0のTYPE-AとTYPE-Cコネクタが一つずつついていることになりますね。

前面パネル

画像:Amazon販売ページより  前面パネル

側面パネル

マザボ取り付け側はただの塗装された鉄板にマザボの取り付け用スペーサがついています。スペーサはマイクロATXの標準サイズにピッタリと当てはまりました。加工精度は悪くないです。

反対側はケース内が見えるようになのか今風の強化ガラス板が使われています。アクリルではありません。こちらも寸法どおりにしっかり加工されていて取り付けが難しいといったことは一切ありませんでした。

背面パネル

背面パネルは穴だらけの鉄板です。マザボのバックパネル用の穴、拡張カードの穴があるのは当然ですが、空調用なのか小さめの穴が沢山空いています。背面には92ミリ角のFANがつけられるのですが、特にそれ用の穴が空いているわけではなく、今ある穴に適当に合わせてネジ止めする…そんなテキト〜な感じのする作りです。自由度が高いとも言えますがね。

上面・底面パネル

上面と底面の両パネルはほぼ同じ感じで、沢山の穴が空いているだけ。ただ、上面パネルにはおか持ちのような取っ手が、底面パネルには樹脂でできた足が4個取り付けられています。(足の方はパーツが同梱されているので自分で取り付けるんだった)

上面パネル

上面パネル

底面パネル

底面パネル

両パネルとも冷却ファンを取り付けたりはできますが、やはり取り付け専用の穴というのは特になく、沢山空いている穴で都合の良い穴を使って取り付けるというざっくりとした作り。取り付け場所の自由度が高いといえばそれまでですが…。

また販売ページには底面パネルにHDDやSSDを取り付けるような画像がありますが、やはりそのための穴はなく、既に空いている穴をうまく使って止めることになります。

前面パネルにも取り付けられそうに書いてありますが、ここには穴すら空いていないので、どうしても付けたいときは両面テープとかになりそうです。でもここに付けると電源ユニットのケーブルの引き回しに邪魔になりそう。小さいだけあって結構排他的にしか付けられないのは致し方ないところでしょう。

まとめ 初めての自作には不向きなPCケース

説明書の類いはないので、始めてPCを自作する方には少々敷居が高いでしょう。想像力を働かせればなんとかなるかもしれませんが他のケースを選んだ方が幸せになれるかも知れません。

PCケース自体は小型ながら意外なほど組み立てやすかったケースでもあります。ただ、欲を出して冷却FANを沢山付けたいとか簡易水冷をやりたいとかになると途端に組み立て難易度が上がるといったPCケースです。そもそも入らなくなるかもしれないしね。

気難しいPCケースですが、そこそこの価格で小さなケースを探している人には選択肢に入るかもしれませんね。

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