【実生栽培】種から育てるアガベ・チタノタ・ブルー、吉祥天|種まきから発芽までの記録

 

アガベ

アガベ、最近になって特に人気の出てきた観葉植物だそうです。そのせいかアガベの価格もなかなか手が出しにくい所までかなり高騰しているようで、貧乏人には手が出ません。小さい株はそうでも無いものもありますが総じて高価です。
というわけで、高価なアガベを購入するのでなく、気長に楽しめるように安価で入手可能な種からアガベを育てる実生(みしょう)栽培をやってみることにしました。

これから冬に向かう頃で季節的にどうなの?とも思いますが、思い立ったら止まりません。
「冬は部屋でぬくぬくさせてやればいいや」と言うことで、アガベの種蒔きから発芽、本葉出現あたりまで記録してみます。

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アガベの種を手に入れる

実生だ!種まきだ!といってもアガベの種がなければ始まりません。

この手の種はseed stockが有名なようですが、今回はYAHOOショッピング内のネットショップ「Berry&P」で販売している種を購入しました。

購入した種は

  • アガベ パリー(Agave parry ssp. parry)吉祥天 10粒 価格440円(税込)
  • アガベ チタノータ・ブルー(Agave Titanota Blue)10粒 価格550円(税込)

の2種類。共に10粒のパックになったものです。(実際はおまけが1粒で11粒)

アガベの種

アガベの種:左が吉祥天、右がチタノタブルーとなっていますがホントかな?

種を出してみました。吉祥天の方がかなり大きくて平べったいです。

アガベの種

左が吉祥天、右がチタノタ・ブルー

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種まき用土の準備

アガベの種を植える土を作ります。
市販の種まき用土を使っても良いのですが、小粒の赤玉土とバーミキュライトを配合して作りました。

配合割合:赤玉細粒 1 : バーミキュライト 1

基本的にどのような用土でも発芽はするようです。ただし発芽後用土があまり重いと根がうまく張れず浮いてしまったりと不具合が起きやすいのでバーミキュライトなどをまぜやや軽くした方が良いとのことでそれに従いました。
鉢は手元にあった2.5寸のプラ鉢を使いました。多肉植物が植えてあった中古ですのでよく洗って使用します。今回はやりませんでしたが、熱湯消毒などをした方がいいかもしれません。

このプラ鉢の下部2センチ位まで大きめの赤玉土を入れ、その上に赤玉土とバーミキュライトのちゃんぽん用土を入れておきます。虫や病気予防のためオルトランを振りかけておきます。

左:大きめの花玉土を入れて、右:配合土を9分目くらいまで入れる。オルトランを振りかけておきましょう。

左:大きめの花玉土を入れて、右:配合土を9分目くらいまで入れる。オルトランを振りかけておきましょう。(白い粉)

できたら水をかけて細か過ぎる微塵になった土やゴミを洗い流しておきます。
※表面にバーミキュライトをうすくしいておくのを忘れていました。ほんとはやった方がいいみたい。発芽したアガベが根をはりやすくなるみたいです。

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腰水にする

アガベの種は乾燥してしまうと発芽に悪影響があるし、発芽したての若芽も乾燥に弱いとのことなので,実生栽培では発芽後しばらくの間は常に湿っている状態を保たなければなりません。したがって種まきから発芽後のしばらくの間は腰水で管理するとよいそうなので、大きな皿(鉢の受け皿)を使って腰水ができるようにしました。
大皿に鉢を置いたら、鉢の中程位まで水を入れておきます。こんな水だらけのべちゃべちゃな環境でいいみたいです。
アガベの種は水分があれば発芽はするということのようです。(適温と光も必要)

腰水

皿の中に鉢を並べて水を適当にはる。腰水です。

アガベの種を蒔く(播種)

実生ですから種をまくわけですが、丁寧にやる方はアガベの種を殺菌したり湿らせたキッチンタオルに置いて密閉し発芽させてからポットに移植するというてまをかけているようですが、ピーマンは無精なので直接ポットに種を蒔いてしまいました。というより「種を置いた」といった方が実態に合っているかもしれません。

1ポットに2粒で3ポット、各6粒使っています。たくさん植えても管理が大変だし、失敗した時のために5粒づつとっておきました。こういう所は几帳面なんだ。

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発芽は播種2日後から

11月初旬の気温(18〜20℃くらい、今年は暖かいですね)でも播種後2日間ほどでちらほら動きがありました。
まず、種の小さいチタノタ・ブルーから発芽し始め、2日遅れで吉祥天が発芽し始めました。

夜間はさすがに気温が下がりすぎるので、室内において薄いビニールをかけて保湿しつつ室温を20℃以上に保つようにしています。

下の写真は播種6日後の若芽の様子です。
今のところ、蒔いた種12粒がすべて発芽しています。古い種は発芽しにくいそうなのですが、今回購入したアガベの種が新鮮だったのでしょうか。
素直に発芽してくれてうれしい限りです。

播種6日後の発芽の様子

播種6日後の発芽の様子、わかりにくいけど若芽が出てます。

左:アガベ チタノタ・ブルー、右:アガベ 吉祥天

左:アガベ チタノタ・ブルー、右:アガベ 吉祥天

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とりあえずのまとめ 結構簡単に発芽するんだ、アガベ

いつまで腰水を続けるのか疑惑はありますが、当面はこのままで成長を見守っていきます。
小さいポットを使っているとはいえ2株植えですのでしばらくはこのままで大丈夫なんではないかと妄想してます。

11月17日 種蒔き後14日目のアガベ

正直あまり変化がないアガベです。
もともと成長が遅いと言われているし「2週間じゃ大きく変わるはずないでしょ」と言われそうです。

左:アガベ チタノタ・ブルー、右:アガベ 吉祥天

左:アガベ チタノタ・ブルー、右:アガベ 吉祥天 種が大きい吉祥天は若芽も大きいですね。

気温が下がってきたので温度管理が必要ですが、室内なので20℃以上はキープできています。
まぁ現状で大丈夫ではないかと踏んでいます。

どの位光を当てるのか疑惑

あと、悩んでいるのはどの位光を当てれば良いか疑惑です。
室内ではLED電球2個で白熱電球120W相当、約1000ルーメンくらいあるかなといった状況で光を当てています。植物育成用ではないので「こんなんでいいのかな?」と思いながらの育成です。
ホントにこれでいいのかな???

あと晴れて日差しのある時は別部屋の窓際で日光浴させています。障子越しの方が良いのか直射日光で良いのかどちらにしようか疑惑もあるのですが、晩秋ですし直射日光にあててます。光が足りないと徒長するとも聞いてますしね。
とにかく初めてなので「????」ばかりですが、今のところ異常もなく育っていると思いたい今日この頃です。

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11月21日 種蒔き後18日目のアガベ、本葉が出始める感じがする

吉祥天の若芽の根本から本葉らしきものが出そうな感じです。

ちょっとぼけてわかりにくいのでもう少し横から撮ってみたのが下の画像。

何かが飛び出てるでしょ。おそらく本葉ではないかと思うのですが…更に様子見です。

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12月7日 本葉がハッキリと…

半月程の経過で、本葉が更に育っています。
吉祥天・チタノタブルー共に脱落する子もなく今のところ元気に育ちつつあるようです。

それにしてもアガベの育ちは遅いですね。

アガベの本葉

アガベ・吉祥天

アガベ・吉祥天の本葉

2022年1月8日 1ヶ月後のアガベの様子

一ヶ月が経過しましたが、アガベは順調に育っているように見えます。
室内育成ですので

  • 温度は15℃以上をキープ
  • 自作植物育成ライト12時間照射
  • 時々日光に当てる
  • 腰水の水替えは2週間に一度位
  • 足し水は適宜(結構減るもんです)

と言った状況で特に異変もなく育っているようです。
成長はとっても遅いです。

アガベ・チタノタ・ブルー

2022年1月8日のアガベ・チタノタ・ブルー(糸くず状の物は猫の毛かと…)

2022年1月8日のアガベ・吉祥天

2022年1月8日のアガベ・吉祥天(なんか肝心な部分がボケててすいません)

吉祥天の成長点付近の様子です。2枚目の葉が大きくなってきました。

コケが出てきてしまった

いくつかの鉢にいつの間にか土の表面にコケが発生していました。
放っておくと広がりそうなのですべて取り除きました。

緑の部分がコケが生えているところ

緑の部分がコケが生えているところ

取り除いたコケの部分です。結構ありましたね。

ここまで来ると「いつまで腰水をやるのか」疑惑が持ち上がってきますが、まだこのままでいいのかなとも思っています。あれこれと結構楽しみながらやっています。謎が多いのでね、アガベ。(^_^;)

腰水止めました。

実生アガベの腰水はいつまでやるのか疑惑について考えてみた件
昨年の11月に播種した実生のアガベ達、今だもって腰水に浸かりっぱなしになっています。目下の関心事は、アガベの発芽から早くも4ヶ月、腰水をいつまで続けたら良いのか疑惑の解明です。果たしてアガベの腰水はいつまでやるのでしょうか?やったらいいので...

2022年12月26日 種まきから13ヶ月後のチタノタブルー・吉祥天

早いものでチタノタブルー・吉祥天の種まきを行ってから13ヶ月ほど育成してきました。
成長した現在の姿が下の画像です。途中でで植え替えをしてます。
これは一番成長の著しい大きなチタノタブルーなのですが、実生だけ合って10粒の種から芽が出れば10株それぞれに特徴が違っていて見ていると面白いものです。
こんなに大きいのは10株に1株あれば良い…そんな感じですね。

吉祥天の方はというと、それなりに育ってはいますがこんなものなのかなといったところ。
吉祥天は11鉢ありますが、画像は平均的な成長をとげた吉祥天です。

2023年9月21日 種まきから約22ヶ月後のチタノタブルー・吉祥天

22ヶ月ですから1年と10ヶ月ですね。
約2年でどのくらいまで育つのかの一例だと思ってご覧下さい。

チタノタブルー

実生ですから1株ごとに全く違うと言っても良い位なのですが、その中でもよく育ったと思われるチタノタブルーの株2例です。

チタノタブルー

上は一番大きくなった株です。鋸歯が弱くというか小さく数も少ないのでチタノタとしての魅力といった面では3イマイチですが種から育ったと思えばかわいいものです。

チタノタブルー

上は同じくらいに育った株です。こちらは最初の株に比べると鋸歯も多いのでちょっとはましかな〜と思うのですが、いずれにしても1年10ヶ月でよく育ってくれたものです。

まぁ、育ちが遅いものは未だにこんな感じですがね。

イマイチなチタノタブルー

吉祥天

吉祥天は後ほど…。

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