収束の目処が立たない新型コロナウイルス(武漢肺炎)ですが、重症化の一つの目安とされるのが血中酸素飽和度。この血中酸素飽和度を手軽に測定できるのが最近話題の「パルスオキシメーター」です。
新型コロナ用ワクチンも接種間近となったようですが、まだまだ具体化は先のようです。
感染したくはないですけど、万一コロナに感染してしまった時のために購入しておこうと思ったわけです。
Amazonで購入した中国製パルスオキシメーター、果たして使用に耐えるのかレビューしてみました。
血中酸素濃度が低いとどうなるのか
コロナ肺炎で肺がダメージを受けてしまうと血液中に酸素が十分に行き渡らなくなり酸素飽和濃度が低下します。ひどくなると、空気を吸っていながら酸素が全く取り入れられず水中で溺れたような状態になってしまうそうで怖いですね。
血中酸素濃度の測定は新型コロナ患者の病状の判断目安として用いられていることはみなさんもよくご存知でしょう。
Amazonでパルスオキシメーター購入
パルスオキシメーターは指先などに光を透過させることによって動脈血の酸素飽和濃度を測る事のできる装置です。発明したのは日本人なんだそうで、体に針を指したり切ったりといった負担を必要とせず、光を透過させるだけで血中酸素濃度を測ることができるすぐれものです。

配送されてきた中国製パルスオキシメーター。偽物かもしれない…。
理屈はともかく、Amazonにて購入したパルクオキシメーターは下の製品。生産国は中国です。
価格は3,588円でした。
パッケージには
- パルスオキシメーター本体
- 取扱説明書
- ストラップ
の3点が入っていました。
山●商●JPというショップで購入したのですが、このオンラインショップちょっと怪しげで現時点でお店がなくなっています。JPがついていますが中国からの発送ですので名前だけ日本らしく見せている中国の業者なのでしょう。
購入品は届いたので今回はラッキーだったのですが、お店の評価も低いので次は使わないでしょう。(-_-;)
国産も探してみたのですが、個人で手軽に使えそうなものがなかったのでまたしても中華製を購入することになってしまいました。
じくじたる思いはありますが国産メーカーの製品でも製造国は中国ということがほとんどなのでまあいいかなと。
といいつつ探してみると「国内産」「日本製」と表記してあるのが見つかりますね。
価格を見ると「ホントかな〜?」という気がしないでもないですが。
血中酸素濃度を測定してみる
お店は怪しげでも届いた製品はまともそうだったのでとりあえず血中酸素濃度を測定してみることにします。
電池を入れたら、人差指にパルスオキシメーターを取り付けるわけですが、装置の発光部が爪側、受光部が指の腹側になるように装着します。

パルスオキシメーターに使用する電池は単4型2本。
測定は簡単、人差し指を挟んだら三日月型のボタンスイッチを押すだけ。

パルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ってみる。人差し指を装置に挟むだけ。
表示数値の示す意味
パルスオキシメーターはプローブの発光部から赤外光と赤色光を指先に照射して、拍動する動脈の血流を検知し動脈血の測定データからSpO2(%)と脈拍数PRを計算しています。また、機種にもよりますが波状や帯状のマークが変動しているときは動脈の血流を検知していることを示しています。

表示は一例です。自分を測定したところ血中酸素濃度97%でした。
パルスオキシメーターは平均値を表示しています
血中酸素濃度SpO2は一定時間あるいは一定の脈拍数ごとに得られた値を平均したものです。プローブ装着後結果が得られるまでに6〜10秒ほどかかるのはそのためです。また、測定はプローブを装着してすぐの値ではなく表示が安定する20〜30秒後の表示を読むようにします。
厚生労働省による数値の目安
厚労省の研究班が策定した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」によると、
新型コロナウイルス感染症患者の血中酸素飽和度が
- 「96%以上」は軽症
- 「93%超〜96%未満」は中等症Ⅰ(呼吸不全なし)
- 「93%以下」は中等症Ⅱ(呼吸不全あり)
と評価しています。あくまで目安みたいです。専門家(医師)は総合的な判断で評価していくのでしょう。だいたい93%以下で呼吸不全があらわれているようならのんびり血中酸素濃度を測定している場合ではなく「救急車を呼べ!」といった状況になりますよね。
スポンサードサーチパルスオキシメーターの偽物がamazonで出回っているらしい
Amazonで国内産と銘打った偽物が出回っているようです。
CONTEC社 パルスオキシメーター 型番:CMS50D という商品のパチモンで、「日本国内での医療機器認証取得済」と書かれているようです。しかし購入後送られてくる製品はCMS50Dとは全く違うものだそうで騙されないように注意が必要です。
Amazonで「CMS50D」と検索するとたくさんの違う製品が出てきてしまうのはなんとかならんのでしょうかね。
とにかく今でも販売しているようですので、中国製にはくれぐれもご用心ください。
パルスオキシメーターに限らず商品を選ぶ場合
- 製品価格があまりにやすかったり
- 到着予定日まであまりに長いもの
- お店のレビューが異常に低い(悪い)
このような場合は要注意、そういったお店は避けたほうが良いでしょう。
CONTEC社パルスオキシメーター「CMS50D」を正規に扱っている「株式会社United family」より注意喚起が出ています。
【重要なお知らせ】「パルスオキシメータ CMS50D」の類似品にご注意ください
スポンサードサーチ偽物を掴んだか、もう一つのパルスオキシメーター
告白しよう。実はもう一つ中華製パルスオキシメーターを購入していたのだ。
そう、比較しようと思ってね。
しかし、待てど暮らせど購入品が届かないので諦めていたんですが、ようやく届いたので追加でレビューです。
ものが届かないのは中国の販売店と中国郵政のあるあるなので、諦めが付く程度の販売額の製品に限定して購入しています。
いや〜、こちらのパルスオキシメーターはひどかった。
まず作りがいい加減で動かなかった。
中華の闇が炸裂した商品でした。
【中華の闇】価格1199円のパルスオキシメーター
価格が1199円ですから、どんな物が届くのだろうと思っていたのですが、意外にも届いたものはまともな箱に入った商品でした。
パッケージの中身は同じように
- パルスオキシメーター本体
- 取扱説明書(なんと日本語でした。)
- ストラップ
の3点で、安物の中華製だったのですが、取扱説明書がなんとまともな日本語で書かれたものでちょっとビックリ!
しかし、とんでもない作りだったパルスオキシメーター
なんとなくまともそう♫などと気を良くしながら、電池(単4✕2本)を挿入。
ワクワクしながら右手の人差指をパルスオキシメーターに挟んで楕円形のスイッチオン!!
今の血中酸素飽和濃度は…えっ、動きませ〜ん!!
動かねえぞ、おい!!
と叫んでも動かないものは動かないという現実を突きつけられてちょっと動揺!
う〜ん、1,199円をドブに捨てたかとは思ったのだが、よく観察すると電池ボックスの作りがいい加減なことに気づきました。
上の写真のように、電池のマイナス極と電池ボックスの金具が作りのいい加減さで隙間ができて接触していません。マイナス極だからバネなどを使って確実に接触するように作るのがまともだと思うんですけどね。
隙間は0.5ミリメートルくらいなので、金具を取り外してハンダを山盛りにして接触するようにしました。
写真左が元の金具、右がハンダを盛った改造金具です。わかりにくいけどハンダが山になってるでしょ。
改造後、金具を本体にはめて電池を挿入、さて動くかな?
やっと動いたけど…なにかがおかしい!
うまく動くかとワクワクしながら右手の人差指をパルスオキシメーターに挟んで楕円形のスイッチオン!!
お〜、動いたよ、画面表示が出た。
さて、今の血中酸素飽和濃度は…
驚愕の”70”
えっ、70…、俺って本当はすでに窒息死していたのか???苦しくはないんだけど…。
試しにはじめに紹介した白いパルスオキシメーターで測り直したところ、血中酸素濃度は97でした。
よかった、生きてるじゃん!!
まだ何かおかしい。発光部が逆だ!
これがこのパルスオキシメーターの実力なのかもしれないが(要するにいい加減)よくよく調べてみると、どうもセンサーの発光部が下についているんですね。白いやつは上についていたので逆になってます。ということは装置の発光部が爪側、受光部が指の腹側になるように装着ですので指も逆さまに挿入しなければいけないのではないかと予想して、測定し直すと…
少しまともな”94”なんかまともな数値になってきたけど、これなら窒息はしていないわな。
輪ゴムが付いてるのは丁番の部分の作りがいい加減で外れちゃうので押さえとして取り付けているだけです。
全体的にひどい作りなのは間違いないです。表示部も暗いし気分も暗くなる!?
買わないほうがいいパルスオキシメーターでした
この黒いパルスオキシメーターですが、一応動きます。しかし、動かすまでにハンダ付けが必要だったり輪ゴムで止めたりと「まともは商品」とはとてもじゃないが思えません。測定値も信用できませんしね。
この外形のパルクオキシメーターは避けたほうが良いでしょうね。中国製品はいろいろな名前で同一製品と思われるものが販売されているので、よくよく気をつけて選ばないとババをひいてしまいます。しかも明らかに同じだろという商品でも価格が様々なのも悩ましい限りです。中には同じ見てくれでもまともなものがあるかもしれませんがすべて検証するわけにも行きませんしね。
もう一度掲載しておきます。この外形です。
パルスオキシメーターに限らず商品を選ぶ場合
- 製品価格があまりにやすかったり
- 到着予定日まであまりに長いもの
- お店のレビューが異常に低い(悪い)
このような場合は要注意、そういった商品やお店は避けたほうが良いでしょう。
パルスオキシメーター、日常生活では無用の長物だが
コロナの感染拡大がなかなか収まらない今日このごろ、自分を守るためにもこういったパルスオキシメーターなども常備しておくといった情けない世の中になってしまいました。
誰とは言いませんが、新型コロナ肺炎(武漢肺炎)というまったくやっかいなものを流行らせてくれたものです。新型コロナ肺炎(武漢肺炎)に感染しないように日常から注意しなければならないのは当然ですが、万一の場合に備えてこういった製品も一台入手しておくのも自己防衛になるかもしれません。
パルスオキシメーターが手元に一台あるだけで、そこはかとない安心感を得られるかもしれませんよ
コメント