MacPro(Early 2009)も早10年落ちになりまして、そろそろ買い換え時かとも思うのですが、もうちょっと現役で頑張ってもらうべくファームウエアのアップデートを敢行しました。
でも新型MacProも気にはなるが…
先日、新型MacProが発売されましたが、最低の構成でも60万円程度と、とても手を出せる価格ではありません。
それはそれで情けない事実なのですが、フル装備だと500万円を超えてしまうパソコン…、さてどんな人が買うのでしょうかね?
そうそう、新型MacProの外観なんですけど、旧型は「ゴミ箱」などと揶揄されていた向きもありますが、新型MacProは「おか持ち」みたいだと言ったらMacユーザーに怒られるかな??
ファームウエアのアップデートで何ができるようになるの?
ファームウエアのアップデートは失敗すると再起不能でMacProがゴミと化すなかなか危ない作業なのですが、何故そんなことをするのかというと、リスクを考えても余りあるいくつかのメリットがあるからです。
ファームウエアのアップデートで得られるメリット
ファームウエアのアップデートで得られるメリットはいくつかあります。
- 新しいOSをインストールできるようになる
購入時のままのMacPro(Early 2009)ですと、インストールできるOSはEl Capitanまでですが、ファームウエアのアップデートを行う事により、Mojaveまでインストールすることができるようになります。
※Mojaveをインストールするには更なるファームウエアのアップデートとメタル対応のグラフィックスカードが必須となります。 - 高性能のCPUに交換できる
ファームウエアのアップデートでMacPro(Early 2009)がMacPro(Mid 2010)相当になり本来は使用できなかったWestmere CPUが利用可能になります。CUPのコア数・動作周波数の高いものに替えることで高性能化が期待できます。
具体的には、現状の4コア8スレット、動作周波数2.66Ghzから6コア12スレッド、動作周波数3.46GHzのIntel Xeonプロセッサに載せ替えることができるようになります。
コア数・動作周波数共に周波数共に強化されているのでかなりの性能アップにつながることが予想できます。この2つが主なメリットです。
ファームウエアのアップデートで危惧されるデメリット
MacProのファームウェアを書き換えることで得られるのはメリットだけではありません。
致命的なデメリットが存在します。
- アップデートに失敗すると再起不能になる
ファームウエアはMacの基本的は挙動を制するためのソフトウェアですので、万一アップデートに失敗した場合は再起不能となってしまいます。そうなると正式な修理に出さなければならなくなりますがメーカー保証は切れているでしょうからかなりの出費になりそうです。
ファームウエアのアップデート方法
Appleから提供されているMac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5を適用します。これは本来MacPro(Mid 2010)に対応したものでEarly 2009では使用できないはずなのですが、世の中いろいろなツールがあるようで、 Mac Pro 2009-2010 Firmware Toolを利用することでMacPro(Early 2009)でも利用できるようになります。
アップデート手順
1. グラフィックスカードにサードパーティー製を使用している場合は一旦終了し、純正のものに置き換えて下さい。
1-1. 現在のOSがOS X El Capitanの場合は、System Integrity Protection(SIP) の無効化をしておきます。
※OS X Yosemiteまでの場合はこの作業は必要ありません。
無効化する方法の詳細はこちらのサイトを参考にされて下さい。
ターミナルウインドウからコマンド入力をするなど少々手強いところもありますね。
で、思ったんですが一時的にOS X Yosemiteを使用するというのも有りかなとふと思いました。
ファームウエアのアップデートが終わったら元のOSに入れ替えるという方法はどうなのでしょうかね。
やったことないので何とも確証はありませんが、理屈上はできそうですね。
2. Mac Pro 2009-2010 Firmware Toolをダウンロード後に解凍しデスクトップに置いておく
3. Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5をダウンロードし、デスクトップにディスクイメージをマウントしておきます。
4. ダウンロードしたMac Pro 2009-2010 Firmware Toolを解凍し、出てきたMac Pro 2009-2010 Firmware Tool.app(MacProのアイコン)をダブルクリックし実行します。下のウインドウが開きますので、「Upgrade to 2010 Firmware」のボタンを押します。
5. しばらく待つと下のウインドウが表示されますので、OKを押します。
OKを押したのでこれで終わりかと思うかもしれませんが、まだ次があります。
6. システム終了後、MacPro本体の電源ボタンをインジケーターが点滅するまで長押しします。
するとロングトーンが鳴りファームウエアのアップデートが始まります。ステータスバーが表示され進行状況を確認できます。
アップデートには数分間かかりますので、そのまま見守りましょう。
7. 処理が正常に終了すると通常通り起動します。
システムレポートで機種IDが MacPro5.1となっていればアップデート成功です。
これで、OSのアップデートやCPUの載せ替えができるようになりした。
ご苦労様でした。
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