近年、AI技術の進化は目覚ましく、中でも画像生成AIは、私たちのクリエイティブな活動に革新をもたらしています。その中でも特に注目を集めているのが「Midjourney(ミッドジャーニー)」です。
テキストからハイクオリティな画像を生成できるMidjourneyは、プロのクリエイターから趣味で画像を楽しみたい方まで、幅広いユーザーに利用されています。しかし、「どうやって始めるの?」「使い方が分からない」という方も少なくないでしょう。
この記事では、Midjourneyをこれから始める方、すでに利用しているけれどもっと使いこなしたい方向けに、Midjourneyの基本から応用までを徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたもMidjourneyで理想の画像を生成できるようになるはずです。
画像生成AI「Midjourney」とは?
Midjourneyは、Discordというコミュニケーションツール上で動作する画像生成AIサービスです。ユーザーがテキストで指示(プロンプト)を入力するだけで、その指示に基づいた独創的で高品質な画像を生成します。
Midjourneyの最大の特徴は、その高い芸術性と表現力にあります。写実的な風景画から抽象的なアート作品、キャラクターデザインまで、多種多様なスタイルの画像を生成することが可能です。まるで熟練のアーティストが描いたかのような美しい画像を、AIが瞬時に生み出すその能力は、多くの人々を魅了しています。
当初はDiscord上でのみ利用可能でしたが、最近ではより直感的に操作できるWeb版(Alpha版)も登場し、さらに多くのユーザーがアクセスしやすくなりました。プロンプトエンジニアリングと呼ばれる「AIへの指示の出し方」を学ぶことで、あなたのイメージを忠実に再現するだけでなく、想像を超えたアート作品を生み出すことも夢ではありません。
関連記事:【初心者必見】Stable Diffusionとは?無料で始める画像生成AIの基礎と使い方
MidjourneyのWeb版とDiscord版の違い
Midjourneyは、主に「Web版(Alpha版)」と「Discord版」の2つのインターフェースで利用できます。それぞれに特徴があり、利用目的や慣れ親しんだ環境によって選び方が変わってきます。
Discord版の特徴
これまでMidjourneyのメインプラットフォームとして利用されてきたのがDiscord版です。
- コミュニティ機能が充実: 複数のユーザーが参加するチャットルーム(チャンネル)で画像を生成するため、他のユーザーがどのようなプロンプトで画像を生成しているのかをリアルタイムで見ることができます。これは、プロンプトのヒントを得たり、新しい表現方法を発見したりする上で非常に役立ちます。
- 初期からのユーザーに馴染み深い: Midjourneyの登場初期から利用しているユーザーにとっては、最も慣れ親しんだインターフェースです。
- コマンド操作: 画像生成や設定変更は、特定のコマンドをチャットに入力して行います。
- 共有と交流: 生成された画像は、パブリックなチャンネルであれば他のユーザーも閲覧でき、フィードバックやアイデア交換が活発に行われます。プライベートなチャット(DM)での生成も可能です。
- 最新機能の先行実装: 新機能やアップデートは、Discord版に先行して実装される傾向があります。
Web版(Alpha版)の特徴
最近リリースされたWeb版は、より直感的で使いやすいインターフェースを目指して開発されています。現時点では「Alpha版」とされているため、今後機能が追加・改善される可能性があります。
- 直感的なUI: Webブラウザからアクセスし、専用の入力フォームにプロンプトを入力するだけで画像を生成できます。Discordのコマンド操作に不慣れな方でも、迷わず操作できるのが大きなメリットです。
- ギャラリー機能の強化: 生成した画像の管理や閲覧がしやすくなっています。過去に生成した画像を簡単に探し出したり、気に入った画像をコレクションしたりする機能が充実しています。
- プロンプトの調整が容易: プロンプトの入力だけでなく、さまざまなパラメータ設定を視覚的に調整できるUIが用意されており、より細かな調整が簡単に行えます。
- Discord不要: Discordアカウントがなくても、MidjourneyアカウントがあればWeb版を利用できます。
- クリーンな作業環境: 他のユーザーの投稿に邪魔されることなく、自分のペースで画像生成に集中できます。
Midjourney Web版とDiscord版の特徴比較表
Midjourneyは、Web版(Alpha版)とDiscord版の2つの主要なインターフェースを提供しており、それぞれに異なる特徴があります。以下にその違いを比較表でまとめました。
特徴 | Midjourney Web版(Alpha版) |
Midjourney Discord版
|
アクセス方法 | WebブラウザからURLにアクセス |
Discordアプリ(デスクトップ/モバイル)またはWebブラウザ版Discordからアクセス
|
インターフェース | 直感的で視覚的なUI。プロンプト入力フォーム、設定スライダーなど。 |
Discordのチャットインターフェース。コマンド入力が主。
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操作性 | マウス操作やクリックが中心で、初心者にも分かりやすい。 |
コマンド(例: /imagine)を覚えて入力する必要がある。
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コミュニティ機能 | 現時点では限定的。個人の作業スペースが中心。 |
非常に充実。パブリックチャンネルで他のユーザーの作品やプロンプトをリアルタイムで閲覧・交流可能。
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プライバシー | 基本的に個人の作業スペース。生成履歴は自分のみが閲覧可能(設定による)。 |
パブリックチャンネルでの生成は他のユーザーにも公開される。DMでの生成やステルスモード(Proプラン以上)で非公開にできる。
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機能の先行実装 | 新機能は順次実装中。Discord版に先行して実装される場合もある。 |
新機能やアップデートが先行して実装される傾向がある。
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画像管理 | ギャラリー機能が強化されており、過去の生成画像を管理・閲覧しやすい。 |
Discordの履歴や、公式サイトのギャラリーページで確認。
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プロンプト調整 | 視覚的なパラメータ調整UIが利用可能。 |
コマンドにパラメータ(例: –ar, –v)を追記して調整。
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利用開始のしやすさ | Discordアカウントがなくても、Midjourneyアカウントがあれば利用可能。 |
Discordアカウントが必須。
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推奨ユーザー | 初心者、シンプルに画像生成を楽しみたい方、クリーンな作業環境を好む方。 |
他のユーザーから学びたい方、コミュニティ交流を重視する方、最新機能をいち早く試したい方。
|
Web版は、より直感的で使いやすいインターフェースを提供し、初心者の方でも気軽にMidjourneyを始められるように設計されています。一方、Discord版は、活発なコミュニティを通じて他のユーザーから学び、最新機能をいち早く試したいユーザーに適しています。
多くのユーザーは、それぞれの利点を活かして両方を使い分け、効率的かつ創造的な画像生成を楽しんでいます。
Midjourney Web版とDiscord版どちらを選ぶべきか?
では、ユーザーはどのような判断でどちらを使ったら良いのでしょうか?
- 初心者の方や、シンプルに画像生成を楽しみたい方
Web版(Alpha版)から始めるのがおすすめです。直感的な操作で、すぐに画像生成の楽しさを体験できます。 - 他のユーザーの作品から学びたい、コミュニティに参加したい方、最新機能をいち早く試したい方
Discord版も併せて利用することをおすすめします。Discord版での経験は、プロンプトのスキルアップに大いに役立つでしょう。
多くのユーザーは、Web版で効率的に画像を生成しつつ、Discord版でコミュニティの情報を得たり、新しい機能を試したりと、両方を使い分けています。
Midjourneyの料金プラン
Midjourneyは2023年3月28日に無料版の提供を終了しているため、利用するにはいずれかの有料プランに加入する必要があります。 また、料金は米ドル表記であり、日本円に換算した際には為替レートによって変動することをご留意ください。
Midjourneyの料金プラン概要(2025年6月現在)
プラン名 | 月額料金(月払い) | 年額料金(年払い、月あたり換算) | Fast GPU Time(高速生成) | Relax GPU Time(低速生成) | ステルスモード(生成画像非公開) | 同時ジョブ数 |
Basic Plan | $10 | $8(年間 $96) | 約3.3時間/月 | なし | なし | 3件 |
Standard Plan | $30 | $24(年間 $288) | 15時間/月 | 無制限 | なし | 3件 |
Pro Plan | $60 | $48(年間 $576) | 30時間/月 | 無制限 | あり |
高速12件 / 低速3件
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Mega Plan | $120 | $96(年間 $1152) | 60時間/月 | 無制限 | あり |
高速12件 / 低速3件
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各プランの詳細と特徴
Basic Plan
- 特徴: 最も安価な入門プラン。Midjourneyを試してみたい、または画像を生成する頻度が少ない方向け。
- Fast GPU Time: 月に約3.3時間の高速生成が可能です。この時間を使い切ると、それ以上は生成できなくなります(追加購入は可能)。
- Relax GPU Time: 利用できません。
- ステルスモード: 利用できません。生成した画像はパブリックに表示されます。
Standard Plan
- 特徴: 多くのユーザーにおすすめの標準プラン。商用利用も可能で、本格的にMidjourneyを使いたい方向け。
- Fast GPU Time: 月に15時間の高速生成が可能です。
- Relax GPU Time: 無制限で利用可能です。Fast GPU Timeを使い切った後でも、Relaxモードで低速ながら無制限に画像を生成できます。
- ステルスモード: 利用できません。
Pro Plan
- 特徴: プロフェッショナルなクリエイターや、大量に画像を生成したい方向けのハイエンドプラン。
- Fast GPU Time: 月に30時間の高速生成が可能です。
- Relax GPU Time: 無制限で利用可能です。
- ステルスモード: 利用可能。生成した画像を他のユーザーに非公開にすることができます。機密性の高いプロジェクトやプライバシーを重視する場合に非常に便利です。
- 同時ジョブ数: 高速モードで同時に12件、低速モードで3件のプロンプトを処理できます。
Mega Plan
- 特徴: 最上位プラン。大規模なプロジェクトや、圧倒的な生成量を必要とするユーザー向け。
- Fast GPU Time: 月に60時間の高速生成が可能です。
- Relax GPU Time: 無制限で利用可能です。
- ステルスモード: 利用可能です。
- 同時ジョブ数: Proプランと同様、高速モードで同時に12件、低速モードで3件のプロンプトを処理できます。
その他の重要なポイント
- 無料版の廃止: 2023年3月以降、Midjourneyの無料トライアルは提供されていません。
- 年額払いがお得: 年間契約を選択すると、月額払いよりも約20%割引になります。長期的に利用する予定がある場合は、年額払いがお勧めです。
- Fast GPU Timeの追加購入: 契約しているプランのFast GPU Timeを使い切った場合でも、1時間あたり$4で追加購入が可能です。購入したFast GPU Timeには有効期限はありませんが、サブスクリプションが有効な間のみ利用できます。
- 商用利用: 有料プランのユーザーは、生成した画像を商用目的で利用することが基本的に許可されています。ただし、Midjourneyの利用規約を必ず確認し、常に最新の情報を把握しておくことが重要です。
ご自身の利用目的や頻度に合わせて、最適なプランを選択してください。最新かつ正確な情報は、常にMidjourney公式サイトで確認するようにしてください。
Midjourney(Web版)の始め方
MidjourneyのWeb版は、Discordアカウントに慣れていない方でも直感的に始められるよう設計されています。ここでは、その手順をステップバイステップで解説します。
1. Midjourneyアカウントの作成とログイン
まず、MidjourneyのWebサイトにアクセスし、アカウントを作成するか、既存のDiscordアカウントでログインします。
- 公式サイトへのアクセス: Midjourneyの公式サイトにアクセスします。
- サインイン: 画面右下、または中央にある「Sign Up」ボタンをクリックします。
- DiscordかGoogleアカウントで登録したら完了です。
- Discord認証: Discordアカウントをお持ちの場合、「Discordで認証」を選択します。Discordの認証画面にリダイレクトされるので、Midjourneyへのアクセスを許可します。Discordアカウントをお持ちでない場合は、Discordの指示に従ってアカウントを作成し、再度認証プロセスを進めてください。
- 利用規約への同意: 初めて利用する場合、利用規約(Terms of Service)が表示されますので、内容を確認し同意します。
- サブスクリプションの選択: 有料プランを選択する画面が表示されます。あなたの利用頻度や目的に合ったプランを選び、支払い情報を入力してサブスクリプションを完了させます。無料プランは現在提供されていませんのでご注意ください。
2. Web版インターフェースの確認
ログイン後、MidjourneyのWeb版インターフェースが表示されます。
- ホーム画面: 生成された画像や、探索(Explore)できるギャラリーが表示されます。
- 「Create」タブ(またはボタン): 画像を新しく生成するためのメイン画面です。通常は画面上部や左サイドバーに配置されています。
- 設定(Settings): ユーザー設定やプラン情報などを確認できる箇所です。
これで、Web版Midjourneyで画像を生成する準備が整いました。
Midjourney(Web版)の使い方
Web版Midjourneyでの画像生成は、非常にシンプルで直感的です。基本的な使い方をマスターして、早速画像を生成してみましょう。
1. プロンプトの入力
画像を生成するための指示(プロンプト)を入力します。
- 「Create」タブへの移動: Web版の画面で、「Create」タブや「Generate」ボタンを探してクリックします。
- プロンプト入力欄: 画面上部または中央に大きく表示されているテキスト入力欄に、生成したい画像の具体的な説明を入力します。
- 例:
a futuristic city at sunset, neon lights, flying cars, cyberpunk style
(夕焼けの未来都市、ネオンライト、空飛ぶ車、サイバーパンク風)
- 例:
- 言語: 基本的に英語で入力することをおすすめします。日本語でも認識はされますが、英語の方が意図が正確に伝わりやすく、高品質な画像が生成されやすい傾向があります。
2. パラメータの選択と調整(任意)
プロンプト入力欄の下や横に、様々なパラメータ(Parameters)を調整できるオプションが表示されます。これらは画像の縦横比やスタイル、品質などを細かく制御するために使います。
- アスペクト比(Aspect Ratio:
--ar
): 画像の縦横比を設定します。一般的な「16:9」や「1:1」などを選択できます。 - モデルバージョン(Version:
--v
): 使用するMidjourneyモデルのバージョンを選択します。最新バージョンほど性能が高い傾向があります。 - スタイル(Style): 画像の芸術的なスタイルを調整します。例えば、「RAW」スタイルはプロンプトに忠実で写実的な傾向があります。
- 詳細設定: その他のパラメータ(
--stylize
,--chaos
,--quality
,--weird
など)も、スライダーやドロップダウンメニューで調整できる場合があります。最初はデフォルト設定のままでも問題ありませんが、慣れてきたら試してみましょう。
3. 画像の生成
プロンプトとパラメータの設定が完了したら、画像を生成します。
- 「Generate」ボタンをクリック: 入力欄の右側や下にある「Generate」または「Submit」ボタンをクリックします。
- 生成の待機: AIが画像を生成するまで数秒から数十秒かかります。進行状況が画面に表示されます。
- 結果の確認: 4枚のバリエーション画像が生成されます。
4. 画像の選択とバリエーション、アップスケール
生成された4枚の画像の中から、気に入ったものを選んでさらに操作できます。
- 「U」ボタン(Upscale): 選択した画像を高解像度化(アップスケール)します。U1は左上、U2は右上、U3は左下、U4は右下の画像に対応しています。
- 「V」ボタン(Vary): 選択した画像と似た雰囲気の新しいバリエーション(Variation)を4枚生成します。こちらもUボタンと同様にV1~V4で対応する画像を選びます。
- 🔄 (Reroll) ボタン: もう一度同じプロンプトで画像を生成し直します。元の4枚が全て気に入らない場合に便利です。
画像をアップスケールすると、さらにその画像に対して「Vary (Subtle)」「Vary (Strong)」「Zoom Out」「Pan」などの追加オプションが表示され、より細かく調整したり、構図を広げたりすることが可能になります。
Midjourney(Web版)の主要機能を紹介!
MidjourneyのWeb版は、単に画像を生成するだけでなく、その管理や再利用を効率的に行うための様々な機能を備えています。
1. ギャラリー(My Creations)
生成した画像は自動的にあなたのギャラリー(My Creations)に保存されます。
- 履歴の閲覧: 過去に生成したすべての画像を一覧で確認できます。
- フィルターと検索: 生成日時、キーワード、パラメータなどで画像を絞り込んだり検索したりできます。特定のプロンプトで生成した画像を探す際に非常に便利です。
- お気に入り: 気に入った画像を「お気に入り」に登録して、後から簡単に見つけられるようにできます。
2. プロンプト履歴と再利用(Prompt History / Job History)
過去に利用したプロンプトや、生成したジョブの詳細を簡単に確認し、再利用できます。
- プロンプトのコピペ: 過去のプロンプトをワンクリックでコピーし、新しい生成に活用できます。
- パラメータの確認: 各画像がどのようなパラメータで生成されたかを確認できます。
- 再実行: 過去のジョブを、同じプロンプトと設定で再度実行できます。わずかな修正を加えて試したい場合などに便利です。
3. 設定(Settings)
Web版には、利用体験をカスタマイズするための様々な設定項目があります。
- モードの切り替え: 「Relax Mode」や「Fast Mode」など、GPUタイムの消費モードを切り替えられます(プランによる)。
- モデルバージョン: デフォルトで使用するMidjourneyモデルのバージョンを設定できます。
- プライバシー設定: 生成した画像の公開範囲に関する設定(ステルスモードのオンオフなど、Proプラン以上)。
- アカウント情報: サブスクリプションの状態、GPU使用量などを確認できます。
4. Explore(探索)とCommunity Feed
他のユーザーが生成した素晴らしい作品を探索し、インスピレーションを得られる機能です。
- トレンド作品: 多くのユーザーに人気のある作品や、注目されている作品を閲覧できます。
- プロンプトの学習: 気になる作品をクリックすると、その生成に使われたプロンプトやパラメータの一部が公開されている場合があります。これは、高品質なプロンプトの書き方を学ぶ上で非常に役立ちます。
- 新しいアイデア: 多様なジャンルやスタイルの作品を見ることで、自身のクリエイティブなアイデアを刺激することができます。
これらの機能を活用することで、Midjourneyをより深く、そして効率的に使いこなせるようになるでしょう。
高品質な画像を生成するためのプロンプトのコツとパラメータ活用
Midjourneyで「思った通りの」あるいは「想像を超える」画像を生成するためには、単に単語を並べるだけでなく、プロンプトの書き方とパラメータの活用がカギとなります。ここでは、そのための実践的なコツを深く掘り下げて解説します。
1. プロンプト作成の基本原則
最も重要なのは、AIに「何を」「どのように」表現してほしいのかを明確に伝えることです。
- 具体的に、詳細に描写する:
- 漠然とした表現:
a house
(家) - 具体的な表現:
a cozy cottage with a thatched roof, surrounded by blooming roses, soft sunlight, highly detailed, photorealistic
(茅葺き屋根の居心地の良いコテージ、咲き乱れるバラに囲まれ、柔らかな陽光、高精細、フォトリアル) - 五感に訴える表現(例:
crisp autumn air
,smell of rain
)や、感情(例:melancholy atmosphere
,joyful expression
)を加えるのも効果的です。
- 漠然とした表現:
- 重要なキーワードを先頭に配置する: Midjourneyはプロンプトの先頭にある単語をより重視する傾向があります。最も表現したい核となる要素を最初に記述しましょう。
- 例:
A majestic dragon, flying over snowy mountains, epic fantasy art
(dragon
が最重要)
- 例:
- 形容詞や副詞を豊富に使う: 対象の質感、色、雰囲気、感情などを詳細に伝えるために、適切な形容詞や副詞を惜しみなく使いましょう。
- 例:
vibrant
,ethereal
,gritty
,serene
,dynamic
,intricate
- 例:
- カンマ区切りで要素を明確にする: プロンプト内の異なる要素をカンマ(
,
)で区切ることで、AIがそれぞれの要素を独立して認識しやすくなります。- 例:
a cute cat, sitting on a bookshelf, cozy lighting, bokeh background
- 例:
- スタイルや技法、アーティスト名を指定する: 特定の芸術スタイルや、有名なアーティストの画風を模倣したい場合に有効です。
- 例:
in the style of Hayao Miyazaki
,oil painting
,concept art
,cinematic lighting
,vaporwave aesthetic
,photorealistic
- 例:
2. 強力な効果を発揮する「パラメータ」の活用
前述の通り、プロンプトに続けて入力するパラメータは、生成される画像の特性を微調整するための強力なツールです。これらを組み合わせることで、意図をより深く反映させることができます。
--ar
(Aspect Ratio / アスペクト比) の重要性:- 画像の用途(壁紙、SNS投稿、印刷物など)に合わせて適切に設定することで、最適な構図で画像を生成できます。
- 例:
a panoramic view of a cyberpunk city --ar 21:9
--v
(Version / モデルバージョン) の選択:- Midjourneyは定期的に新しいモデルバージョンをリリースしており、それぞれ異なる表現の傾向を持っています。最新バージョンが常に最適とは限らず、意図するスタイルによっては古いバージョンの方が合う場合もあります。
- 例:
an old man sitting by the fireplace --v 5.2
(より写実的で安定した旧バージョンを試す場合)
--stylize
(s / スタイライズ) で表現力を調整:- 低い値 (
--s 0
~--s 250
程度): プロンプトに忠実で、比較的シンプルな画像になりやすい。 - 中間の値 (
--s 250
~--s 750
程度): プロンプトの意図を保ちつつ、Midjourneyの芸術的センスが加わる。バランスが良いことが多い。 - 高い値 (
--s 750
~--s 1000
程度): Midjourneyの創造性が強く反映され、予想外の、しかし魅力的なアートが生まれる可能性がある。抽象的な表現に適している。
- 低い値 (
--chaos
(c / カオス) で多様性をコントロール:- 低い値 (
--c 0
~--c 20
程度): 安定した、似たような結果が出やすい。特定のイメージを固めたい場合に。 - 高い値 (
--c 50
~--c 100
程度): 全く異なるバリエーションが生まれやすい。インスピレーションを探している時や、試行錯誤したい場合に。
- 低い値 (
--quality
(q / 品質) の使い分け:--q 0.5
: 早く結果が見たい、GPU時間を節約したい場合に。--q 1
(デフォルト): 標準的な品質。--q 2
: 最終的な作品として高精細な画像を求めたい場合に。ただし、GPU消費量が増え、生成時間も長くなります。
--no
(ネガティブプロンプト) で不要な要素を除外:--no text, words, watermark
(テキスト、文字、透かしを除外したい場合)--no blur, ugly, distorted
(ぼかし、醜い表現、歪みを避けたい場合)- 生成される画像に「あるある」な不要な要素を事前に排除できるため、試行回数を減らせます。
--weird
(w / ウィアード) で独創性を追求:- 通常の美的感覚から外れた、ユニークで奇妙な画像を生成したい場合に有効です。新しいアート表現を探求する際に試してみましょう。
3. 実践的なプロンプト作成のコツ
- 複数の要素を組み合わせる:
- 被写体 + 状況 + 背景 + スタイル + 照明 + 色 + 品質/雰囲気
- 例:
A lone samurai standing on a cliff overlooking a misty mountain valley, cherry blossoms, traditional Japanese ink painting style, soft ambient light, melancholic atmosphere, --ar 16:9 --v 6 --s 700
- シード値 (
--seed
) を活用したバリエーション生成:- 気に入った画像が生成されたら、その画像のシード値をメモしておきましょう。
- 同じシード値とプロンプトで再生成すると、同じような画像が生成されます。
- シード値は固定し、プロンプトの一部だけを変更して、細かなバリエーションを試すことができます。
- プロンプトの重み付け(Prompt Weighting):
::
を使うことで、特定の単語の重要度を調整できます。- 例:
hot dog::1.5
(「hot dog」を強く反映させたい場合) - 例:
cat::1 dog::0.5
(猫を犬よりも強調したい場合)
- 参考画像プロンプト(Image Prompts):
- 生成したい画像のスタイルや構図に似た既存の画像がある場合、その画像のURLをプロンプトの先頭に貼り付けることで、AIがそれを参考に画像を生成します。
[画像のURL] a futuristic cityscape, night, neon
プロンプトとパラメータは、Midjourneyを使いこなす上での車の両輪です。多くの試行錯誤を重ねることで、あなた自身の「プロンプトエンジニアリング」のスキルが磨かれ、より思い通りの画像を生成できるようになるでしょう。
Midjourneyについて体系的に学ぶ方法
Midjourneyは奥深く、使いこなすほどにその可能性が広がります。体系的に学ぶことで、より効率的にスキルアップし、理想の画像を生成できるようになります。
1. 公式ドキュメントとガイド(最重要)
Midjourneyの公式サイトには、詳細なドキュメント(Docs)が用意されています。これは、Midjourneyの機能、パラメータ、コマンド、最新のアップデート情報について最も正確で信頼性の高い情報源です。
- 公式ガイド:
https://docs.midjourney.com/
(英語)- 基本的な使い方から、各パラメータの詳細な解説、最新のアップデート情報まで網羅されています。
- 特に「Prompts」セクションは、プロンプトの構造や効果的な記述方法について非常に役立つ情報が満載です。
- 最初は難しく感じるかもしれませんが、疑問に思ったらまずここに戻って確認する習慣をつけましょう。
2. 公式Discordコミュニティ
MidjourneyのDiscordサーバーは、世界中のユーザーが集まる最大の情報源であり、学習コミュニティです。
- 質問と回答: 疑問点があれば、専用のチャンネル(例:
#newbies
や#general
)で質問することで、他のユーザーや運営スタッフから回答を得られる可能性があります。 - 他のユーザーの作品から学ぶ: 「newbie」チャンネルや、様々なテーマのチャンネルで、他のユーザーが生成した画像とそのプロンプトをリアルタイムで閲覧できます。これは、プロンプトのアイデアを得たり、新しい表現方法を発見したりする上で非常に有効です。
- 最新情報のキャッチアップ: 公式アナウンスやアップデート情報が真っ先に投稿されます。
- Show & Tell: 自分の作品を共有し、フィードバックを得ることも可能です。
3. YouTubeチュートリアルと実践動画
視覚的に学びたい場合は、YouTubeが非常に有効です。
- 初心者向けチュートリアル: Midjourneyの基本的な使い方から、特定のスタイルの生成方法、プロンプトのコツなど、多岐にわたるチュートリアル動画が多数公開されています。「Midjourney 使い方」「Midjourney prompt guide」などで検索してみましょう。
- 実践的なワークフロー: プロのクリエイターがMidjourneyをどのように仕事に取り入れているか、実際の制作プロセスを紹介している動画もあります。具体的な操作画面を見ながら学べるのが大きなメリットです。
4. オンラインコースと専門教材
より体系的に、かつ深くMidjourneyを学びたい場合は、UdemyやCourseraなどのオンライン学習プラットフォームで提供されている専門コースや、有料の教材の購入も検討する価値があります。
- プロンプトエンジニアリング: Midjourneyだけでなく、他の画像生成AIにも共通するプロンプトエンジニアリングの概念やテクニックを学べるコースもおすすめです。
- 特定のスタイルに特化: 建築デザイン、キャラクターデザイン、イラストレーションなど、特定の分野に特化したMidjourneyの使い方を学べるものもあります。
5. プロンプト集とギャラリーサイト
- Midjourney Showcase: Midjourneyの公式サイトやDiscordサーバーで公開されている、ユーザーが生成した優れた画像のギャラリーは、インスピレーションの宝庫です。
- プロンプト共有サイト: Midjourneyのプロンプトを共有しているウェブサイトやデータベースも存在します。これらのサイトで、特定のイメージに合うプロンプトを探したり、既存のプロンプトを参考にしたりすることができます。公開されているプロンプトを分析し、自分なりに応用する練習をしてみましょう。
体系的に学ぶことで、Midjourneyの機能を最大限に引き出し、あなたのクリエイティブな可能性を広げることができるでしょう。
Midjourneyでさらに創造性を解き放つ応用テクニック
Midjourneyの基本的な使い方をマスターしたら、さらに踏み込んだ応用テクニックを試すことで、あなたの創造性を最大限に引き出すことができます。
1. リミックス機能とバリエーションの生成
生成された画像からさらにバリエーションを生み出したい場合、Midjourneyの強力なリミックス機能が役立ちます。
U
ボタンとV
ボタンの活用: 初回生成された4枚の画像の下には「U1, U2, U3, U4」と「V1, V2, V3, V4」のボタンがあります。- U (Upscale): 選択した画像をアップスケールし、高解像度化します。
- V (Vary): 選択した画像をベースに、新しい4枚のバリエーション画像を生成します。少しだけ異なるニュアンスや構図の画像が欲しい場合に非常に便利です。
- Remixモード: 設定でRemixモードをオンにすると、
V
ボタンを押した際に新しいプロンプトを入力するダイアログが表示されます。これにより、元の画像の構図やスタイルを維持しつつ、別の要素を追加したり、変更を加えたりすることが可能になります。- 例:
V1
を押してRemixモードで「with a red hat
」と入力すると、元の画像に赤い帽子を追加したバリエーションが生成されます。
- 例:
2. 画像プロンプトの活用(Image Prompts)
テキストプロンプトだけでなく、既存の画像を参考に新しい画像を生成する画像プロンプトも非常に強力な機能です。
- 使い方: プロンプトの先頭に画像のURLを貼り付け、その後にテキストプロンプトを続けます。
- 例:
[画像のURL] a futuristic cityscape at night
- 例:
- 応用例:
- スタイル転移: 好きな絵画や写真のスタイルを参考に、別の対象の画像を生成する。
- キャラクターの一貫性: 特定のキャラクター画像を複数枚生成したい場合に、その画像をプロンプトとして利用することで、ある程度の見た目の統一感を保つ。
- 構図の参考: 特定の構図の画像を参考に、別の内容の画像を生成する。
3. プロンプトの重み付け(Prompt Weighting)
プロンプト内の特定の単語やフレーズに、より強い重要度を与えることで、AIの生成に影響を与えることができます。
::
の使用: 単語の後ろに::
と数字を付けることで重み付けします。デフォルトは1
です。- 例:
red car::2 blue car::1
(赤い車を青い車よりも強調して生成させたい場合)
- 例:
- マイナスの重み付け: 特定の要素を弱くしたい場合に負の値を指定することもできます。
- 例:
a city street --no cars::0.5
(車を完全になくすのではなく、少なくしたい場合)
- 例:
4. Niji Journey for Anime & Manga Style
アニメや漫画、イラストレーション調の画像を生成したい場合は、Midjourneyの姉妹モデルである「Niji Journey」を利用すると、より特化した高品質な結果が得られます。
- 特徴: Niji Journeyは、日本のポップカルチャー(アニメ、漫画、イラスト)に特化した学習データで訓練されており、可愛らしいキャラクター、繊細な背景、柔らかな色彩表現などが得意です。
- 利用方法: Discord版では、コマンドの最後に
--niji
を追加するか、設定でNijiモデルに切り替えます。Web版でも同様にモデル選択オプションがあります。 - プロンプトのコツ: アニメ・漫画特有の表現(例:
cute anime girl
,fantasy world
,school uniform
,chibi
など)をプロンプトに加えることで、Nijiモデルの能力を最大限に引き出せます。
5. Custom Zoom & Pan
生成された画像をさらに拡大したり、構図を変えたりできる機能です。
- Custom Zoom: アップスケールされた画像をさらに拡大し、AIがその外側に新しい要素を追加してくれます。単に拡大するだけでなく、新しい風景やキャラクターが描き足されるため、予測不可能な面白い結果が生まれることがあります。
- Pan: 画像の左右上下にズームアウトし、新たなキャンバスを生成する機能です。元の画像を維持したまま、より広範囲のシーンを描写したい場合に有効ですし、連続的に行うことで巨大な画像を作り出すことも可能です。
これらの応用テクニックを駆使することで、Midjourneyは単なる画像生成ツールを超え、あなたの創造性を刺激し、新たなインスピレーションを与えてくれる強力なパートナーとなるでしょう。
Midjourneyと著作権・倫理問題
画像生成AIを利用する上で、著作権と倫理問題は避けて通れない重要なテーマです。Midjourneyも例外ではありません。
1. 著作権について
Midjourneyで生成された画像の著作権については、現在のところ世界的に統一された明確な法的枠組みはありません。しかし、いくつかの基本的な考え方があります。
- 生成された画像の権利: 一般的に、ユーザーがプロンプトを入力して生成された画像は、その画像を生成したユーザーに権利があると解釈されることが多いです。ただし、これは各国の著作権法や、Midjourneyの利用規約(Terms of Service)によって異なる場合があります。
- 学習データの著作権: Midjourneyのような画像生成AIは、インターネット上の膨大な画像データを学習して画像を生成します。この学習データに著作権保護された画像が含まれる場合、生成された画像が元の著作物の派生物と見なされる可能性や、学習データの利用自体が著作権侵害にあたるかどうかが議論されています。
- 商用利用: Midjourneyの有料プランに加入しているユーザーは、基本的に生成した画像を商用利用することが許可されています。ただし、年間収益が特定の額(例えば100万ドル)を超える企業や、Midjourneyのサーバーに過度な負担をかける利用方法など、特定の条件ではライセンス契約が必要になる場合があります。常に最新の利用規約を確認し、不明な点はMidjourneyのサポートに問い合わせることが重要です。
- 推奨事項:
- 利用規約の確認: Midjourneyの最新の利用規約を定期的に確認し、理解しておくことが最も重要です。規約は変更される可能性があります。
- 生成物の独自性: 既存の著作物やブランドに酷似しないよう、独創的なプロンプトで画像を生成することを心がけましょう。
- グレーゾーンの認識: 現在の法整備が追いついていない状況であることを理解し、慎重な姿勢で利用することが賢明です。
2. 倫理問題について
著作権以外にも、AI画像生成にはいくつかの倫理的な問題が指摘されています。
- フェイクコンテンツと誤情報: AIによって生成された画像が、あたかも現実のものであるかのように拡散され、誤情報や偽ニュースの温床となる可能性があります。特に、人物の画像生成においては注意が必要です。
- 差別や偏見の助長: AIが学習するデータセットに偏りがある場合、生成される画像にも人種、性別、文化などに関するステレオタイプや偏見が反映されてしまうことがあります。Midjourneyはこれらの問題に対処するため、不適切な内容の生成を制限するポリシーを設けていますが、ユーザー側も意識を持つことが重要です。
- クリエイターへの影響: AIによる画像生成が、人間のクリエイターの仕事や価値にどのような影響を与えるか、という議論も活発に行われています。AIはあくまでツールであり、人間の創造性を補完・拡張するものであるという認識が重要です。
- 推奨事項:
- 透明性の確保: AIによって生成された画像であることを明示するなど、情報の透明性を確保するよう努めましょう。
- 多様性と公平性: 偏見を助長するようなプロンプトや、不適切な内容の画像を生成しないよう、倫理的な配慮が必要です。Midjourneyのコミュニティガイドラインを遵守しましょう。
- 責任ある利用: AIツールは強力な力を持ちます。その力を社会的に責任ある形で利用することが、私たちユーザーに求められています。
Midjourneyを楽しく、そして有効に活用するためには、これらの著作権と倫理問題に対する意識を持ち、常に最新の情報と議論に注意を払うことが不可欠です。
※関連記事:【注意点】生成AIとどう付き合う?著作権・問題点・未来への視点
Midjourneyで陥りやすいトラブルと対処法
Midjourneyの利用中に遭遇する可能性がある一般的なトラブルと、その効果的な対処法を知っておくことで、スムーズに画像生成を進めることができます。
1. 画像が生成されない・エラーが出る
- 原因:
- プランの利用制限: サブスクリプションプランの高速生成時間(Fast GPU Time)の上限に達している。
- サーバーの問題: MidjourneyまたはDiscordのサーバーが一時的に不安定になっている、メンテナンス中である。
- プロンプトの問題: プロンプトにMidjourneyのコンテンツポリシーに違反する不適切な単語が含まれている、またはシステムが認識できない複雑すぎる形式である。
- ネットワーク接続: インターネット接続が不安定、またはVPNの使用が影響している。
- 対処法:
- 利用状況の確認: Discord版なら
/info
コマンド、Web版なら「My Account」ページで、現在のGPU使用量や残り時間を確認します。高速生成時間を使い切った場合は、Relaxモード(Standardプラン以上)に切り替えるか、追加でFast GPU Timeを購入します。 - 公式アナウンスの確認: MidjourneyのDiscordサーバーの
#announcements
チャンネルや、Midjourneyの公式X(旧Twitter)アカウントで、システム障害やメンテナンス情報が出ていないか確認します。 - プロンプトの見直し: 不適切な単語(アダルトコンテンツ、ヘイトスピーチ、暴力表現など)が含まれていないか確認し、シンプルにしてみる。特に、禁止されているキーワードはエラーの原因になります。
- 再試行: しばらく時間をおいてから再度試す。一時的なネットワークの問題やサーバーの負荷が原因の場合が多いです。
- ネットワークの確認: インターネット接続が安定しているか確認し、必要であればVPNを一時的にオフにしてみる。
- 利用状況の確認: Discord版なら
2. 生成された画像がイメージと違う
- 原因:
- プロンプトの記述不足: AIがあなたの意図を完全に理解できていない。情報が少なすぎる、または曖昧すぎる。
- プロンプトの曖昧さ: 多義的な言葉や抽象的な表現が多く、AIが意図しない解釈をした。
- パラメータ設定の不一致:
--chaos
の値が高すぎて結果がランダムになりすぎたり、--stylize
の値が適切でなかったりする。 - AIの解釈: AIが意図しない方向で画像を生成した。
- 対処法:
- プロンプトの具体化と詳細化: より具体的に、詳細な単語、形容詞、動詞、固有名詞などを追加して描写する。例:
red car
ではなくa glossy, vintage red convertible car, parked on a sunny beach, with palm trees in the background, cinematic lighting
のように細かく描写します。 - ネガティブプロンプトの利用:
--no
で含めたくない要素を明確に除外する。例:a park --no people, trash
- パラメータの調整:
--chaos
の値を下げて多様性を抑えたり、--stylize
の値を調整してAIの芸術性を制御したりする。 - 試行錯誤: プロンプトやパラメータを少しずつ変更しながら何度も再生成し、最も近い結果を探す。
- Remixモードの活用: 生成された画像に
V
ボタンでバリエーションを加え、新しいプロンプトで微調整する。 - 画像プロンプトの利用: 理想に近い画像があれば、そのURLをプロンプトに含めることで、AIに視覚的なヒントを与える。
- プロンプトの具体化と詳細化: より具体的に、詳細な単語、形容詞、動詞、固有名詞などを追加して描写する。例:
3. Discordの通知が多すぎる
- 原因: Discord版でパブリックチャンネル(例:
#newbies
)を利用して画像を生成していると、他のユーザーの生成物やシステムメッセージの通知が大量に来る。 - 対処法:
- プライベートモード(DM)の利用: 有料プランユーザーは、Midjourney BotとのDM(ダイレクトメッセージ)で画像を生成できます。これにより、他の人の画像に邪魔されずに自分の作品に集中できます。
- ステルスモード(Proプラン以上)の利用: Proプラン以上のユーザーは
/stealth
コマンド(Discord版)またはWeb版の設定でステルスモードをオンにすることで、生成履歴が公開されないように設定できます。 - Discordの通知設定: 特定のMidjourneyチャンネルの通知をオフにする、または通知設定を「メンションのみ」などにカスタマイズする。
4. アカウント関連のトラブル(ログイン、支払い、プラン変更など)
- 原因: ログイン情報の誤り、支払い方法の問題、サブスクリプションの期限切れなど。
- 対処法:
- 公式サイトのFAQ/ヘルプの参照: Midjourneyの公式サイトには、FAQやヘルプセンターが充実しています。まずはそこで一般的な問題の解決策を探します。
- アカウント情報の確認: MidjourneyのWeb版で「My Account」ページにアクセスし、サブスクリプションの状態や支払い情報に問題がないか確認します。
- サポートへの問い合わせ: 問題が解決しない場合は、Midjourneyのサポートチームに直接問い合わせます。Discordサーバー内の
#support
チャンネルや、公式サイトの問い合わせフォームを利用します。
トラブルに遭遇しても焦らず、まずは上記の対処法を試してみてください。多くの場合、これらの方法で問題は解決し、Midjourneyでのクリエイティブな活動を再開できるでしょう。
まとめ:Midjourneyであなたの創造性を解き放つ
この記事では、画像生成AI「Midjourney」のWeb版とDiscord版の違いから、最新の料金プラン、具体的な始め方と使い方、高品質な画像を生成するためのプロンプトのコツとパラメータ活用、さらには応用テクニック、著作権・倫理問題、そして陥りやすいトラブルとその対処法まで、体系的に解説しました。
Midjourneyは、テキストから想像を超える美しい画像を生成できる強力なツールです。最初はプロンプトの作成やパラメータの調整に戸惑うかもしれませんが、この記事で紹介した知識とコツを参考に、ぜひ様々な表現を試してみてください。
AIと共にアートを創造する時代が本格的に到来しました。Midjourneyを使いこなすことで、あなたのクリエイティブな可能性は大きく広がるでしょう。新たな視点や表現方法を発見し、あなたのアイデアを形にする旅を楽しんでください。
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参考情報
- Midjourney:公式ウェブサイト
- Midjourney:ドキュメント(Docs)
- Midjourney:Showcase(公式サイト内)