【中華の闇】中国製非接触型体温計|手首で測れるのかな?

中国製の非接触型体温計を購入したので使用感などをレビューします。
今だにおさまらないコロナ禍の毎日ですが、ピーマンもいつ感染するかわかりません。コロナワクチンもまだうってませんし、デルタ株だのインド株(同じか?)だのとかまびすしい限りです。
そんな日常ですから、ちょっと体調がおかしいなどなど敏感になるわけで、とりわけ体温の変化には気をつけなければなりません。

短時間で手軽に測れる体温計があれば良いのですが、そんな要求を満たしてくれるのが「非接触型体温計」です。

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非接触型体温計

テレビニュースなどでよく流れている空港での体温検査に使われているやつだといえば「ああ、あれね!」と思われる方も多いでしょう。おでこにちょっと近づけて「ピ!」で瞬間的に体温が測れる優れものですね。

非接触型体温計が測定しているのは赤外線

体温計といえばアナログ・デジタルにかかわらず、つい最近までは細長い形状で脇の下に挟んで5分間ほどかけて体温を測るものが一般的でした。温度センサーで脇の下の体温を測っていたんですね。

体温計

こんな感じの体温計だった

この非接触型体温計は体温を直接測るのではなく、体の表面から放出されている赤外線を量ることで体温を測定しています。

温度を持つものはすべて赤外線を常に放出しています。その赤外線は温度により変化しますので、その赤外線を計測することで体温がわかるということになります。

赤外線を受け取り計算して体温を割り出すという仕組みです。

中国製の非接触型体温計

今回購入したのは、中国製の非接触型体温計です。購入理由は「安かったから」お試しみたいなもんですね。
使えたらラッキーというかなんというか「怖いもの見たさ」でしょうか?

箱はまともでしょ。期待が膨らみます。
ピストル型ですので引き金部分を握り測定を開始すると「あっという間」に正確無比で非の打ち所のない体温を表示ししてくれる…感じはしますがどうなることやら。
箱にも表示がありますが「医療機器ではありません」ので正確性は元々参考程度にしかならないよと防御線を張っているように見えます。(^_^;)

箱の中身・同梱品

きれいな箱の中には、本体・取扱説明書・品質合格証の3点でした。
電源は単4電池本ですが、当然ながら別売りでした。

取扱説明書は、この手の製品は中国語・英語の2カ国語であることが多いのですが、日本向けの製品らしく日本語のみの取扱説明書でした。

残りの品質合格証は入っているだけで全く信用できないのは中華の闇のあるあるですね。

非接触型体温計の使い方

本体の構成

本体はプラスチックで出来ています。すごく安っぽく見えて幼児のおもちゃという言葉がピッタリ。値段相応という所でしょうか。

電池

電池は握りの所に入れるのですが、フタもちゃっちくてすぐに壊れそう。おっかなびっくりで電池を入れました。壊れなくて良かった。電池は単4×2本です。

スイッチ類

本体に付いているスイッチは3つ。
左から、

  • セット:体温測定と物体表面の温度測定の切り替え(押すごとに切り替わる)、スイッチ長押しで摂氏と華氏の切り替えができます。
  • +・ー:本体内のメモリに測定結果を32回まで記憶できるようで、その呼び出しスイッチ。

測定の校正とかは一切できないみたい。

あと、握りの部分に測定開始のスイッチ(引き金といった方がいいか)が付いています。

赤外線受光面

赤外線の受光面(センサー)は小さい穴ですね。穴の奥に赤外線センサーのようなものが付いてます。

液晶表示

液晶表示器は、測定した温度、単位、電池残量、警告音、メモリーのNo.などなど必要なものは表示されています。
視認性ですが、視野角は狭いです。しかし機器の性質上横から見ることはないでしょうから、正面から見る限り十分に読み取れます。

体温測定

さて、肝心の体温測定ですが、一応説明書の通りに計れました。
電池を入れ測定開始のスイッチを入れると、上の液晶表示のように「あっ!」という間に測定結果を示してくれます。

測定精度は?

体温測定はできますが、まともな測定結果が出るのか?

聞かないで下さい、聞かないで下さい。

測定結果から判断すると、ピーマンは常に微熱の状態になってします。
どうも0.7〜1℃位常に測定結果が高めに出るようなんですよね。
今のところ風邪を引いているわけでもないし、ましてやコロナにかかったわけでもないのに、測定結果は36.8℃〜37.0℃ですから、ちょっと使い物にならないのが結論かな。

UMIDIGI a9PROの体温測定機能との比較

UMIDIGI a9PROに体温測定機能が付いていたのを思い出したので、両者を比較してみたところ、以下のような結果になりました。複数回試してみましたが、結果は同じ傾向でしたので一例としてご覧下さい。

左が非接触型体温計・右がUMIDIGI a9PROの体温測定機能での測定結果です。

双方とも「医療機器ではないので云々」と注釈がつく機器ですが、体温でここまで差が出るとどちらを信じて良いのか判断に迷います。

ただ、ピーマンは平熱が低く36℃あるかないかという所なので、UMIDIGI a9PROの方が実際に近いのではと推察しています。36.8℃だったら微熱だよ。

ただ、非接触型体温計の方も測定結果はそれなりに安定していて数回計ってもほとんどブレないので、測定結果の数値が当てにならないということになります。念のため。

手首で体温が測れるか

お題の「手首で体温は測れるのか?」ですが、赤外線を検出するタイプですので計れます。ただ、おでこで計った結果と手首で計った結果ではやはり測定結果が微妙に異なるので、測定場所は同じにした方が良いのではと思いますね。

写真のように手首で測定しても結果はそれなりに安定しています。が、正確な体温を測定できるのかはわかりません。

まとめ

中国製の非接触型体温計、使い勝手は良いが測定精度がいまいちで実用に耐えないという結論となりました。
まぁ、1,500円もしない機器に正確性を求めるのが無理ということなのでしょう。動いただけマシかな。
校正でもできれば話は変わるのですがそんな機能もないみたいだしお蔵入りかな。

正確な結果を求めるならもっと高価なしっかりしたものを買いキチンとした方法で計れという教訓でした。

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