純正Macintoshには付いていてhackintoshに付いていない機能、それは「Bluetooth」。
Windows用のマザーボードを利用するhackintoshですがBluetooth機能は使えないことがほとんどです。なぜかというと、Windows用のマザーボードにはBluetooth機能が付いていないか、ついていてもMacOSでは動作しないものだったりとHackintoshでも利用不可能だからです。
hacintoshでBluetoothマウスやBluetoothキーボードを使いたいと思っても標準のままでは使えないので、追加でBluetooth機能をものにするしかありません。
以前にも実験的にWifi・Bluetooth USB アダプターを記事にしているのですが、そのときはMacでの使用不可と言うことで残念でしたが、今回のUSB Bluetoothアダプターはどういった結果になるのでしょう。
hackintoshで動作するBluetooth USB アダプター
出鼻をくじくようで申し訳ありませんが、対応OSにMacと明記されているBluetooth USBアダプタはほとんど見つかりません。Amazonでかなりの数調べてみたのですが見つかりませんねぇ。ほぼWindows10・8・7・XPでまれにLinuxも対応しているといった感じ。
Mac対応製品が極端に少ない理由ですが、純正Macはほとんどの機種に標準でBluetoothを搭載しているのでおそらく作っても売れないからでしょうね。需要がないから作らないといったところでしょう。
それでもよくよく調べてみるとhackintoshについて書かれたWebSiteやAmazonのレビューにちらほらとBluetooth USBアダプタ動作報告といった感じの記事を見つけることができます。
I-O DATA USB-BT40LE
I-O DATA製ですので安心して使えます。でも対応OSは
Windows 10(※1)/Windows 8.1/Windows 8/Windows 7/Windows Vista/Windows XP(32ビット)
となっていて、公式にはWindows用のBluetooth USBアダプタなのですが、Macにも搭載事例のあるチップ「Broadcom BCM20702」を採用してるのでMacOSでも何ら手を加えずに動作するのだそうです。ただ、発売から時間がたっているらしくAmazonでは製品を見つけることができませんでした。楽天とYAHOOショッピングでは見つけることができます。価格は1,800円〜2,200円程度でした。
hackintoshで動きそうなBluetooth USBアダプタ
散々探し回って可能性がありそうなBluetooth USBアダプタ2種を選びました。
双方とも公式には対応OSとして
Windows 10(※1)/Windows 8.1/Windows 8/Windows 7/XP(PLANEXのみ)
としており、Macは対象外。要するにWindows用ですね。
PLANEX Bluetooth USBアダプター BT-Micro4
Amazonの製品レビューにてMacでの使用例がありました。
製品の特徴はメーカーが言うには
- Bluetooth Ver.4.0+EDR/LE(Low Energy feature)
- Bluetooth Ver.4.0+EDR/LEに対応したBluetooth USBアダプタです。
- Bluetooth Ver.4.0デバイスとの接続時には消費電力が約1/2になる省エネ設計。
- Bluetooth Ver.4.0対応機器に限らずBluetooth Ver.3.0/2.1に対応した機器とも接続可能です。
- ※Bluetooth Ver.2.0/1.2/1.1機器との通信も可能
TP-Link Bluetooth USBアダプタ UB400
こちらはhackintosh系のウエブサイトに動作可の記載あり。
高品質なQualcomm製チップセットを搭載し、高性能ながら超小型の筐体にテクノロジを凝縮した製品だとのことですが、QualcommはiPhone やiPadに後半に使われているようで、MacxOSでも対応しているのでしょう。
動作確認
結論を言えば、PLANEX BT-Micro4・TP-Link UB400ともにUSB端子に差し込むだけですぐに認識し同じように動作してくれました。仕様も似ていますからね。また動作確認結果も傾向が同じようでしたのでまとめて書いてあります。動作は、CatalinaとBig Surで確認しました。
あと、当然ですがWindowsでは全く問題なく使用できたことを付け加えておきます。
USBにさすだけで認識します
下の画像のように、画面右上のメニューバーにある横のギザギザマークだったBluetooth表示が、Bluetooth USBアダプタを取り付けることでBluetoothのマークに変わり認識したことを表しています。
システム情報でもきちんと認識してくれています。
動作確認結果
動作確認としてはBluetooth キーボード・マウス・ヘッドホンを接続してみました。
マイクロソフトBluetoothマウス・Bluetoothキーボード(メーカー不明、多分中華製だと思う)は簡単に接続できました。
ちょっと手こずったのは、以前記事にしたダイソーのBluetoothマウスで、接続状態になるまでに少々時間がかかりました。
これはPLANEX/TP-LINKの2製品とも同じ傾向なので、USBアダプタが悪いのではなく相性の問題なのでしょうか。しかし一度接続状態になれば安定して動作してくれますので特に問題にはならないのではと思います。
音楽は普通に聴けますが…
ヘットフォンで音楽を聴いてみました。使用したヘッドフォンは下のMpowという中国メーカーの製品です。あまり音質にこだわった製品ではないようなので参考程度にお考え下さい。
使用感では特に音質が悪いわけでもなく普通に使えます。しかしごく短いタイムラグですが音声が遅延しているように聞こえる(動画の口の動きと唄声が微妙にずれる)ことと、まれに音声が途切れることがあったりとちょっと残念な結果となりました。
まぁ音が遅延したり途切れたりするのはBluetoothのあるあるですけどね。
まとめ
Hackintoshで即使用できるBluetooth USBアダプターが非公式にですが使用できる製品があることはうれしいですね。Bluetoothよ用にどこのメーカーのチップを使用しているかが鍵となります。
インテル製は不可、Qualcomm製だと使用可能といった結論になりそうです。とは言ってもどこのメーカーのチップを使用しているかは非公表の場合が多いので判断しかねる場合が多いのがつらいところではあります。
コメント
Big Surで使えるUSB bluetooth dongleを探していました。
とても参考になりました。ありがとうございます。
参考にしていただけたら幸いです。
購入してみたら動かなかったというのも避けたいですからね。