
ゆうちょ銀行がATMの利用手数料を改定するって聞いたんだけど本当なの?
値上げされるとキツいのよね〜!

本当に改定するみたいですよ。しかも改訂といってるけど実質は手数料の大幅な値上げらしい!皆様のゆうちょ銀行じゃなかったのかよ、まいるね全く!!
ゆうちょ銀行利用者にとっては全くの改悪でしかない「ゆうちょ銀行の手数料値上げ・新設」ですが、実態は値上げの一言に尽きます。利用者から見れば良いことなど一つもないですよね。
手数料の安さに惹かれてゆうちょ銀行を利用しているユーザーもたくさんいるでしょうから、しなくて良い負担を負うことのないよう、改訂の内容を知っておいて損はありません。
そのゆうちょ銀行の手数料改定・新設ですが、いつからどのような変更(改悪?)が行われるの、利用者側でどのような対策が取れるのかか見ていきましょう。
手数料改定の実施日・手数料の改定・新設内容?
手数料改定の実施日
ゆうちょ銀行の手数料改定は、2022年1月17日(月)からとなります。
今は2021年の12月中旬ですから、あと一月ほどで改定されると言うことですね。
手数料改定の内容
それでは肝心の手数料改定の内容について見ていきましょう。
- ATM利用料の新設
- ATM・CD提携サービスの手数料改定
- ATM硬貨預払料金の新設
- 硬貨取扱料金の新設
- 払い込みサービスを現金で利用する場合の料金加算の新設
- 金種指定料金の新設
- 各種既存サービスの料金新設・改定
リストのように多岐にわたった改定がなされます。ほとんどが料金の値上げと、今までは無料だったサービスに対する料金新設となっています。
1. ATM利用料金の新設
今までは、いつでも入出金の利用料が無料だったゆうちょ銀行ATMですが、実施日以後はゆうちょATMの設置場所により手数料が必要になります。
ゆうちょ銀行・郵便局に設置されたゆうちょATMを利用する場合は今まで通りいつでも手数料無料のままですが、駅やショッピングセンター・ファミリーマートに設置されているゆうちょATMを利用した場合、実施日以後は利用時間によって手数料が発生する場合があります。
ゆうちょ銀行・郵便局 | いつでも手数料無料 |
駅・ショッピングセンター・ファミリーマート | 時間帯により手数料発生 |
料金が発生する時間帯の区分は下のようになります。
平日18:00以降・土曜14:00以降・日曜祝日のすべての時間帯で110円の手数料がかかるようになります。
ゆうちょATMの設置場所 | ||
利用時間 | 駅・ショッピングセンター・ ファミリーマート | 郵便局・ゆうちょ銀行 |
平 日 8:45〜18:00 土曜日 9:00〜14:00 | 無料 | 無料 |
上記以外の時間帯(休日含む) | 110円(税込) | 無料 |
2.ATM・CD提携サービスの手数料改定
これは提携相手であるローソン銀行ATMとファミマなどにあるイーネットATMの手数料が値上げになると言うことです。改訂内容は下の図の通りです。
利用時間 | ATMの種類 | ||
ローソンATM | イーネットATM | ||
平 日 8:45〜18:00 土曜日 9:00〜14:00 | 変更前 | 110円(税込) | 無料(税込) |
変更後 | 220円(税込) | ||
上記以外 (休日含む) | 変更前 | 220円(税込) | |
変更後 | 330円(税込) |
これまでは平日18時までと土曜日14時までの手数料がローソンATMでは110円、イーネットATMでは無料だったものが規定後は両方とも220円となります。さらに時間外と休日の手数料がどちらも220円だったものが330円となります。
3.ATM硬貨預払料金の新設
ATM硬貨預払料金というのは、500円や100円などの小銭(硬貨)をATMで入金する時に手数料がかかるようになるというものです。
従来はこの手数料は設定されていなかったのですが、改訂後は以下のように予想外の出費になってしまうこともありそうです。
硬貨枚数 | 入金手数料(税込) |
1〜25枚 | 110円 |
26〜50枚 | 220円 |
51〜100枚 | 330円 |
これは貨幣の額面ではなく枚数で発生する手数料ですから、うっかり1円玉100枚を入金しようものなら、入金額の3倍の手数料を支払う羽目になるケースもあり得るわけで、注意しないと大損してしまいます。
硬貨での払い戻しにも手数料が!
硬貨での入金だけでなく払い戻しにも手数料がかかります。
硬貨枚数 | 払い戻し手数料(税込) |
1枚以上 | 110円 |
硬貨取扱時間と設置場所の変更
ATMでの硬貨取扱い時間帯と設置場所についても変更になります。
硬貨取扱時間 | |||
利用日 | 変更前 | ▶ | 変更後 |
平日 | 7:00〜21:00 | 7:00〜18:00 | |
土・日・休日 | 9:00〜17:00 | × | |
ATM設置場所 | ゆうちょ銀行 郵便局 駅 ショッピングセンター ファミリーマート他 | ゆうちょ銀行 郵便局 |
変更後は取扱時間の短縮と取り扱い設置場所が大幅に縮小されますので注意が必要です。
4.硬貨取扱料金の新設
硬貨取扱料金とは、銀行の窓口で複数枚の硬貨を預け入れたりする場合にかかる手数料となります。今回の手数料改定で新設されました。その新設内容は以下の通りとなります。
硬貨枚数 | 預け入れ手数料(税込) |
1〜50枚 | 無料 |
51〜100枚 | 550円 |
101〜500枚 | 825円 |
501〜1,000枚 | 1,100円 |
それ以上 | 500枚ごとに550円加算 |
窓口では硬貨50枚までは無料ですので、ATMの手数料よりお得です。改訂後は50枚までなら窓口で預けた方が負担を減らすことになりますね。
※義援金として払い込む場合は手数料はかかりません。
5.払い込みサービスを現金で利用する場合の料金加算の新設
ATMや窓口で現金で振込をする場合に手数料が必要になります。
現金での振込1件につき | 110円(税込) |
※義援金や公金として払い込む場合は手数料はかかりません。
6.金種指定料金の新設
窓口で預金を引き出す際に硬貨や紙幣の種類を指定すると手数料が必要になるというものです。
具体的な内容は以下の通りとなります。ただ、1万円札については新券以外は指定枚数にカウントされないなどやや複雑な規定がありますのでご注意下さい。
紙幣・硬貨合計枚数 | 引き出し手数料(税込) |
1〜50枚 | 無料 |
51〜100枚 | 550円 |
101〜500枚 | 825円 |
501〜1,000枚 | 1,100円 |
それ以上 | 500枚ごとに550円加算 |
7.各種既存サービスの料金新設・改定
既存サービスの料金新設・改訂はかなり広範囲に及びます。
下の図はゆうちょ銀行の公式サイトからの引用です。細かく知りたい方はゆうちょ銀行公式サイトに情報がすべてありますのでそちらもご覧下さい。
参照:ゆうちょ銀行お知らせ
利用者側の対策
利用者側でできる負担増に対する対策ですが、根本的には手数料の比較的安いネットバンクに切り替えるとかが考えられますが、手続きの煩雑さを考えると躊躇してしまいますよね。
この改定に対する対策としては
- なるべくゆうちょ銀行・郵便局でATMを利用する
- その他の場所では手数料無料時間内にATMを利用する
- 小銭は買い物で使うようにする
など、面倒ですがよく考えて余計な負担を避けるようにするしかありません。
まとめ
今までは手数料が低いからとゆうちょ銀行をメインに利用してきた方もうかうかしていられなくなってしまいます。漏れ聞こえてくる噂では、他の銀行の手数料レベルに合わせるように圧力がかかったとかなんとか、護送船団方式といわれて久しい銀行業界ですが、いまだにそういうこともあるのかもしれません。しかしながら利用者から見れば「負担増」であることに変わりはありません。物価が上がる、手数料も上がるではやるせないですねぇ。
自己防衛のためにも、結構お得だったりする楽天銀行などのネットバンクの利用も視野に入れた方が良いかもしれませんね。
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