【中華の闇】中華製激安完全ワイヤレスイヤホンレビュー|480円で動くかな?

中華製完全ワイヤレスイヤホンの第2弾、999円の次は480円できちんと動くのか検証とレビューです。
特徴はなんといっても圧倒的な安さ、本体480円+送料320円で合計800円の代物です。
中国からの発送ですので、購入から商品が実際に届くまで1ヶ月位かかりました。
待った甲斐はあるのかそれとも即ゴミ箱行きか…楽しみです。

こういう感覚は、子供の頃通った昔の「駄菓子屋」にいった時のワクワク感というかなんというか、昔の秋葉原へジャンク品をあさりに行った時のワクワク感というか、とにかくたまりませんな。

※「昔の」というところがポイントです。今の駄菓子屋さんや秋葉原はきれいになりすぎて怪しげな暗さが
なくなってつまらなくなってしまいました。ごちゃごちゃとした不透明感が無くなっちゃったんですよね。
勝手な妄想ですけど。

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とにかく激安!中華製完全ワイヤレスイヤホン

とにかく480円という圧倒的な激安が特徴の中華製完全ワイヤレスイヤホン、中国郵政を経由しているので届いた時はゴミのようにグチャグチャな姿で郵便箱に投げ込まれていました。
中国発送だと写真のような銀色のビニール袋がほぼ100%使われています。袋の中は一応プチプチが貼ってあるのでクッション性はあるのですが、扱いが雑なのかこれもほぼ100%シッチャカメッチャカな状態で届きます。

中国発送の定番、銀のビニール袋

中国発送の定番、銀のビニール袋

この製品は箱などに入っているわけでも無く、同梱品とまとめてビニール袋に入っている状態で届きました。
長旅だったのに中身は大丈夫なのかと思いましたが、価格が価格だけに箱に入れる予算など無いのかな。

ビニール袋に詰め込まれて…

ビニール袋に詰め込まれて…長旅お疲れさん

同梱品は3種のみ、さすが激安

パッケージはビニール袋でこの中に

  • 完全ワイヤレスイヤホン本体と充電ケース
  • 充電ケーブル(マイクロUSB・20cm位)
  • 取扱説明書(中文と英語の2カ国語、もちろん日本語などありません)

が入っていました。余分なものは一切省くという冷徹なほどの合理性を感じるのは私だけでしょうか?

完全ワイヤレスイヤホン同梱品

完全ワイヤレスイヤホン同梱品

中身を見ていたら気がついたのですが、この手の製品には必ず着いてくる「調整用のイヤーピース」も入っていませんね。イヤーピースを耳に合わせるのでは無く、耳をイヤーピースに合わせろということなのでしょうか。
ここでも冷徹なまでの合理性と割り切りを感じます。
楽しくなってきました。

充電ケースとワイヤレスイヤホン

肝心の本体ですが、価格の割にはよくできています。
まず充電ケースを見てみます。

本体はマット仕上げのプラスティック、蓋の部分は半透明のプラスティックで、価格相応に安っぽさがプンプンにおいますが、見てくれは安っぽくても機能は十分果たしているようです。
前面に見える四角い窓は充電状態を示すLED表示器が収まっています。

完全ワイヤレスイヤホン本体

完全ワイヤレスイヤホン本体、安っぽさは否めないがそれなりにできているようです

蓋を開けるとイヤホン本体が見えます。
真ん中にある小さな丸いスイッチですが、これを押さないとイヤホンへの充電が始まらないようなのですがイマイチはっきりしません。LED表示器のオン・オフ切り替えなのかもしれませんが今のところ不明です。

※使ってみてわかったのですが、取り出したイヤホンを再度収納すると自動で充電が始まります。ではこのスイッチはというと、強制的に充電のオン/オフをするためのスイッチのようです。これが必要なのかどうかはわかりませんが、スイッチを一度押すと充電がはじまり充電状態を表示するLEDも光ります。充電状態を確認するためのスイッチなのかもしれません。ちなみにスイッチを長押しすると充電がOFFになり、LED表示も消えます。

充電ケースの蓋を開けたところ。イヤホンが見えます。

充電ケースの蓋を開けたところ。イヤホンが見えます。

充電状態の表示

充電状態はケース前面にあるLED表示器で確認できます。表示がおかしいのは壊れているのでは無く、ダイナミック点灯なのでカメラの撮影条件に合わないから一部しか写らないだけでで実際はちゃんと表示しています。

真ん中の数字が充電ケース内蔵バッテリーの充電状態を、両側のバーコードが左右ワイヤレスイヤホンの充電状態を表示しているみたいです。

本体前面のLED表示器

本体前面のLED表示器

分解してみました

充電ケースはプラスティックでできていて爪で止めてあるだけだったので簡単に分解できました。
中身はリチウムイオン電池と充電制御の回路基板で構成されています。

無印のリチウムイオン電池ですね。ちゃんとした製品なら素性を印刷してあるものだけど…大丈夫かな?
とにかく、価格を考えればよく作られているとは思います。全体で480円だからこれは150円くらいか?

基板と電池をはずしてみました。制御回路にはIP5513という中国製?の集積回路が1個使われています。

この集積回路IP5513は、5Vブーストコンバーター、リチウムバッテリー充電管理、およびバッテリーレベルインジケーターを統合する多機能電力管理SoCであり、TWSBluetoothヘッドセット充電コンパートメントに完全な電力ソリューションを提供します。提供:https://mbb.eet-china.com/forum/topic/87715_1_1.html

なんだそうです。この製品にはぴったりなんでしょう。

電池の大きさから推測すると、300mA/h位だと思うのでこの手の製品によく使われている容量ですね。
満充電でイヤホンに2〜3回は充電できる設計なのでしょうか??

ワイヤレスイヤホン

肝心のワイヤレスイヤホンを見てみます。
やはり作りは安っぽいというか筐体の合わさる部分にバリが出ていたりしてちょっと荒っぽい出来です。
また、スイッチはタッチ式ではなくメカニカルなスイッチ式です。カチカチと小気味よい操作感でした。

外形サイズが大きい??

このワイヤレスイヤホンを初めて見た時の印象は「でかい!」でした。
とにかく大きく見えるんですよね、サイズが。

ゲオの完全ワイヤレスイヤホンと比較してみたんですが、比べるとそれほど差は無いんですね。
本体が丸っこいから大きく見えるという錯覚でしょうか。

大きさ比較

左が480円、右がゲオ、あまり差は無い

厚みはゲオよりかなり薄くなっています。余計なものは入っていないんでしょう。

本体の厚み比較

左が480円、右がゲオ、ゲオより薄くできている

ワイヤレスイヤホンの使い方

このワイヤレスイヤホンの使い方ですが、他の完全ワイヤレスイヤホンと異なるところはありません。

Androidのペアリング手順

Androidの場合は以下の手順でペアリング可能です。
どうやらこの完全ワイヤレスイヤホンの名称は「Pro 2」らしいことがわかりました。(^_^)

  1. イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
  2. スマホの「設定」をタップ
  3. 「Bluetooth」をタップ
  4. 「新しいデバイスとペア設定」をタップ
  5. 「Pro 2」が表示されているはずなのでこれをタップ
  6. 「ペア設定をする」をタップ
  7. 音声が聞こえてくれば接続完了

iPhoneの場合

iPhoneなどのiOSデバイスは以下の手順でペアリング可能です。多分これでできると思います。

  1. イヤホン本体をケースから取り出す。(イヤホンの電源が入ります)
  2. iPhoneの本体で「設定」をタップ
  3. 「Bluetooth」をON
  4. 「その他のデバイス」を選択
  5. 「Pro 2」を選択
  6. 「ペア設定をする」を選択
  7. 音声が聞こえてくれば接続完了

細かい使い方ですが、取扱説明書がペラ紙1枚なのでわかりません。英語と中文だし。
ジャングルを進む探検隊のようにとにかく使いながら「発見」していくしかないですね。
行き着いた先にアクティブノイズキャンセリング機能が隠されていた…なんてことは無いだろうなぁ。

現状でわかった使い方

充電ケースからワイヤレスイヤホンを取り出すと自動で端末と接続します。

端末で音楽を再生している時、左スイッチ1回押して「再生」もう1回押すと「ポーズ」
ハンズフリー機能では、着信時スイッチ1回押しで「通話状態」もう1回押しで「切断」のようでした。

完全ワイヤレスイヤホンとしてはごく一般的な扱い方のようです。
まだ深く調べてはいないのでこの程度しかわかりません

販売ページに画像のような解説らしきものがありました。参考になりそうです。
よく見たら画像のワイヤレスイヤホンの外形が違いますね。中華の闇を感じます。

ワイヤレスイヤホンの使用感

ちょっと大きめな感覚の中華製完全ワイヤレスイヤホンですが、その使用感はというと…。

まず、とりあえず動きました。ペアリングも「Pro 2」という名称でできたし音楽を聴くこともできました。
音は…普通です。可も無く不可も無くといったところですが、価格を考えれば「超HiFi」に聞こえました。(^_^;)

耳への装着感

何しろ、耳の方をイヤーピースに合わせなければならないので難儀するかと思ったのですが、あに図らんや不快な違和感も無くごく普通に耳を合わせることができました。
イヤホン本体が丸っこいのでちょっと収まりの悪さは感じますが、きちんと装着できていれば歩いたくらいでは「落ちてしまいそう」といった不安も感じません。

ほとんど違和感なく装着できます。

ほとんど違和感なく装着できます。

ワイヤレスイヤホンの音質

価格を考えれば「超HiFi」に聞こえました。(^_^;)
な〜んて書きましたが、正直なところ「ごく普通の音質」です。
例のUMIDIGI a9PROとペアリングして音楽を聴いてみましたが、特に聞きにくいところも無く繰り返しになってしまいますが「ごく普通」に聞けます。
激安だから激安の音だろうなどということはありませんでした。
おそらくイヤホンの内部に使われている集積回路によってほとんどの性能が決まってしまうのでは無いかと考えています。

音質もまあまあの出来です。

音質もまあまあの出来です。

ワイヤレスイヤホンのBluetooth性能

取扱説明書にはこのワイヤレスイヤホンのBluetoothは最新のVer.5を使用しているとは書いてありますが、ほんとかな?まず疑ってしまうのが中華製品に対する正しい態度です。(^_^;)

実際に使ってみたところ、接続までの時間も短いし接続が維持できる距離も取説で10メートルとあるとおりかなりの距離でも大丈夫でした。

2枚のドア越しでどうなるか試してみたところ、音楽を途切れることも無く平然と再生し続けていました。ゲオの完全ワイヤレスイヤホンだと時々途切れたりする状態だったので「4,999円に勝った!」と思いましたね。

接続性は満点

接続性は満点、すごいじゃない!!

ワイヤレスイヤホンの防水性能

はっきり宣言しておきます。
この完全ワイヤレスイヤホンに防水性能はありません。全くありません。汗をかいたり雨に濡れたりした場合、ワイヤレスイヤホン内部に水分が入り込み放題になるのは間違いないです。

イヤホン外部の筐体接合部に防水に関する処理は全くしてありませんので、濡れたらご臨終でしょう。
内部が濡れて電池がショートしたりすると熱を持ったり破裂したりとかで危険かもしれません。
ご使用は室内に限った方が安心して使えるでしょうね。

とにかく水分は厳禁です。

ということで分解してみました

簡単に分解できそうだったので適当にやってみました。
実際、接合部に爪を差し込んで無理矢理こじ開けることで非常に簡単に分解することが出来ました。
写真は分解してみたところです。

中身は充電ケースと同じく「リチウムイオン電池」と「回路基板」の2個、あと電気信号を音に変換するイヤホン本体が入っています。

単純な中身

ワイヤレスイヤホンとしての機能は写真の緑色に基板に取り付けてある黒くて四角い集積回路が全てを行っているようです。型番がわからないので詳しくは調べられませんでしたがこんな小さなチップですべてを取り仕切るって結構すごいですよね。省電力だし。

電池の大きさから推測すると50mA/hくらいでしょう。(取説に50mA/hとありました。)
この電池も素性のわからない無印品でした。無印良品なら良いのですが…。

取扱説明書には待ち受け100時間、動作時間は3〜4時間となっていますので普通の性能は維持しているようです。
あと、基板の下に見えるちょっと太い銀色のパターンはBluetoothのアンテナです。
基板裏側には操作スイッチと通話用のマイクが着いているだけでした。

防水構造にはなってません

上の写真を見て頂ければわかるように、構造上防水に関する箇所は一つも見当たりませんので先ほども書いたように防水のボの字もありません。480円でそこまで出来るか!! ということなのでしょう。

防水ではありません

防水ではありません。水分厳禁です。

心配な方は外郭のケースの接合部に接着剤を流し込むとかすれば、なんとか汗ぐらいは防げるかもしれません。耳に接触する部分でもあるので、刺激性の強いの接着剤は使わない方が良いかもしれません。かぶれたりして。

まとめ

中華製完全ワイヤレスイヤホンについていろいろと書いてみましたが、結論としてはいつものごとく
全体で480円という価格を考えれば「非常によくできている」
ということになるのでしょう。

動くだけでたいしたもんだと思えるような価格で、一応使える製品が届くという「購入者側の達成感を刺激する」製品であることに間違いありません。

長期的な耐久性がるとは思えませんが、壊れたとしても「残念でした!」と諦めることのできるお手軽なおもちゃとして、また中華の闇を感じることのできるおもちゃとして、お一ついかがですか?

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