実生アガベの腰水はいつまでやるのか疑惑について考えてみた件

昨年の11月に播種した実生のアガベ達、今だもって腰水に浸かりっぱなしになっています。
目下の関心事は、アガベの発芽から早くも4ヶ月、腰水をいつまで続けたら良いのか疑惑の解明です。

果たしていつどうなったら腰水を止められるのでしょうか?

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実生アガベの腰水はいつまでやるのか疑惑

アガベを発芽させるためには潤沢な水が必要です。そのために保水力の高い土を用意して種を蒔くか、人によっては水に浸したまま発芽させる場合もあるようです。

腰水も水分を確保するための一方法なのですが,とにかく発芽には水が必要です。

腰水のメリットはいろいろあるのですが、

  • 発芽するまで必要な湿度のある環境を維持できる
  • 発芽後の弱い根でも吸水できるように十分な水分がある
  • 水切れで枯れやすい幼苗を、水やりを忘れて枯らす心配が減る
  • そもそも水やりの手間がかからない
  • 腰水に殺菌剤を加えるとカビ予防にもなる

などなど、発芽時の水分管理が大変に楽になるという方法なんですが…。

問題はこの「腰水」をいつまで続けたらいいのかということなのです。

いろいろと調査…といってもネット上の情報を集めるだけなのですが、まぁ人によって様々なんですわ、腰水の止め方。

人によって考え方が違うのはわかるのですが、

  • 発芽から3〜4ヶ月で腰水を止める人
  • ある程度大きくなってから腰水を止める人(ある程度大きくってどの位なのかな?)
  • そもそも腰水などやらない人

などなど基準になるものがないみたいなんですね。
言い換えれば「状況によって適切に処理すれば良い」ということなのでしょう。

では適切に処理します。

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実生アガベの状態

種蒔き後4ヶ月、アガベもそれなりに大きくなっています…といえるのかどうか、ここのところ生育状況も停滞気味であまりよろしくないように見えます。

ここのところほとんど動きがないようで、成長しているようには見えません。
寒かったせいもあるかと思うのですが室内で育成していたので寒いということはなかったと思うのですがなんだか調子悪そう。
土にコケも生えてきてしまっているし繊維状のゴミ(多分飼い猫の毛でしょう)もたくさん付いてしまっているしでいけませんな。

特に右下の鉢の2株は生育が悪く、良く見ると腐り始めているような感じです。

腐りかけてるアガベ チタノタブルー

腐りかけてる?アガベ チタノタブルー、特に左がイケマセン

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ほっとけないから植え替える

このままにしておくと他の株も腐ってきそうなイヤな感じがしたので、結局植え替えることにしました。

腰水はいつまでやるのか疑惑の結論は、さて何でしょうね?

一言でいえば「もういいやと思った時がやめ時」

適当すぎるきらいもありますが、状況を見て判断すれば良いのではないかと思慮します。
初めてのことだしわかるはずがないですからね。

本葉が3枚くらい育ってきたら(そこまでで3〜4ヶ月かかるでしょう)まあそろそろじゃない?

そんな感じですね。ちょうど気温も上がってきたし頃合いでしょう。

本葉が3枚くらい育ってきたら、まあそろそろじゃない?

本葉が3枚くらい育ってきたら、まあそろそろじゃない?(画像は吉祥天)

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鉢から抜いてみると…

植え替えるために腰水をしていた鉢から株を抜いてみました。
鉢底からは白く伸びた根が顔を見せています。こういった所からもそろそろ植え替え時だったのかもしれません。

白い根が見えます

白い根が見えます

白い根がたくさん出ています

吉祥天の子株ですが、白い根がたくさん出ています。

上の画像は吉祥天を鉢から抜いてみたところ。白くて細い根がたくさん出ていました。結構伸びていますね。
とりあえず順調に育ってきた感じを受けます。

こちらはチタノタ・ブルーを鉢から抜いてみたところ。吉祥天に比べると根が細くて少なめですが、こちらはこんな程度なのでしょう。とりあえず元気そうには見えます。
吉祥天・チタノタブルーとも腐りかけの2株を除いて同じような発根状態でした。

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培養土を作る

植え替えに使う培養土を作ります。
材料ですが

  • プロトリーフ 粒状かる~い培養土
  • 赤玉土小粒

の2種を使います。

培養土の作り方

作り方はとっても簡単です。

プロトリーフ 粒状かる〜い培養土と赤玉土をふるいにかけて中くらいの粒に揃えます。

これを同量づつ混ぜると下の画像のような培養土の出来上がり。
鹿沼土の微塵まみれで区別が付きませんが赤玉土もきちんと入っていますよ。

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植え替え

植え替えは3号スリット鉢(プレステラ90)を使い、以下の手順で行いました。

今と同じように1鉢に2株ずつ植えました。

植え替え手順

  1. 鉢に大粒の赤玉土を2cmほどの厚さに入れる
  2. 培養土を鉢の半分より少ししたまで入れる
  3. 防虫剤オルトランを適量振りかける
  4. マグァンプを少し(数粒)入れる
  5. さらに培養土を鉢の半分まで入れる
  6. アガベの株を1株入れて培養土を足して仮止めする
  7. アガベをもう1株入れて培養土を足して仮止めする
  8. 様子を見ながら培養土を鉢に足していく
  9. ある程度培養土が増えたらアガベの株の位置を微調整する
  10. 深植えにならないように気をつけながら培養土を足していく
  11. 培養土の微塵を洗い流すために水をかける

文字で書くと手間ですが実際はほんの数分で終わります。

最後の水やりは微塵がきれいに洗い流されるまで(鉢から流れ落ちる水が透明になるまで)大量にかけて下さい。

植え替え後はこんな感じです。まだ水をかけてないのでアガベの葉も微塵まみれです。

6鉢まとめて撮影しました。

植え替え後のアガベ

植え替え後のアガベ

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植え替え後の水やり

植え替え後の水やりですが、さてどの程度水をあげたら良いのか新たな疑問です。

今まで水浸しの環境で育っていたアガベですから急に乾燥気味にと言うのはちょっと酷な気もします。それに水耕栽培で伸びた根と土の中で伸びた根では少し性質が違うそうなのでなおさら注意深くしないとイケマセン。

結局、植え替え後は水やりを多くして徐々に乾燥気味に持っていくのが得策でしょうか。
あとはアガベが環境に順応してくれるのを願うほかありません。

アガベまかせですね。

置き場所

植え替え後の置き場所ですが、いきなり直射日光はまずそうなので1週間程度は風通しの良い明るい日陰、その後徐々に光を当てる、こんな感じでやっていくのが順当ですかね。

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まとめ やはり難しいですね

育成状態を切り替えるのはやはり難しいですね。結局アガベまかせになってしまうような気がします。

今後は益々暖かくなってくるので気温に関しては心配はいらないと思うのですが、うまく育ってくれるかどうか、何株残るのでしょう。

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4月17日 あまり変わりがない

植え替えから2週間経ちましたがあまり変化がありません。

水やりは様子を見ながら1週間に1回程度、たっぷりと与えています。

唯一の変化と言えば、例の腐りかけていたチタノタ・ブルー2株(画像左下)が更に消滅しかかっていることだけですかね。
やっぱりダメみたい。かわいそうなことをしてしまいました。

4月26日 今日のアガベ、チタノタブルー・吉祥天

10日くらいでは変わりがないのはわかっちゃいるがなんだか気になるアガベでした。
現状ではほとんど変化がないという感じですね。これから益々暖かくなってくるので成長することを期待はしています。

画像はチタノタブルー。今だ本葉2枚で足踏みしているようです。
こんなに小さくても葉にアガベらしい棘があるんですな。

こちらの画像が吉祥天。チタノタ・ブルーと同じくこの状態で今のところ足踏みしているようです。

5月27日 気温が上がり多少成長したみたい

種まきから6ヶ月を超え5月も終盤でかなり気温が上がってきました。
そのせいなのか、チタノタブルー・吉祥天共々多少成長してくれているようです。

日中は晴れていれば日光をガンガン当ててやり、曇りの日や雨の日などは室内に取り込んで植物育成ライトを当てたりしています。アガベたちは喜んでいるのか迷惑がっているのかわかりませんが、徐々に大きく特に吉祥天は歯数も増えてきているようで喜ばしい限りです。

吉祥天

上の画像は吉祥天です。4月26日と比べると葉が1枚増えているような感じで元気そうです。
他の株もそれなりに育っていますのでこのまま様子を見ていけば良いでしょう。

チタノタブルー

こちらはチタノタブルー。
チタノタブルーは吉祥天よりもかなり成長が遅い感じがします。
4株とも成長してはいるようなのですが、生育環境があっていないのかなんなのかちょっと悩ましいです。

8月9日

前回から2ヶ月半経ちました。
残念ながら消滅しそうだった2株のチタノタブルーですが、予想通り程なくして消滅してしまいました。

残念です。😭

とはいえ他の10株(チタノタブルー4株・吉祥天6株)は少しずつ成長しています。
毎日暑いですが、過度の乾燥に気をつけながら直射日光にバンバン当てています。
葉焼けするかと不安はありましたが今のところ異常は見られません。双方ともかなり耐性があるようです。

それぞれ成長度合いに差はありますが概ね順調なようです。

それぞれ成長度合いに差はありますが概ね順調なようです。

左が吉祥天、右がチタノタブルー

一番育ちが良い左が吉祥天、右がチタノタブルー

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