サイト管理人ことピーマンは前期高齢者に片足突っ込んでる年齢だけに、そろそろ自分の人生の後始末を意識するようになってきました。
誰でも同じでしょうが、半世紀以上生きていると極フツ〜の無名人でも死ぬ前にやっておかなければならないことが沢山ありそうなのですが、それはさておき死んだあとの自分の始末をどう付けるか、葬式などやらなくても良いけど火葬のあとの納骨をどのようにするか、やはり気になるし決めておかなければならないとも思い始めています。
遺骨の処分をどうするか?散骨がよさそう?!
遺体を火葬したあとに残る遺骨、今までの常識というか一般的にはお墓を作ってそこに骨つぼに入れた遺骨を納めるというのがセオリーだと思うんですが、調べてみると最近はいろいろな納骨方法があるようなのです。
色々あるけど散骨がいいかな?
どうして散骨が良いのかといえば、あとくされがなさそうじゃないですか。
遺骨をまいちゃうんですからそれっきりというか、消滅するというかそんな感じでしょうか。
将来に負担を残さないというか自分エ自分にケリかつけられそうでしょ。
散骨という納骨方法
散骨という方法は日本ではまだまだ一般的ではないようで、法的な手続きや方法等まだまだ不透明な部分があるのは否めません。
散骨の特徴とは
散骨とは遺体を火葬して最後に残った遺骨を粉状にして個人の思い入れのあった場所などに撒くことをいいます。
「お墓に入りたくない」「遺灰は海に撒いて欲しい」といった個人の意思表示にがあった場合に行われる方法です
散骨は違法にならないの?
散骨をする行為自体を禁止する法律は日本には存在しません。ただし、きちんと粉骨せずに遺骨のままで放置した場合は、刑法190条(死体損壊罪)にとわれる場合があります。
遺骨のまま、すなわち骨の状態のままで放置すると死体損壊罪にとわれるのであって、きちんと粉骨してから周囲の迷惑にならないように散骨する必要があります。
散骨の種類と方法
一口に散骨といってもいくつかの方法があります。
個人の意思表示による場合や意思表示がなかった場合でも故人が「海が好きだった」から海洋散骨にしたとか「星を観察するのが好きだった」から宇宙葬にしたとかそれぞれの事情に合わせて決めることになるのでしょう。
海洋散骨
砕いた骨を海に撒くという方法が海洋散骨です。専門の業者に依頼して行われます。
故人が海好きだった場合や海釣りをこよなく愛していたなどの場合に故人の意思をくんで行われることが多いようです。
空葬儀散骨
空から遺骨を撒く散骨です。飛行機をチャーターして空の上から散骨します。使用する飛行機の大きさに限りがあるため立ち会える人数に制限があることに注意が必要です。
個別での散骨
ご遺族のみ単独で行う方法です。一家族だけで船をチャーターするので、落ち着いてお見送りをすることができます。しかし、船のチャーター代も一家族で支払わなければいけないため、費用は最も高くなります。
合同散骨
複数の家族が同じ船で散骨を行います。チャーター代を分担するため、安く済みますが、乗船できる人数が決まっていたり、日程が限定されたりと、個別の場合に比べると制限があります。
委託散骨
ご遺族は乗船せず、業者が代理で散骨を行います。ご遺族が自ら散骨することはできませんが、その分費用は抑えられます。散骨が実施された証として、証明書や写真が届けられるサービスが含まれていることが多いです。
樹木葬
霊園の敷地や自然の山へ木や草花の下にご遺骨を埋葬する方法です。遺骨をそのまま埋めるのであれば散骨ではなく埋葬になりますが、砕いた遺骨や遺灰を撒く場合は散骨の一部とみなされます。
宇宙葬
宇宙葬とは、専用のカプセルに遺骨を入れてロケットにより宇宙へ打ち上げるという極めて現代的な散骨の方法です。ロケットは地球を複数回回り続けた後大気圏に突入して遺骨もともに消滅します。
この宇宙壮は非常に高価なのが利用上の障害になっていましたが、最近では20万円程度から利用できるサービスもあらわれてきています。
樹木葬も捨てがたい
こうしてみてみると樹木葬も捨てがたいですね。
散骨した場所がハッキリしている為その場所に来て手を合わせることもできますからね。
私の娘は来てくれるでしょうか?(´д`)
その他の埋葬・納骨方法
今までに出てきた散骨・樹木葬も含めて現在の日本で行われているという納骨の種類を一覧にしてみました。
それぞれに特徴がありますので比較検討してみるのも意味のあることでしょう。
個人的には昔ながらの「お墓」という形が今の社会状況というか家族の形というかに全くそぐわなくなってきているのだろうと思っています。石のお墓は維持費もかかるし雑草取りだとか手入れをしないと周囲に迷惑がられたりしますからね。
そういった社会の変化に伴う需要に合わせて色々な形態の納骨方法がサービスとして出てきているのでしょう。
一般のお墓
昔からある「お墓」。初期費用として土地の使用料と墓石代、工事代、維持費として管理料が掛かります。
■予算 50 万円~ 1000 万円以上(大きさや場所等による)
■寿命は100 年とも1000 年とも言われる。家族や親族の集まる場としての機能も。
■跡継ぎがいることが前提となる。代が途絶えると撤去されてしまう。
永代供養墓
跡継ぎのない方のために生まれたお墓。管理料はかからず、初期費用として墓石代、工事代と永代供養料のみ必要。
■予算 30 万円~ 200 万円(大きさや場所等による)
■代が途絶えても撤去、合祀されない安心感。
■跡継ぎがいても承継できないことが多い。永代供養墓しかない霊園の場合、管理料収入なしで設備の維持は難しい。
期限付き墓
永代供養墓同様、跡継ぎのない方のためのお墓。永代供養墓との違いは、決められた年数が経過すると 自動的に使用権が消滅する点にあります(更新料を支払えば期間を延長できるところも)。使用権の消 滅とともに墓石は撤去され、ご遺骨は合祀墓に合祀されるものが主流となっています。管理料はかから ず、初期費用として墓石代、工事代と墓地使用料のみ必要。
■予算 30 万円~ 200 万円(大きさや場所等による)
■一定期間お墓が存在していれば良い、という割り切った考えの方には向いている。
■最終的には合祀される。期限付き墓しかない霊園の場合、管理料収入なしで 設備の維持は難しい。
合祀墓
文字通り合祀専用のお墓。定期的に合同供養を行っているところが多いです。
■予算 5 万円~ 50 万円(大きさや場所等による)
■価格が安い
■他の人のご遺骨と一緒に納められてしまう。ご家族や親族がお参りに来ても誰をお参りしている のか分からない
樹木葬
文字通り、樹木の下に埋葬する方法。永代供養を謳っているところが多いです。個別に納骨されるタイプと、合祀されるタイプがあります。
■予算 30 万円~ 100 万円以上(大きさや場所等による)
■綺麗なイメージ。
■永代供養なので管理料収入がない。墓石以上にメンテナンスが必要な樹木が将来どうやって管理されるのかが不明瞭。
お参りに行ってもどこが故人の墓なのか分からないことも多い。
納骨堂
寺院の中にあるものと、ビル型のものがあります。永代供養か期限付きのところがほとんどです。
■予算 30 万円~ 200 万円以上(大きさや場所等による)
■雨の日でも気軽にお参り出来る。掃除がラク。
■管理料を徴収されないので、建物の建て替えが必要になった際の費用をどうするのかが不明瞭。
費用はお墓と大差がない。
散骨
海・山に遺灰を撒きます。
■予算 5 万円~ 30 万円以上(大きさや場所等による)
■綺麗なイメージで、比較的安価です。
■残された家族や親族がお参りすることができない。法的にグレーなので将来できなくなる可能性も。
手元供養
アクセサリーやオブジェの中に納骨スペースがあり、遺骨を入れて自宅に置いたり身につけて出掛けたり出来る新しい納骨方法です。あくまで分骨したご遺骨の保管方法に過ぎないため、手元供養とは別にご遺骨を納める必要があります。
■予算 2万円~ 30 万円以上(大きさや場所等による)
■お参りに行く必要がなく、場所をとらない
■残された家族や親族が集まってお参りすることができない。
死後の世界のことは
誰にもわかりませんが、現世の後始末だけはしっかりとしておきたいです。
死生観やお墓に対する向き合い方も人それぞれでしょうが、悔いの残らない最後を迎えたいです。

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