アイリスオーヤマのノートパソコンは本当にゴミパソコン?

あのアイリスオーヤマがいよいよパソコン市場に参入したようですね。
アイリスオーヤマ14型フルHDノートPC『LUCA Note PC』税別49,800円。
価格コムの新製品ニュースによると、3月26日現在在庫切れだとのこと。

アイリスオーヤマ14型ノートPC「LUCA Note PC」のポイントとしては、14型フルHD液晶(1920×1080ドット)を搭載しながら、重さ約1.3kgを実現。バッテリー駆動時間は約9時間となっており、モバイル用途としても十分に使えそうだ。出典:価格コム

だそうですが、SNSやYou Tubeでは「ゴミパソコン」だとか「買って後悔するパソコン」など散々な酷評を得ている模様。果たしてどっちが『LUCA Note PC』の評価として妥当なのでしょうか。

ピーマンの個人的な感想ですと、ゴミパソコンとはいわないけど「買って後悔するパソコン」のほうが妥当な評価だと思えるのだが、まず『LUCA Note PC』のSNSでの評価・評判やパソコンの仕様を見てみましょう。

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Twitteerでの評価・評判

アイリスオーヤマのノートパソコン「LUCA」ですが、Twitteerでの評価といえばそりゃあ散々なものです。
ゴミだのぼったくりだの言いたい放題ですね。
まぁ致し方ない…かな、事実だから…。

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アイリスオーヤマ ノートPC『LUCA Note PC』の製品仕様

アイリスオーヤマ14型ノートPC「LUCA Note PC」の外観及び仕様は以下のようになっています。

アイリスオーヤマ14型ノートPC「LUCA Note PC」仕様

外観を画像で見る限りは今風でかっこよさげにみえますが、仕様を見て思い浮かぶのは、
買ってしばらく使っているうちに不満がでるパソコン」ですね。
価格が安いと言っても税込で5万円こえるのに全体的に貧弱な構成と言わざるをえません。
この程度が妥当な線なのでしょうか?

価格コムの言うように「モバイル用途としても十分に使えそうだ」って、ほんとにそうかな?
Web閲覧とかメールチェックをするぐらいなら快適かもしれないですけど、そんなことならスマホでできてしまいますよね。実際みんなそうしてるし…。

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アイリスオーヤマ ノートPC『LUCA Note PC』の評価

『LUCA Note PC』の仕様の各項目を見てみると…

ディスプレイ

14インチ・1920✕1080のフルハイビジョンで、液晶の型はなんだかわかりませんが解像度は十分でしょう。

CPU・メモリ・記憶装置

CPUは第10世代の4コアセレロンといっても動作周波数1.1Ghzで性能的には最下層の製品、もとはatomという名称のCPUだったようです。
メモリはDDR4の4GB、Windows10で4GBは少なすぎだと思いますが。
記憶装置はeMMCの64GB。これではWindows10の大型アップデートの場合ストレージ不足で立ち往生するのでは?

この3つでポンコツ3点セットと呼んでも良いかもしれません。

この仕様を見て思いだすのは2020年8月に発売されたドンキホーテの「MUGAストイックPC3」
こちらは14.1インチフルHD(1920×1080)IPS液晶にCeleron N(Apollo Lake)、4GBメモリ、64GB eMMC、30万画素カメラ、Windows 10 Home(S)を搭載しており、LUCA Note PCと同じような仕様で1万9800円(税抜)を実現しています。まぁ、どちらもポンコツPCにちがいありませんが価格が圧倒的に安い分ドンキの方がマシということになってしまいます。

その他の仕様

CPU・メモリ・記憶装置が貧弱ですから、その他の仕様はおまけみたいなもの。
その中でもSATA3仕様のM.2 SSDが増設できるところは評価できます。ただし増設したSSDを起動ディスクとして動作させることができるのかどうかで評価は変わります。起動ディスクにならなければ単なるデータ記憶装置ですからあまりプラスにはならないですね。BIOSの設定内容次第でしょうがどうなっているのでしょう?
SSDがないよりマシですが「データ保存ならSDカードでいんじゃね」ということになりますよね。

ほかに、仕様上の動作時間9時間は話半分で5時間位でしょうし、重量1.3kgというのも大きさからしてごく普通の重さ、WiFiは11ac対応でまあ優秀、インカメラはチャット用かな、これらのインターフェースは今どきのパソコンならどの機種でも搭載してるし、総括すれば価格の割に低性能の普通のノートパソコンと考えるしかありません。

メモリは8GB搭載できる基盤設計ですね

自作PC系のさるyoutubeチャンネルを見ていたところ、どうも内部の主基盤には4GBのメモリチップがもう1つつけられるようになっていました。ケチケチしないで4+4の8GBメモリ搭載にしておけば「さすがはアイリスオーヤマじゃん。他とは違うユーザー寄りの設計だね」などもうちょっとマシな評価につながったかもしれないのに残念だね。

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どんな用途に使えるのか?向いているのか?

CPU・メモリからして動画編集とかはまず無理、Web閲覧とかYou Tubeの動画視聴とかOFFICEアプリとかの軽い作業ならまあそれなりに動くでしょう。
ちょっと重い仕事をさせようとばかりに欲張るとひどい目に合うかもしれません。
メインメモリが4GBしかないので、ウェブブラウザのタブをいくつも開いておくとか、複数のソフトを立ち上げておくとかマルチタスクな使い方をするといつまで立っても動かないとかマウスをクリックするごとに固まってしまうとかで耐えられなくなるかも…。

文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」の仕様書が元凶?

ポンコツ仕様のパソコンが誕生したそもそものきっかけは文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」にあるようです。

GIGAスクール構想とは「子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境」を普及させようとしているらしい。
そのGIGAスクール構想で設定されているパソコンの仕様とLUCA Note PCの仕様を比べるとまるで双子、そっくりそのままの仕様となっています。
個別最適化はまあ良いですが、低性能最適化ではこのPCを使うことになる生徒たちがパソコン嫌いになってしまいます。

GIGAスクール構想で推奨される端末仕様

GIGAスクール構想で推奨される端末仕様
出展:GIGAスクール構想の実現標準仕様書

CPUはceleron以上(第6世代以上かな?)、メモリは4GB以上、ストレージはeMMC64GB以上となっています。LUCA Note PCも全く同じです。しかしこの仕様を考えた官僚、頭の中どうかしてるんじゃね。この仕様のノートパソコンを自分の業務で使ってみればゴミだってすぐにわかるだろうに。
それとも原価の安いパソコンをそれなりの価格で販売させてキックバックを受けるとか考えてるのか??

まぁ、文部科学省が「教育現場の惨状を全く知らない」のは、教師のバトン炎上騒動で図らずも露呈してしまいましたが、この「GIGAスクール構想」も机上の空論で仕様を決めたのではないでしょうか。それとも各パソコンメーカーが儲けやすいような仕様にしたのですかね。知らんけど。

GIGAスクール構想向けパソコン勢揃い

ノートパソコンを製造・販売している各企業も「GIGAスクール構想」に対応した判で押したような仕様のノートパソコンやタブレットをリリースしています。
こちらのGIGA スクール対応 PC 一覧を見ればよくわかります。試しにどれでもよいですから2〜3機種仕様を見て下さい。強化した仕様の機種もありますが、celeron・4GB・64GBの機種が勢揃いですよ。

これ見ていて思ったんですが、文部科学省の「GIGAスクール構想」には端末1台あたり45,000円の補助金が出るようなのです。celeron・4GB・64GBのノートパソコンの仕様で45,000円くらいで供給できる製品、結局補助金目当てなんでしょうか。ドンキホーテが似たような仕様のノートPCを19,800円で販売していましたので、製造原価などは1万円+α位なのではと勘ぐってしまいます。原価1万円+αに補助金45,000円は魅力ですよね。政府の補助金だから取りっぱぐれもないしね、おいしい話でしょメーカー側にしては。

それにしても1台45,000円とはすごい額ですよね。生徒一人一台ですから数もそろうでしょうしその点だけでも企業としてはおいしい話、見逃せませんわな。

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アイリスオーヤマの名を貶めないでほしい

信じられないことに、アイリスオーヤマの大山晃弘社長は、発売日前日にニュース番組「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)の取材を受け、「非常にいい」と太鼓判を押したそうだが大丈夫なのだろうか。
調べてみるとこの太鼓判は外見や本体重量などの外側に対しての評価だったようです。
Twitteer上のつぶやきを見るとそうとしか思えません。

この程度の性能しかないノートパソコンを企画し、自信たっぷりに社長に評価を仰ぐなど現実を知らないものの企画なんでしょうね。それか「教育用だからこの程度、買うのは学校だし…上司にも安く作れるように指示されたし…」と高をくくっていたのかどちらでしょう?
ツイートにもありましたが、「販売する前に社長ふくめ全員がそのノートパソコンで リモートワークしてみたらいいと思う」とは全くその通りだと思いますね。1分の使用で「ダメだこりゃあ!」と悟りを開くのではないでしょうか。

アイリスオーヤマといえば近年白物家電を中心として廉価で良いものを販売しているメーカーとして知られるようになったメーカーでしょ。情けない国内の電機メーカーの刺激材にでもなってくれればと応援していたんですがね、個人的には。それが今回はちょっとなんだな、アイリスオーヤマよ、おまえもか!といった感じ。

文科省の構想がどうであれ、アイリスオーヤマが販売価格45,000円でノートパソコンを企画・設計すればここまでできるとばかりに気合いの入ったコストパフォーマンスの高いユーザーのためになるノートパソコンをリリースしてほしかったです。

ところがパソコン業界に参入といいながらこの仕様のパソコンを売り出すとはね、ガッカリです。
しかも自社生産ではなくて(コスト的に無理なのかもしれないけど)皆さん大好き、動物電源で有名な「恵安」に支給をお願いするとはね、先のYouTubeチャンネルでも「中身はドンキホーテとほぼ同じで製造しているところも同じじゃね?」と指摘してたけど、ほんとにそうじゃないかと思わざるを得ませんねぇ。

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この程度のパソコン買っても…

すぐにもっと性能のいいノートパソコンがほしくなるでしょうね。子供を甘く見てはいけません。
ポンコツな製品をばらまいたところですぐにバレてしまいますよ、めざといから。
まぁそこが狙い目だったりして、今度は高額のノートパソコンを売ってやろうとかね。

とは思いつつ、これは補助金が出るのだから学校が購入して生徒に配給するのかな??
そうだとすると支給される方は選びようがないから強制的にポンコツPCを「動かない〜」とかいいながら使う羽目になるのでしょう。気の毒に…。

GIGAスクール構想だかなんだか知らんがそこにうたわれている仕様は最低限のものですから、もっと高性能でも差し支えないわけです。celeron・4GB・64GBにこだわらず、もう少々使いかっての良いノートパソコンは供給できないものでしょうか。

アイリスオーヤマならかくありきで、45,000円ならここまで出来るとばかりに

  • CPU:第10世代Coar i3 もしくは Ryzen 3
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:256GB NVME M.2 SSD

程度のノートパソコンをひっさげて業界参入してほしかった。他のもうけ主義のメーカーとは違う、やれば出来るんだとばかりに気概を見せてほしかったです。低価格なのに気持ちよくWindows10が動くパソコンをね。
まっ、勝手な言い分ですけど。

ポンコツパソコンを使うことになる子供たちもいい迷惑だわな。
イライラする生徒が増えたりして…。
IT教育で子供たちをパソコンに慣れさせるというか、プログラミングとやらで手順や判断力を養うはずがさ「パソコンは嫌い」と判断する子供を増やしちゃうんじゃないのかなぁ。
繰り返すが子供たちを甘く見てはいけません。この程度のパソコンを使わせるとすぐに「これゴミだわ!」と判断されてしまいますよ。

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結局、iPadでいんじゃない?

結論は「iPadでそろえればいいじゃん」ですね。

新型iPad

 

すごい飛躍ですが、現行のiPadは38,200円から(NEWモデルが出ましたね)ですから、これに純正キーボードつけてセットで支給した方がそろっていいんじゃね?と思う。数そろえばもっと安くなるだろうし、教育用だし。
iPadならアプリをそろえれば文章書きからお絵かきまで気軽にできるし、同じ物をそろえた方が教える方もラクだろうしいいことずくめじゃないですか。

ポンコツゴミPCを使ってイライラするよりiPadの方がよっぽどマシ…ですね。

まぁ1社に依存するのもどうかと思いますけど、Windows・Chrome・iOSどれがいいというのではなくそれらは単なるプラットフォームだからね、大事なのはそれをどう利用するか、応用して自分の中に知識を蓄積することができるるかを教育という場で積み上げていくことでしょ。
ポンコツPCでは利用する・応用する以前に使うのがイヤになっちゃうんではないですか。

GIGAスクールパソコンの性能を改善するThrottleStopの使い方
アイリスオーヤマの「LUCA」をはじめとするGIGAスクールパソコンのポンコツ性能を少しでも改善したい方必見です。フリーソフトのThrottleStopを使用しCPUの電力制限を解き放つことでCPU本来の性能(といってもCeleronですか...
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近所のホームセンターには置いてなかった、残念

実機を触れないかと近所のホームセンターに行ってみたのですが扱っていませんでした。そのホムセンはアイリスオーヤマの白物家電から園芸用品まで幅広くアイリスオーヤマをひいきにしているショップなので「ひょっとしたらあるんじゃね?」と期待しながら出かけてみたのですがパソコンLUCAは影も形もなく残念な結果となりました。

4月6日 再度確認にいったら展示してありました。

ので、ちょっと実機を触ってみました。展示品であからさまにいじり倒すこともできないのでほんとうにちょっと触って外観観察みたいな感覚です。

外観はさすがに50,000円台のノートパソコンだけあって作りや見た目は綺麗で今風です。安っぽさはあまり感じませんでしたし、画面はIPS液晶ということでそれなりに綺麗な表示でした。
Webブラウザ(クロームだったか?)を起動してみましたがそれほどのもたつきも感じられずに立ち上がってくれましたが、さすがにネットには繋がっていなかったのでその辺も含めて実際の動作がどのようになるかはわかりませんでした。
キーボードの感触ですが、ちょっとたたいたところ「ノートパソコンのキーボード」でした。当たり前ですけど、カチャカチャ感が強くてちょっと安っぽい感触でしたが個人的には嫌いではありません。

やっぱり惜しいですよね、アイリスオーヤマ

外観や画面表示、キーボードなどまあ及第点かなとなるので、やはりCeleron・4GB・64GBに拘泥せずもう一歩上の仕様を搭載していたら「さすがはアイリスオーヤマ」になっていたかもしれないのに…。
企業としては致し方ない判断なのかなと思ったりもするのですが。

通販サイトでは税込43,780円で販売中!

今現在、楽天やヨドバシカメラなどの各通販サイトでは税込で43,780円での販売をしています。早くも値崩れが始まったのでしょうか。
と思っていたら理由がわかりました。

性能と価格が見合っていないとの指摘が発表直後からSNS上で続出し、それらの酷評を受けて発売日翌日にはいくつかの小売店で約1万円も値引き販売していたのだとか。それが下の販売価格43,780円ということだそうだ。
発売からわずか数日での値下げはSNS上で注目を集め「もう1万円も安くなったのか」と驚きの声が寄せられている。確かに驚くけど、元の高値で購入した人はさぞお怒りでしょうね。

ピーマンだったらこれを買う

教育機関用として学校に売り込まれたら、このノートパソコン「LUCA」を採用した学校の生徒には選択肢はないのでしょうが、一般にも広く売られているようなので遠慮することはあるまい。
ピーマンだったらこんなコスパの悪いノートパソコンなど買いません。この「LUCA」を買うくらいなら中古のノートパソコンを買ったほうがよっぽどマシです。
アマゾンできちんと探せばもっとずっとコストパフォーマンスの良いノートなソコンが見つかります。ほとんどが中国製ですが、アイリスオーヤマ「LUCA」も恵安を通して中国で作っているので同じです。
で、見つけたのがこの「CHUWI GemiBook 13インチ ノートパソコン」価格はアマゾンで41,000円

同じような価格帯でありながらパソコンの構成がぜんぜん違うでしょ。
CPUはセレロンJ4115でも動作周波数2.4Ghz,メモリに至っては12GB(本当なのかなぁと疑ったりもするのですが多分嘘ではないでしょう)ですよ。画面は2Kだし。
アイリスオーヤマ「LUCA」より「CHUWI GemiBook 13インチ ノートパソコン」が断然サクサク動くこと請け合いです。
入手性とサポートなどはどうなのか不明ではありますが、買って損はないノーパソでしょうね。

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