2020年8月にリリースされた完全ワイヤレスイヤホン「JPRiDE TWS-X」を購入したのでその音質や使い勝手などをレビューします。
JPRiDE(ジェイピーライド)は日本の振興オーディオメーカーでかなり高い評価を受けているそうです。
「ハイブランドの音質とクオリティを低価格で。」を高らかに謳いあげるJPRiDEの自信作(?)完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」の実力やいかに。
低価格ハイクオリティな完全ワイヤレスイヤホン「JPRiDE TWS-X」
JPRiDEのローエンド向けモデルである「TWS-X」は旧製品「TWS-520」を引き継ぐ形の新製品。といいつつ、発売は約1年前だし、旧モデルも「TWS-520 MK2」とあらたまり並行して販売しているようです。
JPRiDEからは「好みの音質でお選び下さい」とのことなんですが、そんなに違うものなんですかね?
両製品は外形もかなり違うので、その当りも勘案して好みで選べばよいのでしょう。
「JPRiDE TWS-X」特徴とスペック
TWS-Xの特徴
【ハイブランドの音質を低価格で】をコンセプトとして開発されたJPRiDE(ジェイピー・ライド)TWS-Xはローエンド向けの最新完全ワイヤレスイヤホン。
- 高音質コーデックaptX対応
- 充電1回で9時間の連続再生
- クラス最小の充電ケース
- IPX5防水
- ストレスフリーの簡単設定&自動接続
- 長時間快適なフィッティング
- 今できる最高のスペックを凝縮
実売価格4〜5,000円前後であることを考えると必要十分なスペックを備えていると考えられます。
TWS-Xのスペック
JPRiDE「TWS-X」 | |
連続再生時間 | 9時間 |
ケース込再生時間 | 最大20時間 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | aptX/AAC/SBC |
ドライバ | 5.8mmダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
マルチペアリング | 対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IPX5 |
操作 | タッチセンサー[マルチファンクションボタン] |
ペアリング | TWS[リレー伝送] |
チップセット | Qualcomm QCC3020 |
充電ケース容量 | 300mAh |
重量 | 片耳5.3g 充電ケース33g |
「JPRiDE TWS-X」デザイン
外箱は圧倒的高級感
TWS-Xのパッケージです。
蓋部分にマグネットが付いていて無駄に高級感を感じます。「やりすぎ」な感じもしますが悪い気はしないですね。結構費用がかかっているのではないでしょうか。
蓋を開けるとTWS-X本体が登場!といいたいところですが、メーカー保証の紙が邪魔して見えない。
ただ、ここでもローエンドにあるまじき高級感が漂っています。
メーカーのこだわりなのでしょうが、価格に不釣り合いな高級感です。ま、安っぽく見えるより数段マシですが。
同梱物でも高品質は続く
TWS-Xのパッケージに同梱されているものは以下の通りです。
- イヤホン本体×1組
- 充電ケース×1
- イヤーピース×5
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 取り扱い説明書×1
- 簡易操作説明書×1
- ブランドカタログ×1
- 割引クーポン×1
取り扱い説明書は各国語版ではなく日本語版でコート紙に印刷されたしっかりしたものです。
あと、12ヶ月のメーカー保証と購入から30日間の返品フリーパスが印刷された紙が入っています。
30日間の返品フリーサービスは理由の如何を問わず返品を受け付けてくれるようです。購入者側の勝手な都合でもOKみたいです。それだけ製品に自信があるということなのでしょう。
イヤホンケースの質感
TWS-Xのイヤホンケースの質感はとても高級感のあるフィーリングで、本体と蓋の接合部分の隙間も無く、非常に丁寧に作られているという印象を受けます。また、完全ワイヤレスイヤホンの中でも小型の部類に入るようで、曲線を多用した丸っこい形状のため見た目はさらに小さく見えます。ただ、あまりに丸っこいので滑って落としやすいかもしれません。
裏面には充電用のUSB-TypeCコネクタが取り付けられています。やはり華奢な感じのするマイクロUSBよりTypeCの方が使っていて安定感というか安心感があります。
正面には3つのLEDインジケーターが取り付けてあり3段階の表示で視認性も良くバッテリ残量もわかりやすいものとなっています。
下はケースの蓋を開けたところ。充電用の端子が見えます。蓋側のイヤホンが入り込む穴の奥にはフェルト様のクッションが貼ってあり、イヤホンと充電端子が密着するよう配慮されています。
ただ丸っこいせいか蓋を開けてイヤホンを取り出すとバランスが取れなくなって後ろへ寝転がってしまうのが難点かな。かわいいやつだと言えばそうなんだけど…。
イヤホン本体の質感
豆型にデザインされたイヤホン本体はかなり小型化されています。
写真を見ればわかるように全体的にマットな非光沢仕上げで、タッチボタンの周囲だけ光沢仕上げとなっています。本体がマットなのは指紋が目立たないという点で好ましいです。
タッチボタン部分も中央に向かってくぼむようなデザインとなっていて、指になじみやすく使用感も良いものです。
種類豊富なイヤーピース
本体にはじめから取り付けられているものを含めるとイヤーピースは5種類。サイズ違いと形状違いが付属していてどんな耳にでもフィットする…かな。
イヤーピースの質感ですが、厚みはごく普通の感じがしますが質は柔らかめでこれも耳にフィットしそう。
写真のように、普通サイズ大中小と奥行きのある2サイズの5種類。
通常よくあるのは大中小の3種類のみの事が多いので、これはうれしい配慮といえます。
さらに面白いのは、サードパーティーのイヤーピースの使用を促していると思われる箇所が取説にあることですね。
上記のアドレスにアクセスすると
【実演あり】JPRiDE TWS 520/TWS-X 他社製のイヤピース加工方法
というyoutubeチャンネルに移動します。
イヤーピースだけはSONYのものを流用したいなどというユーザーの希望に応えようとするメーカーの心意気でしょうか。「自己責任で」という但し書きはご愛敬というか当然ですね。
開封したらまず充電
JPRiDE TWS-Xをパッケージから出したらまず充電をしましょう。
スマホなどに使用している充電アダプタから付属のUSBケーブルもしくはお手持ちのUSBケーブルを本体ケースのUSB-TypeCコネクタに接続すると充電が始まります。
正面のLEDが3つ点灯したら本体ケースの充電完了です。取扱説明書には3つのランプが消灯したら100%充電と書いてあるのですが「点灯」の間違いじゃないかと思うのですがどうなんでしょうかね?
イヤホンへの充電
イヤホン本体への充電はケースに収めて蓋をすれば始まるのですが、購入時はイヤホン本体の電極部分に保護シール?が貼ってあるので、これを剥がさないと充電できません。
このシールを剥がしてケースに収めることによりキチンと充電することができます。
充電ができない、不良品では??等の時はまずシールの有無を確認しましょう。
TWS-Xのペアリング方法
ペアリング方法は取扱説明書に従えばよいのですが以下に簡単に手順を記しておきました。
まぁ簡単ですから迷うこともないでしょう。
Androidのペアリング手順
Androidの場合は以下の手順でペアリング可能です。
- イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
- スマホの「設定」をタップ
- 「Bluetooth」をタップ
- 「新しいデバイスとペア設定」をタップ
- 「L-JPRiDE TWS-X」が表示されているはずなのでこれをタップ
- 「ペア設定をする」をタップ
- 音声が聞こえてくれば接続完了
iPhoneの場合
iPhoneなどのiOSデバイスは以下の手順でペアリング可能です。
- イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
- iPhoneの本体で「設定」をタップ
- 「Bluetooth」をON
- 「その他のデバイス」を選択
- 「L-JPRiDE TWS-X」を選択
- 「ペア設定をする」を選択
- 音声が聞こえてくれば接続完了
2回目の接続は
2回目の接続はイヤホンを本体ケースから取り出すと自動で電源が入りペアリングが行われます。
使用を終了する時は
イヤホンを本体ケースに収納し、蓋を閉めれば接続が切れます。
JPRiDE TWS-Xを使ってみましたの使用感
細かい使用法は取扱説明書に譲るとして、短期間ですがTWS-Xの使用感などをまとめていきます。
装着感
TWS-Xの装着感ですが、自分としてはほとんど違和感は感じませんでしたね。イヤーピースも初期のものをそのまま使用しています。気長に試してみればもっとフィット感のあるピースが見つかるかもしれませんが今のところ不満はないです。
密着感もなかなかのもので、軽く走ったり動いたりしても落ちてしまうかもといった不安感はあまり感じたことがありません。
音質
音質についてはピーマンの個人的な感想であることをご了承下さい。
TWS-Xの音質ですが、ドンシャリではありませんがどちらかといえば低音の方が強めに出てくるかなといった感じです。メーカーも言っているようですが、変にいじくった音ではなくありのままの音というか、うまくいえませんがそんな感じです。
左右のバランスも違和感のないものですし、通常使用ならあまり不満は出ないのではと思います。
良くも悪くも普通の完全ワイヤレスイヤホンといったところなのでしょうか。
対応機器がないので試してはいませんが、aptXにも対応しているので更に高音質な音を再現できるのではと思います。
再生時間
完全ワイヤレスイヤホンではトップクラスの連続再生時間9時間を誇ります。充電ケースを併用することで最大20時間の再生が可能となっています。
3〜4時間程度の製品が多い中で9時間は立派なものです。さらに、充電ケースを使って充電を繰り返すことで20時間の再生が可能となっています。この程度あれば通勤や通学の途中で使用しても「充電しなきゃ」といったことを考えずに済みそうですね。
接続の安定感
濡れ衣なのかもしれませんが、じつを言うとあまり接続の安定感はあまりよくありません。
何が悪いかっていうと、肝心の「音が途切れる」ことがあります。
どう途切れるかというと、
音楽を聴いていると突然無音状態が瞬間的に起きその後歪んだ音が0.5〜1秒間続き正常に戻る
といった現象が結構頻繁に起きるんですね。気持ちよく音楽を聴いていたところへこの現象が起こるのですからイラッとします。
スマホとTWS-Xとの距離は60cmくらいしかありませんから距離による不安定さでもないと思います。
Bluetoothの相性なんじゃね?
と思ってはじめにペアリングしていたUMIDIGI a9PROを解除して、スマホではなくパソコンのBluetoothにつなげてみました。その結果は…やっぱり「音が途切れる」現象が起きてしまいました。
今もyoutubeをこのTWS-Xで聞いているんですが、時々音が途切れて不快な感じですね。こうなると音が良い悪いの次元ではなく「使えないじゃん」のレベル。
youtubeならナレーションだったりするのでまだ耐えられますが、好みの音楽を聴いている時にこの音の途切れが起きるともう台無しです。
部屋の環境のせい?
ここまで書いてきて他に思い当たったことがあります。使用している部屋の環境が最悪なんじゃないかと気がついたんですね。
この部屋、仕事部屋なんですけどwifiなどの無線機器のオンパレード状態。無線キーボード複数・無線マウス複数・wifiルーター複数で、これらがそれぞれで2.4Ghzの電波を使っているので相互干渉とかが起きているのではといった最悪の環境なのではないかということです。
試しにPOWER ADDというメーカーの完全ワイヤレスイヤホンを使ってみたところ、同じように音が途切れるという現象が起きてしまったのでTWS-Xに原因があるわけではなさそうです。
JPRiDE「TWS-X」のレビューまとめ
手の届く価格で高品質なJPRiDE TWS-Xはクセもなく扱いやすいので誰にでも勧められる、初めて完全ワイヤレスイヤホンを使ってみるという方に最適の製品ではないでしょうか。
「ハイブランドの音質を低価格で」というメーカーのキャッチコピーは言い過ぎかもしれませんが、お手頃で使いやすい、なおかつ作りも丁寧さを感じられる製品であることは間違いありません。
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